地中海クルーズはシニアにきつい?19時間移動と5日連続寄港で学んだ体力配分

こんにちは、Appyです。
地中海クルーズ、想像通りにめちゃくちゃ楽しかったです。
朝起きると、昨日とは違う国。
フランス、イタリア、チュニジア、スペイン。
毎日、テンションが上がりっぱなしでした。
でも、一つ忘れてはならないことがあります。
それは、
体力。
またもや今回の旅でも、自分の体力のなさを思い知りました。
19時間の移動。
8時間の時差。
そして、乗船翌日から始まる5日連続の寄港地観光。
楽しい。
でも、なかなかハードです。笑
この記事では、58歳のAppyがMSCスプレンディダの西地中海クルーズを体験して感じた、シニア世代ならではの体力事情についてお話しします。
関連記事|地中海クルーズ
地中海クルーズ総費用リアル公開
地中海クルーズ TOPへ
結論|地中海クルーズは楽しい。でも、楽な旅ではない
「地中海クルーズはシニア世代にはきついですか?」
そう聞かれたら、私はこう答えます。
全部を見ようとすると、かなりきついです。
でも、行き先や観光方法を選び、休む時間を意識すれば、十分に楽しめます。
今回乗船したのは、バルセロナ発着のMSCスプレンディダ7泊8日。
乗船翌日から、
- マルセイユ
- ジェノバ
- ナポリ
- パレルモ
- チュニジア
と、5日連続で寄港しました。
そして、そのあとにようやく航海日が1日あります。
船が寝ている間に次の街まで運んでくれるため、ホテル移動はありません。
その意味では、飛行機や鉄道で何都市も巡る旅より楽です。
ただし、船が移動してくれても、体まで回復してくれるわけではありません。
朝食を食べて観光へ出かけ、船へ戻って少し休憩。
気づけば夕食の時間になり、そのまま眠る。
翌朝には、また別の街に到着しています。
毎日が移動日。
毎日が観光日。
これが、実際に乗って初めて分かった地中海クルーズでした。
合わせて読みたい
→クルーズフェスティバル2025東京|旅のきっかけは、あの日の熱気だった
体力勝負は、船に乗る前から始まっていた
今回の旅で最初に体力を使ったのは、寄港地ではありません。
日本からバルセロナまでの移動でした。
私たちのルートは、
- 関空 → 羽田(約1時間)
- 羽田 → ドバイ(約11時間)
- ドバイ → バルセロナ(約7時間半)
飛行時間だけで、合計19時間以上です。
出発前、羽田空港でお寿司を食べながら、
「まだ日本やのに、もう疲れそうやなあ」と笑っていました。

さらに、ドバイでの乗り継ぎ時間は約1時間20分。
ラウンジでゆっくりする余裕はなく、添乗員さんの旗を追いかけて歩いているうちに、次の便の搭乗が始まっていました。
個人旅行なら、まず選ばないスケジュールです。
それでも無事に移動できたのは、添乗員付きツアーだったからこそだと思います。
ここから19時間を超える移動が始まりました。今回は、エミレーツ航空の足元が広い座席を利用しました。
追加料金はかかりましたが、今振り返ると、
座席を買ったというより、現地で使う体力を買った。
そんな感覚です。
ビジネスクラスには手が届かなくても、少し足を伸ばせるだけで体への負担は大きく変わります。
シニア世代のヨーロッパ旅行では、到着した時点で疲れ切ってしまうと、その後の旅全体に影響します。
移動費を抑えることも大切ですが、
現地で動ける体力を残すために、どこへお金を使うか。
これも旅の体力配分でした。
▶ 地中海クルーズはいくらかかる?MSCスプレンディダ総費用を公開【2人で110万円】
19時間移動したあと、休養日なしでクルーズが始まった
バルセロナ空港へ着いても、その日はホテルで休めるわけではありません。
空港からバスで港へ移動し、乗船手続き。
19時間の移動を終え、ようやくMSCスプレンディダへ乗船。船内では、避難訓練やレストラン、Wi-Fi、船内精算などの説明があります。
夕食後にはシアターでイベントもありました。
でも、ツアー参加者はほぼ全員寝不足。
ショーを見に行く体力は残っていませんでした。
私もベッドへ直行です。
そして翌朝、MSCスプレンディダはマルセイユに到着しました。
長距離フライトが終わった翌日から、寄港地観光が始まります。
しかも、日本と西地中海の時差は8時間。
身体の中では日本時間が残っているのに、現地時間に合わせて朝食を食べ、集合し、街を歩かなければなりません。
飛行機の疲れ。
寝不足。
時差。
連続寄港。
これらが一度に重なることが、地中海クルーズのしんどさなのだと思います。
若い人でも、夜に船内を歩き回れなかった
「シニアだから疲れたのでは?」
そう思われるかもしれません。
でも、同じツアーに参加していた若い方も、
「毎日寄港が続くと、夜は船内を歩き回る元気がなかった」と話していました。

