MSCスプレンディダはどんな船?客室・食事・ドレスコード・船内生活を本音レビュー

こんにちは、Appyです。
2025年12月、
MSCスプレンディダで
西地中海クルーズ7泊を楽しんできました。
この記事では、船内施設を全部並べるのではなく、50代後半夫婦が実際にどう過ごしたかを中心に紹介します。
第一印象は、とにかく、大きい。
船内を歩く体感では、
ピースボートの数倍広く感じました。
それほど「どこへ行くにも遠い」と感じたということです。
6日目ごろ、
ようやく位置関係を覚えたと思ったら、もう下船。
「次は楽に過ごせるはず。
いや、同じ船にはもう乗らんよな」
と自分でツッコミを入れていました。
近くで見上げると、4,000人規模の大型船であることを実感します。関連記事|地中海クルーズまとめ
地中海クルーズ総費用リアル公開
体力面が気になる方へ
MSCスプレンディダ船内レビュー
MSCスプレンディダはどんな船?巨大な移動ホテル
まず結論|気取らない、巨大な移動ホテル
MSCスプレンディダを一言で表すなら、
華やかな設備を備えた、気取らない巨大ホテル。
- 船内は華やかだが、雰囲気はカジュアル
- 客室とベッドは快適
- ドレスコードは思ったより緩い
- 食事は豪華というより庶民派
- 水・Wi-Fi・ランドリーには課金や工夫が必要
- 多国籍で、家族連れも多くにぎやか
- シニア世代には船内移動の長さがじわじわ効く
今回の航路は、7泊中の航海日が1日だけでした。
寄港日は移動するホテル。
航海日は船そのものが目的地。
これが、乗り終えて一番しっくりきた表現です。
MSCスプレンディダはどんな船?
MSCスプレンディダは、
2009年就航、総トン数137,936トンの大型カジュアル船です。
私が参加したツアーでもカジュアル客船として案内されていました。
バルセロナ港で顔写真を撮ると、
手続きはあっさり終了。
40人を超える団体でも、
添乗員さんの後についていくだけで迷いませんでした。
この時、すでに15:00。
乗船リミット時間ギリギリでした。
個人旅行なら前泊して、翌朝早めに乗船し、
船内で最初のランチを楽しむでしょう。
この辺りが格安ツアーあるあるです。

船内へ入ると、吹き抜けのアトリウムとキラキラした階段が目に入ります。
レトロですが、古びた印象はありませんでした。
華やかなアトリウム。ただし、船内は上下移動も多めでした。広さより困ったのは、船内の動線
船内は、おおまかに、
- 5〜7階:レストラン、劇場、カジノ、バー
- 8〜13階:客室
- 14階前後:ビュッフェ、プール、スパ、ジム
に分かれています。
ところが、同じ階を船首から船尾まで、
まっすぐ移動できない場所もあります。
夕食へ行くだけなのに、
「上へ行って、下へ降りて、また上がるんかい」
と、ぐるぐる。
乗船後、まず確認したいのは次の3つです。
- 自分の客室は船首・中央・船尾のどこか
- ビュッフェはどちら側か
- 夕食レストランはどちら側か
施設名を全部覚えるより、こちらの方が役立ちました。
どこへ行くにも遠い。シニア世代には、この長さがじわじわ効きます。実は、MSCベリッシマはもっと大きい
「スプレンディダ、広すぎる」と思っていた私ですが、
年末に那覇から乗るMSCベリッシマは、さらに大型でした。
スプレンディダの総トン数は約13万8,000トン。
ベリッシマは約17万2,000トンで、船内規模は約24%大きく、乗客数も約1,300人多くなります。
ただし全長はスプレンディダの方が約17m長め。
ベリッシマは、より幅広く、船内空間の大きな船です。
スプレンディダで「どこへ行くにも遠い」と言っていたのに、次はさらに上が待っていました。
私、大丈夫か!?笑
体力面が気になる方はこちらも参考にしてください。
→地中海クルーズはシニアにきつい?19時間移動と5日連続寄港で学んだ体力配分
客室レビュー|内側予約から、まさかのバルコニーへ
今回は内側客室を予約していました。
窓なしの節約部屋を覚悟していたのに、
ドアを開けると、バルコニーがある。
一部視界が遮られるバルコニー客室へ変更されていました。
理由は最後まで分かりませんでしたが、
