こんにちは、Appyです!
いよいよエジプト旅行も最終日。
この日は朝5時起きで、カイロ郊外にある古代ピラミッドの宝庫「サッカラ」と「ダハシュール」へ!
ジョセル王の階段ピラミッドやウナス王の内部見学、さらには不思議な形の“屈折ピラミッド”など、古代エジプトの建築の進化が感じられる貴重な一日となりました。
実はこの日、まだまだ続きがあるのですが…内容が盛りだくさんすぎたので、今回は前後編に分けてお届けします!
前回の記事はこちら↓

日 | エジプト9日間の旅 | Now |
---|---|---|
1 | 関空発(深夜便)→ドバイ経由(機内泊) | |
2 | カイロ到着→エジプト考古学博物館 (カイロ泊) | |
3 | 早朝フライトでアスワンへ → イシス神殿 →バスでアブシンベル(アブシンベル泊) | |
4 | ラムセスデー朝日 → アスワンへ戻る→ナイル川クルーズ開始(クルーズ泊) | |
5 | コム・オンボ神殿 →ホルス神殿→エスナの水門(クルーズ泊) | |
6 | ルクソール西岸&東岸観光(王家の谷など)→(クルーズ泊) | |
7 | クルーズ下船→ギザの3大ピラミッド観光(カイロ泊) | |
8 | サッカラ、ダハシュール観光→カイロ発(夕刻便)→ドバイ経由(機内泊) | ◯ |
9 | 関空着 |
ピースボート118回クルーズに乗船しました!
Appy(アッピー)|旅行大好き50代
会社を退職し、夢だった世界一周へ✨
「乗ってみたいけど実際どう?」と迷っている方へ、リアルな体験談をお届けします! 乗船予定の方には、準備・船内生活・寄港地情報も紹介。旅の参考にどうぞ!
朝5時起床!パッキングせずに寝た昨夜を反省…
昨晩はあまりに疲れていて、まさかのパッキング放置でそのまま就寝…。
朝5時に目覚ましで飛び起きて、バタバタとスーツケースを詰めました。いや〜、自分でもびっくりするほどの疲れ具合だったんだなぁと実感。

前日から宿泊していたホテルは、「ヒルトン ピラミッド ゴルフ リゾート」。名前の通り、ゴルフ場が併設された高級リゾートホテルで、窓の外には爽やかなグリーンが広がっていて、朝から気持ちがいい!
朝食は、ホテルらしい豪華なビュッフェスタイル。
個人的にヒットだったのは、ヨーグルトと蜂蜜。これが意外と絶品!
ただし…パンはちょっと甘すぎて、どうして海外の菓子パンはこうも甘いんだろ。

サッカラへ!最古のピラミッドとイムホテプ博物館
7時、ホテルを出発してサッカラ遺跡へ。バスで20分ほど、カイロ郊外ののどかな風景が広がります。

サッカラ遺跡の入口〜神殿エリアへ
サッカラに到着して、チケット売り場を抜けると大きな門が現れます。
門を抜けた先に広がるのは、古代神殿を思わせる荘厳な石の建造物。
白く乾いた石の通路を、ゆっくりと歩いていくと、徐々に視界が広がり、ジョセル王の階段ピラミッドが遠くに見えてきました。
ウナス王のピラミッドに入場!そのときの情景
階段ピラミッドを横目に、まずはウナス王のピラミッドへ行きます。外観はかなり崩れていて、「えっ、これ入れるの!?」というレベルの地味さ。ここでは、内部を見学できました。

小さな入口をかがんで入ると、いきなり急こう配の下り坂。狭くて暗い通路を、腰をかがめながら慎重に進む。内部に進むと、驚きの空間が広がる。
ウナス王のピラミッドとは?
- サッカラにある第5王朝・ウナス王のピラミッド。
- 外観は地味だけど、内部がすごい!
- 世界で初めて「ピラミッド・テキスト(死後の呪文集)」が刻まれた墓として有名。
- 古代エジプトの宗教観の始まりが見える、貴重な遺跡。
石室の壁一面に、古代エジプト文字(ヒエログリフ)でびっしりと刻まれた呪文が。これが、あの「ピラミッド・テキスト」!
天井を見上げると、星空を模したような模様が広がっていて、神秘的な雰囲気に包まれる。
階段ピラミッドに入場!
先ほど横目で見た、ジョセル王の階段ピラミッドへ。結構、歩行距離があります。

ジョセル王の階段ピラミッドは、世界最古の石造ピラミッド。
内部にも入れましたが、入口からいきなり天井が低くて、しゃがみながら進む。
…と思ったら突然の停電!
真っ暗。何も見えない!でも大丈夫、iPhoneのライトが救世主。
最古のピラミッド「階段ピラミッド」の豆知識
- エジプト最古のピラミッドといわれているのが、サッカラにある「ジョセル王の階段ピラミッド」。
- 建てられたのは今からなんと約4700年前!(紀元前27世紀頃)
- 設計したのは、当時の天才建築士にして医者・祭司でもあったイムホテプ。
→「人間が神になった」とまで言われるほど、後世に影響を与えた人物なんです! - なぜ“階段”なのかというと、もともとは6段の“マスタバ”を積み上げて作られたから。(マスタバ=直方体の形をしたお墓)
- それまでのお墓は地下だけだったけど、「もっと目立たせたい!」と地上にドーンと建てたのが、このピラミッドの始まり。
- 今のような「なめらかな三角形」のピラミッドは、ここから進化していったんですね。
イムホテプ博物館に入場
階段ピラミッドを見学したあと、すぐ近くにあるイムホテプ博物館にも立ち寄りました。
名前のとおり、あのピラミッドを設計した伝説の建築士イムホテプにちなんで建てられた博物館です。
建物自体はわりと新しくて、清潔感のあるモダンな雰囲気。屋内は気持ち良くて、ちょっと一息つけるありがたい空間でした。展示室には、サッカラ周辺から出土した石像や彫刻、レリーフ、壺、棺などが整然とディスプレイされています。
どれも実際に使われていたものだと思うと、思わずじっと見入ってしまう…。中でも印象的だったのは、古代の道具や彫像の細かさ。当時の職人さんの技術力、すごすぎ!
それから、ミイラの展示もありましたが…私はここでちょっと複雑な気持ちに。
「こんな形で展示してしまって、本当にいいのかな?」というレベルでリアルだったんです。
写真の掲載は控えましたが、なんとも言えない空気感で、胸が詰まるような思いでした。