船内イベントも魅力的。でも毎日寄港すると体力が残りません。大型クルーズ船には、
- シアター
- カジノ
- バー
- 音楽イベント
- ダンス
- ショッピング
など、たくさんの楽しみがあります。
乗る前は、「夜も船内を探検しよう」と思っていました。
ところが実際には、寄港地から戻ると、
「今日はもうええわ」となります。
最初は少しもったいなく感じました。
でも途中から考え方が変わりました。
夜のショーを見ない日があってもいい。
船内を全部回らなくてもいい。
寄港地へ行かない日があってもいい。
クルーズ代を払ったからといって、
用意されたものを全部体験する必要はありません。
翌日に体力を残すことも、旅の大切な予定のひとつです。
観光を減らすのではなく、「歩き方」を変えた
今回、マルセイユ以外の寄港地観光は、Viatorでプライベートツアーを手配しました。
クルーズプラネットやMSCの団体ツアーもありましたが、私たちが重視したのは安さだけではありません。
毎日大型バスで団体行動をするより、
- 自分たちのペースで動ける
- 歩く量を調整できる
- 疲れたときに相談しやすい
- 港まで迎えに来てもらえる
そんな自由度を優先しました。

マルセイユでは、ノートルダム寺院まで歩いて登るのではなく、観光トレインを利用しました。

ジェノバでは、迷路のような旧市街を人力車で観光。
雨の日だからこそ見えた、古代ローマの街の姿。ナポリでは、プライベートガイドと一緒にポンペイ遺跡を歩きました。

パレルモでは、車移動と街歩きを組み合わせました。
知らない国だからこそ、無理をせずガイドの力を借りました。チュニジアでは、専用車で遺跡や街を巡りました。
すべてを徒歩で回るのではなく、
歩く場所と、乗り物を使う場所を分ける。
これは、地中海クルーズを最後まで楽しむために、かなり有効だったと思います。
ただし、乗り物を使えば疲れないわけではありません。
ジェノバでは寒さに震え、
パレルモでは排気ガスに悩まされ、
ポンペイでは雨の石畳を歩きました。
旅の疲れは、歩数だけでは決まりません。
- 寒さ
- 暑さ
- 雨
- 風
- 石畳
- 渋滞
- 人混み
- トイレ探し
こうした小さな負担が、少しずつ体力を削っていきます。
だから寄港地ツアーを選ぶときは、
「何か所回れるか」ではなく、どんな移動方法で、どのくらい歩くのか。
そこを見ることが大切だと思いました。
航海日は「何もない日」ではなく、旅を立て直す日だった
マルセイユからチュニジアまで、5日連続の寄港を終えた翌日。
ようやく航海日が訪れました。
朝、デッキへ出た瞬間、
「やっと休める」
そんな空気が船全体に流れているように感じました。
やっと訪れた深呼吸の一日。旅を立て直す大切な時間でした。張りつめていたものが、ふっとほどける。
乗客の表情もどこかゆるんでいて、添乗員さんも
「今日は少し休めます」と笑っていました。
毎日、案内やトラブル対応で走り回っていたからこそ、その一言が印象に残っています。
航海日の朝。急ぐ予定がないだけで、朝食の時間までゆっくり感じました。航海日には、どこかへ行かなければならない予定がありません。
集合時間もありません。
急ぐ必要もありません。
朝食をゆっくり食べるだけで、なんだか贅沢な気分になりました。