旅の神様からのご褒美ということにしました。
客室は落ち着いたオレンジ系で、
7泊なら十分な広さです。
内側客室で予約しましたが、実際はバルコニー付きでした。バルコニーは、外に出るためだけではなかった
12月の地中海は寒く、
外で長時間くつろぐ気温ではありません。
それでも、朝は自然光で目が覚め、
カーテンを開けると新しい寄港地が見える。
観光で疲れていても、部屋から海を眺められます。
上部に庇がありましたが、景色は十分に楽しめました。
上部に庇はあるものの、海や寄港地は十分に見えました。
この旅で私は、
次に乗るなら、開閉できる窓のある部屋。
できればバルコニー付き。と思いました。
シニア世代は、客室で休む時間も長くなります。
「バルコニーを何時間使うか」より、自然光が入り、外が見えることの方が大切かもしれません。
客室は快適。ただし隣の声は聞こえた
ベッドは寝心地がよく、洗面室も明るく清潔でした。
収納は7泊なら十分。
110Vと220Vのコンセント、
USB-Aもありました。
USB-Cはなかったため、
変換プラグを持ってきて正解です。
一方、隣室とつながるコネクティングドアからは、
話し声がかなり聞こえました。
「ということは、こっちの声も聞こえてるよな」
と気づいてから、夫婦の会話は急に小声に。
こそこそ話をする怪しい夫婦の完成です。
これを教訓に、リクエストできる場合は、
「コネクティングルームはやめてほしい」
と希望を伝えることにしました。
ケトルなし。そして金庫はドリルで開いた
客室に電気ケトルはなく、
お湯は上階のビュッフェまで取りに行きます。
コーヒー一杯のために遠征。
小さな旅です。
さらに乗船3日目、
金庫からパスポートと財布を出そうとすると、
ボタンが反応しません。
連絡後15分ほどでスタッフが到着。
技師さんが入れ替わり、責任者も立ち会い、
最後はドリルが登場しました。
約1時間後、貴重品は無事に回収。
金庫は、ご臨終です。
パスポートと財布が入ったまま開かなくなり、最後は金庫ごと取り外されました。
対応は早く、責任者も立ち会ってくれました。
でも、金庫を新しく入れ替えてくれると言ったのに、なかなか対応がない。
フロントに3度も電話を入れましたが、
「すぐに、やります」
と、返答があったものの、
最後まで新しい金庫は入りませんでした。
よって、私たちは、部屋に貴重品を置くことができず、
終始、パスポートと財布を携帯していました。
なんとも不便!
この事件以来、寄港地へ出かける前夜は、
必要な書類だけでなく、金庫が開くかも確認する。
これを旅の教訓にしています。
ピースボートもそうですが、
安くすませる旅には、
サービスや対応には期待しない
という精神が必要だと思っています。
食事レビュー|豪華というより庶民派
船内にはメインレストラン、ビュッフェ、有料レストラン、カフェやバーがあります。
ただ、私の感想は、
豪華な美食船というより、気軽な庶民派。でした。
寄港日の朝は、ビュッフェが便利
朝6時30分ごろにビュッフェへ行き、
短時間で食べて観光へ出発。
味は、可もなく不可もなく。
特にピザは「イタリアの船やから絶対おいしい」
と期待しすぎたせいか、チーズの少なさにがっかりしました。
これは好みの問題だと思います。
寄港日の朝は、短時間で食べられるビュッフェが便利でした。メインレストランは、料理より会話が楽しかった
夕食は前菜・主菜・デザートを選ぶコース形式。
料理は特別まずくもなく、
強く印象に残る一皿もなし。
正直、同席した人たちとの会話の方が楽しかったです。
日本人用のテーブルでは、
クルーズの達人、新婚さん、など、
毎晩少しずつ違う顔ぶれと話せました。
私たちのテーブルは、いつも最後まで居残り。
たぶん、私たち夫婦がしゃべりすぎです。

料理よりも、同じテーブルを囲んだ人たちとの会話が印象に残りました。
ツアーの一人参加は、もはや常識
このツアーには、
一人で参加されている方が4、5人いて、
添乗員さんのサポートで、
いつも同じテーブルで楽しんでおられました。
最近の添乗員付き海外ツアーは、1人参加が人気で、
多い場合は十数名もいるそうです!
