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モーリシャス・ポートルイス観光レポ③海と山で自然を満喫

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ピースボート118回に乗船中のAppyです。

本日は9月4日に寄港したポートルイス観光レポ③、最終編をお届けします。

ポートルイスでの観光は、盛りだくさんの内容だったので、3回に分かれています。①序章、②街編をまだご覧になっていない方はこちらからどうぞ。

モーリシャス レポ①はこちら↓

モーリシャス・ポートルイス観光レポ①序章|12人珍道中の始まりピースボート118回に乗船中のAppyです。昨日、私たちはモーリシャスのポートルイスに寄港しました。 予定では10時に着岸のはずが...

モーリシャス レポ②はこちら↓

モーリシャス・ポートルイス観光レポ②花嫁とめぐる教会とラム酒工場ピースボート118回に乗船中のAppyです。 本日は9月4日に寄港したポートルイスの旅レポ②をお届けします。 私たちのポート...

 

前日に船内で集合し、当日の観光について打ち合わせを行いました。ポートルイスでは、海ではダイビングやシュノーケル、山ではハイキングが楽しめるということで、私たちはそれぞれ、海チームと山チームに分かれることにしました。

「ル・モーン・ビーチ」の景色

まず12人で最初に行ったのは、ル・モーン山のふもとにある「ル・モーン・ビーチ」。白い砂浜とキラキラした青い海がとっても綺麗で、カイトサーフィンやウィンドサーフィンをしているカラフルな帆が海に映えていました。

新婚カップルはこちらで撮影終了、ウェディングドレスで最後のベストショットです。ここから、私たちは海チームと山チームに分かれて行動しました。

 

美しい海と珊瑚礁の未来

綺麗な海を見ていると、船内のセミナーで聞いた「珊瑚礁破壊」のことを思い出しました。モーリシャスの珊瑚礁は、気候変動、海水温の上昇、海洋酸性化、そして人間の活動により深刻なダメージを受けているそうです。

 

 

観光客がサンゴに触ったり、船が当たったりすることで、さらにサンゴが傷ついてしまうこともあります。オニヒトデというヒトデもサンゴを食べてしまうから、たくさん増えるとサンゴにとっては大問題です。また、パロットフィッシュ(ブダイ)がサンゴを少しずつ削るし、海ガメが減るとサンゴ礁のバランスも崩れてしまうとのことです。

モーリシャスでは、地元の人たちや政府が協力して、サンゴ礁を守るためのプロジェクトを行っています。観光客も自然を壊さないように気をつけながら楽しむことが大切だとされています。

ピースボートの船内では、気候変動や海洋保護に関するセミナーやワークショップが定期的に開催され、乗客が地球環境の現状を学ぶ機会があります。ピースボートのセミナーのお陰で、モーリシャスの海や自然は本当に美しいですが、そこにはたくさんの問題もあるんだと感じながら過ごすことができました。

シュノーケルで海遊び

海チームの若者たちはシュノーケルを楽しみました。水中写真もたくさん撮影され、満喫できたようです。まさに海の美しさを存分に味わえたようです。

若い人は海遊び、年配の方は山でハイキングという風に、自然と趣向が分かれたのも面白いですね。なるほど、年齢や興味によって楽しみ方が違うんだなと感じました。

「ル・モーン山」トレッキングと歴史

山チームの私たちは、ビーチの美しさをしばらく堪能してから、車で登山口まで送ってもらいました。写真は地上から見える「ル・モーン山」です。方角によって、様々な形に見えますが、山頂は岩肌で、かなり勾配がきつそうです。

ル・モーン山のハイキングコースについて

ル・モーン山のハイキングコースの所要時間は、登山と下山を合わせておよそ2〜3時間程度です。コースの後半の岩場に行かれる方は、滑りやすいことがあるので、しっかりした靴を履き、水や軽食の持参が必要とのことです。

スタート地点

ル・モーン山の登山口は、海に近いリゾートエリアに位置しています。ハイキングはここから始まり、最初は緑豊かな木々に囲まれた比較的なだらかな道が続きます。ゆったりとしたペースで歩きやすい部分です。

歩き始めて40分ほどで、私ともう一人は疲労のため、登るのを断念しました。私たち2人が見た景色は、こんな感じです。木々が生い茂り、その隙間からやっとのことで海が少し見える程度でした。他の皆さんは早歩きでどんどん進んでいきました。↓

残りの3人がさらに登っていくと、モーリシャスの海や周囲の自然を一望できる絶景ポイントがいくつか現れたそうです。1時間ほど登れば、海岸線やサンゴ礁が見渡せる素晴らしい景色が広がり、まさに息をのむような光景の写真です。↓

せっかくこんな絶景が見られたのに、あともう少し頑張れば良かったと、正直かなり後悔しました。もしこれからル・モーン山にトライされる方がいたら、ぜひ諦めずに1時間歩いてみてください!こんな素晴らしい景色に出会えますよ!