絨毯屋さんで最終ショッピングタイム?
次に訪れたのは、絨毯工房を併設したお土産屋さん。
この旅で、なんと4回目の“お店タイム”ですが(笑)、ここはちょっと特別な印象でした。
何がよかったって、まず子どもたちが実際に絨毯を織っている姿が見られること!
とくに、かわいらしい女の子が機織り機に向かって、信じられないくらい器用に手を動かしているんです。
横糸を通す手元はまさに“神業”レベル。ときどきこちらににっこり微笑んでくれるのが、またなんとも言えず可愛らしい…。
小さい子は、アラビア文字のような模様を織っていて、熟練の大人はもっと高度な、風景画や人物画のような絵柄を織っていました。
これが本当に、芸術作品レベル!
自宅が広かったら…アレもコレも敷きたいし、壁にも飾りたい〜。
シルク製の高級絨毯は、小さいサイズでもお値段なんと15万円以上。さすがに手は出なかったけど、目の保養には最高でした。
ツアーあるあるの“お土産屋さん巡り”だけど、こうやって職人さんの仕事を間近で見られると、「買わなくても来てよかった」って思える時間になりますね。
ダハシュールへ向かうバスの車窓から
郊外ののどかな風景をバスで抜けて、ダハシュールへ向かいます。
バスの窓から見える景色には、生活感がぎゅっと詰まっていて、私こういうの大好き!
まさに“これぞ海外旅行”って感じ。
個人旅行だったら、道順や安全に気を張って景色どころじゃないかもしれないけど、添乗員さんがいるツアーなら、安心感もあって余裕しゃくしゃく。ちょっとうとうとできるくらいのリラックス感。
川沿いでは、エジプト版の“井戸端会議”?
写真に写っているのは、壺や瀬戸物がずらりと並んだ一角。土器なのか焼き物なのか、素朴な形がまたエジプトらしくて味がありますね。

ロバがのんびり歩く姿もあれば、なぜか密林みたいな緑の茂みもちらほら。カイロの喧騒とはまったく別の世界です。
マーケットでは、野菜が山積みになっていて活気満点。バナナは“房まるごと”の迫力!
写真を見返すと、音や匂いまで思い出せそうな、そんなエジプトの風景でした。

ダハシュールに到着!最後のピラミッド見学へ
ついに、この旅最後のピラミッド見学。ダハシュールにやってきました。
ここも実は“最古クラス”のピラミッド群が残る場所らしく、サッカラとはまた違った空気感があります。
周囲は本当にのどかで、観光バスも少なめ。観光客もチラホラ程度。静かにピラミッドと向き合える穴場って感じです。
不思議な形の「屈折ピラミッド」
まず目に飛び込んでくるのが、途中で傾斜が変わるユニークなフォルムの「屈折ピラミッド」。
なんでこんな形になったの!?って、思わずツッコミたくなるシルエット(笑)
近づいて見ると、下半分はかなり急な角度なのに、上半分からスッと傾きがゆるくなってる。これ、どうやら建設中に「このままじゃ崩れるかも…」と判断して、途中で角度を変更した“設計ミスのリカバリー作品”らしい。
古代エジプトにも、こういう“現場の判断”ってあったんやね〜。
内部には入らなかったけど、ピラミッドの外装に当時の石灰岩がかなり残っていて、
「昔のピラミッドってこうだったんだろうなぁ」という雰囲気を感じられます。
現地では「失敗作」とも呼ばれてるみたいだけど、これはこれで可愛い
ある意味、ピラミッド進化の途中を見せてくれる貴重な存在です。
赤ピラミッド…というより、黄土色?
そしてもう一つが「赤のピラミッド」。
ガイドさんの説明では「赤っぽく見えるのが特徴」とのことだったけど…
私には、うーん…普通に黄土色に見えました(笑)

でもこちらは、ギザのピラミッドに次ぐ大きさで、高さ104m・底辺220m!とスケール感は圧巻。
この赤ピラミッド、実はさっきの屈折ピラミッドのあとに、スネフェル王が「今度こそ完璧なピラミッドを!」と建てたリベンジ作とも言われているんです。

傾斜も安定の43度で、後のクフ王(ギザのピラミッド)の設計にもつながったそうな。
入場無料で中にも入れるらしいんだけど、私たちはここも外からの見学だけで終了。
人がほとんどいない静かな空間で、ギザでは味わえない“貸切感”が、ここにはありました。
ピラミッドづくしの午前中が終わったところで、いったんここまで。
午後は、エジプト料理での最後のランチタイムから、カイロ市内観光、そして空港での一幕まで、旅の締めくくりにふさわしい怒涛の展開が待っています!
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