これだと、全く心細くありませんね。
お友達がたくさんできそうで、羨ましかったです。
有料寿司は、ピースボートに完敗
航海日には有料の寿司を注文しました。
海外の寿司は外れる。分かっています。
それでも食べたくなるのです。
結論。
私の口には合いませんでした。
いや、正直に言います。
まずかった。笑

羽田空港の寿司の方がおいしい。
そして、信じてもらえないかもしれませんが、
羽田空港よりもピースボートの寿司の方が上でした。
地中海で、ピースボートの寿司を褒めるとは思いませんでした。
ドレスコード|パンプスは出番なし
フォーマル用にスカートとパンプスを持参しましたが、
パンプスの出番はなし。
船内用の歩きやすい靴で、ほぼすべての日を過ごしました。
実際には、ドレス姿から普段着まで、さまざまでした。
おしゃれをしたければ楽しめる。
でも、本格フォーマルでなければ浮く船ではない。
これが私の印象です。
次回は、普段使いできてフォーマルにも見える靴を1足だけ持っていきます。
水・Wi-Fi・ランドリー|暮らしには少し工夫が必要
👉 スマホの方は、表を横にスクロールできます。
| 項目 | 実際に感じたこと |
|---|---|
| 水 | ビュッフェでは無料。メインレストランの水は有料 詳しくは、総費用記事(飲み物)へ |
| お湯 | 客室にケトルなし。ビュッフェの給湯器を利用 私は「耐熱性(お湯用)」と「常温(水用)」の水筒を持参しました。 |
| Wi-Fi | 高い割に遅かった 詳しくは、Wi-Fiの買い方記事へ |
| ドリンク | パッケージを買わず単品購入 詳しくは、総費用記事(飲み物)へ |
| ランドリー | セルフ式ではなく有料サービス ショートクルーズの場合は手洗い推奨 |
| ミニバー | 客室の飲み物は有料 売店の方が安いです。 |

水筒への給水は、乗船前には禁止だと理解していました。
ところが給湯器の前でまごまごしていると、
スタッフが無言で入れ方を教えてくれました。
ほかの乗客からも問題ないと聞き、
今回の航海では利用できました。
案内と現場の運用に少し幅があるように感じたので、実際には給水機の掲示やスタッフの指示に従うのが安心です。
Wi-Fiの詳細は専用記事、船内で使った金額は総費用記事にまとめています。
→MSCクルーズのWi-Fiは使える?料金・買い方・速度を実測レビュー
→地中海クルーズはいくらかかる?MSCスプレンディダ総費用を公開【2人で110万円】
船内設備は豊富。でも、使う余裕がなかった
MSCスプレンディダには、
屋内外プール、劇場、カジノ、スパ、ジム、バー、ショップなど、大型船らしい施設が揃っています。
12月の地中海でも利用しやすい屋根付きプール。
ショーは開催されていましたが、寄港日には見る体力が残りませんでした。設備は十分です。
問題は、毎日寄港地へ出かけていたら、使う時間も体力も残らない。
ということでした。
朝食、観光、帰船、休憩、夕食、就寝。
設備が足りない船ではなく、
設備を使う余白が足りない旅でした。
もちろん、これは過ごし方の問題です。
地中海クルーズが初めてだったこともあり、
全力疾走してしまった結果です。
客層と雰囲気|静かな大人の船ではない
船内には、
家族連れ、大人数のグループ、新婚カップル、
一人旅、MSCリピーターなど、さまざまな乗客がいました。
多言語が飛び交い、日本人中心のピースボートとはまったく違う雰囲気です。
ある日、ビュッフェで大家族が持参したスピーカーから大音量の音楽を流していました。
日本ではまず見かけない光景です。
最初は「マナー違反ちゃうの?」と思いましたが、
自分の常識が、世界共通ではない。と気づきました。
もちろん、これは私が乗った航海で見た一場面です。
私はコイン落としゲームに1時間半。航海日は立派な人間観察デーでした。航海日はカジノもにぎわい、立派な人間観察デーになりました。
家族向けイベントも多く、静かな大人だけの船ではありません。MSCスプレンディダは、落ち着いた高級ホテルというより、