コースの後半、山の中央付近から頂上にかけては、急な斜面や岩場が増えてくるそうです。特に最後の部分は、手を使って登る必要があるため、しっかりとした装備と体力が必要とのことです。頂上に到達すれば、モーリシャスの360度の大パノラマが広がり、海と空、島の全景が一望できるそうです。

ル・モーン山の悲しい歴史

モーリシャスには奴隷制度の悲しい歴史があります。一部の奴隷たちは、過酷な状況から逃れようと、このル・モーン山に逃げ込み、山の中で隠れて暮らしていたそうです。

やがて時代が進み、奴隷制度が廃止されたときのこと、ル・モーン山に隠れていた奴隷たちは、山にやって来た人々を「自分たちを捕まえに来た」と誤解し、山の高い場所や崖から飛び降りて命を絶ったと言われています。

ル・モーン山は2008年に世界遺産として正式に登録されました。これは、モーリシャスの奴隷制度に関連する歴史的な場所であり、「自由を求めた奴隷たちの戦いのシンボル」として評価されたためです。

ル・モーン山の登山口付近には、奴隷制度の歴史を伝えるためのエリアがあります。ここには、当時の逃亡奴隷たちを象徴する等身大の人形や複数の建屋が設置されていて、訪れる人々にその過酷な時代を思い起こさせます。

帰船リミットとの戦い

海チームと山チーム、それぞれがアクティビティを楽しんだ後、12人は満足感とともに船への帰路に着きました。しかし、予想外の出来事が待ち受けていたのです。

思わぬ渋滞、絶望のGoogleマップ表示

車が進まず、私たちは刻一刻と迫る18:00の帰船リミットに不安を感じ始めました。渋滞の中、Googleマップが冷たく「到着予定時間:18:30」と告げた瞬間、車内は緊張感に包まれました。乗船前にはイミグレーション手続きがあるため、ターミナルには遅くとも17:45までに帰るようにと伝えられていたので、大幅な遅れです。やがて、これはただの観光帰りではなく、船に戻れるかどうかのサバイバル戦となったのです。

緊急連絡、しかし電話は使えない!

リーダーが、「そろそろピースボートに連絡した方がいいね」と言いました。緊急連絡を取ろうと、観光前に受け取ったピースボートの緊急連絡番号に電話を試みました。しかし、モーリシャスでは私たちが使っていたAiraloのSIMでは電話が通じず、さらに海外でも利用できるはずのIP電話も繋がらないという二重のトラブルが発生!
リーダーが機転を利かせ、ドライバーの携帯電話を借りて無事ピースボートに連絡がつきました。

電話でのID確認と緊張のやり取り

ピースボートへの連絡がつくと、船側はすぐに対応を開始。IDカード番号と名前の確認が求められ、12人全員が順番に電話口の仲間にIDカードを見せ、一人ひとりの情報を伝えていってもらいました。ピースボートからの回答は、「今からポート側に着岸の延長交渉を行います。全力で交渉しますが、もし延長許可が下りなければ次の寄港地で合流してもらうことになります。結果をお知らせしますので、20分後にもう一度電話してください」というものでした。

車内に漂う沈黙と前向きな開き直り

その言葉に車内は一瞬、重苦しい沈黙に包まれました。次の寄港地は南アフリカ…。もし船に乗れなければ、飛行機で向かうしかありません。ですが、すぐに「これもオーバーランドのチャンスかも」「エジプト経由でヨーロッパに行って、ヨーロッパで乗船するのもいいかも」と、前向きな案が出始め、緊張した空気は少しずつ和らいでいきました。

最大限の努力と運命の電話

やがて、20分が過ぎ、再度ピースボートに電話すると、「延長許可がおりたので乗船できます」との回答。ドライバーも渋滞の中で近道を探し、最大限の努力をしてくれました。ゲートでは車の入場を断られましたが、リーダーが辛抱強く交渉し、そのおかげでさらに時間を稼ぐことができました。30分遅れの予定が、なんとか5分遅れで済んだのです。

オプショナルツアーバスが遅れている…?

無事にターミナルの入り口ロータリーにたどり着いた時、私たちよりも後にオプショナルツアーのバスが到着するのが目に入りました。「あれ?オフィシャルのバスが遅れてるなら、私たちこんなに急ぐ必要なかったじゃない?」と、一同思わず苦笑い。

実は、ピースボート側は電話の時点で「慌てず、船に向かってください」と言っていたのですが、こちらはそんなに冷静ではいられませんでした。船に乗れるかどうかがかかっているのに、慌てないなんて無理ですよね!
特に、ドライバーは渋滞の中、かなり危険な運転でなんとか間に合わせようと頑張ってくれたのです。オフィシャルのツアーバスも遅れていると知っていれば、もう少し冷静になれたのに。

終わりに モーリシャス観光 完

これでモーリシャスの1日観光レポは終了です。最後に予想外のハプニングがありましたが、1日とは思えないほど充実した時間を過ごせました。締めくくりは、12人揃って笑顔でポーズ!この写真は、ターミナル入り口でピースボートのスタッフが撮ってくれたものです。

乗船リミットは過ぎていましたが、たくさんの乗客がターミナルに続々と入っていき、私たちもその流れに乗って無事に帰船できました。やれやれ。

もし船が出港してしまった場合、ピースボートのスタッフが全員のパスポートを持って港で待機してくれるそうです。

渋滞の原因は火事であったとも聞きました。教訓としては、いくら入念な計画をしても、自由行動には、いつも予測できないリスクが潜んでいるということです。

次回は、ポートエリザベス(南アフリカ)からのレポートをお届けします。どうぞお楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ではでは。

 

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POSTED COMMENT

  1. Sally より:

    おぉ!ヒヤヒヤしました〜!

    モーリシャスの歴史や自然
    色々レポートありがとうございました!

    • appy より:

      Sallyさん、人に連れて行ってもらうと、地理感がまるでなくなりますね。
      いろいろな方法での観光を試してみたいと思っています。いつも同じじゃつまらないですし。
      自分でガイドツアーを予約して、仲間を誘うパターン、港でタクシーを調達するパターンなど。
      ジャパングレイスのオプショナルツアーも2つほど参加する予定です。

  2. Ellie より:

    120乗船予定ですがコース変更ありそうなので、腰が引けていました。今日このブログを見つけ、当初凹んでいたようだったapplyさんがハラハラ、ドキドキ、生き生きと旅をしている様子がつたわりその変化にまた期待感が湧いてきました

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