ツアーメンバーがお茶をたててくれたのも、この日でした。
地中海の真ん中で抹茶を飲む。
不思議な組み合わせですが、心がほどけるような時間でした。

私はというと、カジノのコイン落としゲームに1時間半も没頭していました。
何の生産性もありません。笑
今回の航海日は、5日連続寄港のあとにありました。
もちろん、それだけでも十分助かりました。
でも次に地中海クルーズを選ぶなら、
航海日があるかどうかだけでなく、自分で休む日を作れるか。
そこも大切だと思います。
添乗員さんは、体力だけでなく「判断力」も守ってくれた
今回の旅で大きかったのが、添乗員さんの存在です。
私は出発日に、旅行書類の入ったファイルをほぼ丸ごと自宅に忘れました。
荷物タグやカードホルダーも入っていて、一瞬青ざめました。
でも添乗員さんへ相談すると、
「大丈夫ですよ」
と、すぐに代わりを用意してくれました。
ドバイでは、短い乗り継ぎ時間でも旗を追いかければ次の搭乗口へ着きます。
バルセロナ空港では、40人分の荷物をスタッフがまとめてバスへ運んでくれました。
考えなくていい旅。その価値を実感した瞬間でした。乗船後は、避難訓練や精算方法などを日本語で説明してもらえます。
毎晩、キャビンのドアには翌日のスケジュールや食事、イベント情報を日本語にした紙が届きました。
さらに、体調を崩した参加者の対応や、船へ貴重品を忘れた人への対応もしていたそうです。
しかも、周囲をざわつかせず、本人が落ち込まないように静かに対応していました。
体力配分というと、歩く距離や休憩時間を考えがちです。
でも実際の旅では、
- どこへ行くか調べる
- 集合時間を確認する
- 英語で質問する
- 乗り継ぎルートを探す
- トラブル時の対応を考える
こうした判断の連続も、人を疲れさせます。
添乗員付きツアーは、荷物を運んでもらうだけのものではありません。
迷う時間や、不安になる時間を減らしてくれる。
つまり、身体だけでなく、頭と心の体力も温存してくれていた。
そんな存在だったと思います。
個人手配の自由さも魅力です。
でも、初めての海外クルーズや乗り継ぎ時間の短い旅では、添乗員付きツアーの安心感は大きいです。
特にシニア世代では、
「何も考えなくても連れて行ってもらえる時間」
にも十分な価値があると感じました。
シニア世代が地中海クルーズを選ぶときに見るポイント
地中海クルーズが終わったあとも、まだ長距離フライトが残っています。
下船日はバルセロナを観光し、そのまま空港へ向かいました。
帰りの飛行時間は行きより少し短かったものの、やはりヨーロッパは遠いです。
そして私たちの場合、本当の疲れは帰国後にやってきました。
私は体調が戻るまで2週間ほどかかり、相方もしばらく微熱が続きました。
もちろん個人差はあります。
でも少なくとも私たちは、
10日間の旅行が、10日間で終わったわけではありませんでした。
今回の旅を経験してから、クルーズを見る目も少し変わりました。
今、私が気になるのは船の豪華さよりも、
- 日本から乗船港まで何時間かかるのか
- 寄港地が何日連続しているのか
- 航海日はどこに入っているのか
- どのくらい歩くのか
- 困ったときに頼れる人がいるのか
- 帰国後に休める日があるのか
そんなことばかりです。
今回のツアーには、クルーズ慣れした方もたくさん参加していました。
ビジネスクラスやプレミアムエコノミーを利用する方もいれば、体力を温存するために観光を途中で切り上げる方もいました。
最後のバルセロナ観光では、体調を崩して病院へ行った方もいました。
80代の参加者の中には、最後の力を振り絞るように街を歩いている方もいました。
それを見ていて思ったのは、
旅の上手な人ほど、自分の休み方を知っているということでした。
下船しない。
途中で切り上げる。
カフェで休む。
そんな選択も、立派な旅の楽しみ方です。
シニア世代のクルーズ選びでは、
家を出てから、帰宅して体力が戻るまで。
そこまで含めて旅程を考えることが大切だと思います。
まとめ|全部を見る旅ではなく、どこで力を抜くかを決める旅だった
体力配分を考えないといけないなんて、
シニア世代の悲しさやなあと、つくづく思いました。
若い頃は、ヨーロッパ旅行の翌日に普通に会社へ行っていたのに。
今では、帰国してから体力が戻るまでの方が気になります。笑
でも、その代わりに分かったこともありました。
今回の地中海クルーズで今も思い出すのは、
雨のポンペイ。
寒さで鼻水をすすりながら走ったジェノバの人力車。
モンレアーレの光。
そして、一番「また来たい」と思ったチュニジア。
見られなかった場所は、たくさんあります。
でも、それは次に行く理由になりました。
地中海クルーズは、
私に「引き算の旅」を教えてくれた気がします。