家族やグループが、それぞれの楽しみ方で過ごす明るく雑多な船。
このにぎやかさを「旅らしい」と感じるか、
「落ち着かない」と感じるかで、評価は分かれそうです。
そして、今回はどんな旅がしたいのか、という
旅の目的でも分かれると思います。
航海日に、やっと船内生活が始まった
5日連続の寄港を終えて迎えた、唯一の航海日。
乗客もクルーも、どこか表情がゆるんでいました。
私はカジノのコイン落としゲームに1時間半。
新婚さんはおしゃれをして写真撮影。
デッキで海を眺める人、ソファでただ座る人。
航海日になって初めて、
「この船には、こんなに人がいたんや」と感じました。
寄港日はホテル。航海日は船そのものが目的地になりました。シニア世代にとって航海日は、観光できない日ではなく、
体力を戻し、旅を最後まで楽しむための日。
途中に航海日がある航路は、シニア世代に向いていると思います。
添乗員付きだったから、初MSCでも困らなかった
今回はクルーズプラネットの添乗員付きツアーでした。
乗船手続き、避難訓練、レストラン、Wi-Fi、船内会計まで日本語で案内してもらえます。
毎晩、客室には翌日の予定や食事、イベントをまとめた日本語プログラムが届きました。船内新聞の日本語訳は、今回のツアーで案内されていたサービスです。

これはMSC標準ではなく、今回の添乗員付きツアーによるサポートです。
私は出発時に乗船書類を家へ忘れましたが、添乗員さんは「大丈夫ですよ」と代わりのタグを用意してくれました。
私が体験したのは、
MSCスプレンディダ+日本人添乗員
の旅だったことは、はっきり書いておきたいと思います。
MSCスプレンディダの良かった点・微妙だった点
良かった点
- 気取らず乗れるカジュアルな雰囲気
- 客室とベッドが快適
- 乗船・下船がスムーズ(12月のオフシーズンのため)
- 寄港地を効率よく巡れる
- 船内設備が豊富
- 多国籍な空気を味わえる
微妙だった点
- とにかく広く、移動だけで疲れる
- Wi-Fiが遅い(スターリンクではないため)
- 客室にケトルがない
- 水・ドリンク・ランドリーなどで費用が増える
- 食事は私の口に特別合わなかった
- 毎日寄港すると船内施設を楽しむ余裕がない
MSCスプレンディダが向いている人
向いているのは、
- 短期間で複数の寄港地を巡りたい
- 豪華さよりコストパフォーマンス重視
- カジュアルな大型船が好き
- 多国籍な雰囲気を楽しめる
- 多少の文化差やトラブルを笑って流せる
という人。
一方、静かな大人の船を求める人、船内を長く歩くのがつらい人、日本式の細やかなサービスや美食を最優先する人には、合わない可能性があります。
まとめ|次もMSCに乗る?答えは「大アリ」。ただし船より航路で選ぶ
結論から言うと、次もMSCは大アリです。
ただし、同じMSCスプレンディダにもう一度乗りたいというより、MSCを使って、季節や航路を変えながら地中海を巡りたいという気持ちです。
地中海クルーズは、毎日のように寄港地へ出かける旅。
どれだけ船内設備が豪華でも、観光から戻ったら夕食を食べて寝るだけ、という日もあります。
庶民派の私なら、一度を最高級にするより、船代を抑えて何度も行く方が満足度は高そうです。
ただし、今回かなり実感したのは、MSCスプレンディダは広すぎて疲れるということ。
シニア世代が最初に確認するべきなのは、ドレスコードでもカジノでもなく、
客室からレストランまで、どれくらい歩くのか。
ここかもしれません。
……と言いながら、年末にはMSCスプレンディダよりさらに大きなMSCベリッシマへ乗船予定です。
巨大船への苦情を言いながら、自らもっと大きな船へ向かう私。
でも、これだけ人気のMSCベリッシマだから、
一度乗ってみたいんですよね。笑
次の記事では、ピースボート世界一周とMSCクルーズを比べながら、
「村で暮らす旅」と「ホテルで巡る旅」の違いについて書きます。
👉 「船のオプショナルツアーは高すぎる…」
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