こんにちは、Appyです。

ピースボートで世界一周をしたあと、
MSCスプレンディダ西地中海クルーズ7泊を体験しました。

今回は、2つの違いをまとめてみたいと思います。
私が感じた違いを一言で表すなら、

ピースボートは「村」。
MSCクルーズは「旅」。

ピースボートでは、船に暮らしながら
人と関係を作っていく
MSCでは、船をホテルとして使いながら、
次々と街を巡っていく。

どちらが良い悪いという話ではありません。

旅に何を求めるかによって、
合う船が違うという話です。

ピースボート世界一周で乗船したクルーズ船の船体何か月も暮らしたピースボート。やがて、この船全体がひとつの村のようになりました。
バルセロナ港で見上げたMSCスプレンディダの船体とバルコニー4,000人以上が乗れるMSCスプレンディダ。ピースボートとは違う、巨大な移動ホテルでした。

※この記事は、私が乗船した
2024年8月出航のピースボート世界一周と、
2025年12月のMSCスプレンディダ地中海クルーズを比較したものです。

長期の世界一周と7泊の地中海航路では条件が異なるため、すべてのピースボート・MSCクルーズに当てはまるとは限りません。

ピースボート TOPへ

まず結論|ピースボートは暮らす船、MSCは旅するホテル

最初に、私が感じた違いをまとめます。

👉 スマホの方は、表を横にスクロールできます。

比較項目ピースボートMSCクルーズ
旅のタイプ長期で暮らす世界一周短期で巡る海外クルーズ
船内の雰囲気顔見知りが増える日本語環境多国籍で匿名性が高い
食事日本人に合いやすい日常食海外ホテルの食事に近い
生活面水・洗濯・ケトルなど暮らしやすい必要なサービスを追加購入
向いている人人との交流や長期生活を楽しみたい人寄港地観光や自由度を重視したい人

ピースボートでは、「船に帰ってきた」と感じました。
MSCでは、「ホテルに戻ってきた」という感覚。

同じ船旅でも、旅の中心が違いました。

人間関係の違い|ピースボートは近く、MSCは自由

ピースボートでは、毎日同じ人と船内で会います。
朝食会場、廊下、デッキ、講座、エレベーター。

最初は知らない人だったのに、
「あ、昨日もお会いしましたね」
から始まり、少しずつ顔見知りが増えていきます。

ピースボート船内で集まった世界一周クルーズの乗客たち

同じ船で長く暮らすうちに顔見知りが増え、船全体がひとつの村のようになっていきます。
誰かが企画をすれば人が集まり、体調を崩した人がいれば心配する。

人との関係が、寄港地と同じくらい旅の記憶に残ります。
ただし、人との距離が近いぶん、しんどさもあります。

今日は一人で過ごしたいと思っても、廊下に出れば知り合いに会う。
食事へ行けば、誰かと同じテーブルになる。

顔見知りが増える安心感と同時に、距離が近すぎると感じる人もいると思います。
温かいけれど、ときには少し濃い

MSCは「旅」|誰とも深く関わらなくても過ごせる

MSCスプレンディダでは、同じ乗客と何度も顔を合わせる感覚が、あまりありませんでした。
船が大きいうえに、乗客は家族、夫婦、友人など、最初から自分たちのグループで動いています

知らない人に話しかけなくても、何の問題もありません。

MSCスプレンディダ客室階に続く長い廊下船内が広いため、同じ乗客と何度も会うことは少なめ。匿名でいられる気楽さがありました。

これは寂しさでもありますが、自由でもあります。

誰かに合わせなくていい。
今日は疲れたから客室へ戻る。
ショーへ行かない。
夕食後は誰とも話さず寝る。

それでも、誰にも気を使いません。

ピースボートには人との近さがあり、MSCには匿名でいられる気楽さがありました。
人との距離が近い安心感と、誰にも干渉されない自由。

どちらを心地よいと感じるかは、人によって違うと思います。

船内生活の違い|イベント・客層・文化の違い

ピースボートには、講座、自主企画、語学、スポーツ、音楽など、毎日さまざまな活動がありました。

参加するだけでなく、乗客自身が企画することもできます。

ピースボートの船内で講座を聞く乗客たち講座や自主企画は、特別なイベントではなく、船内生活の日常でした。

朝起きて、船内新聞を見ながら、
「今日は何に参加しよう」と考える。
イベントは暇つぶしではなく、船で暮らすための生活リズムになっていました。

一方、MSCにもシアター、カジノ、ビンゴ、ダンス、バー、プールなど、遊べる場所はたくさんあります。

MSCスプレンディダでビンゴを楽しむ家族連れと子どもたち家族向けイベントも多く、多国籍で明るくカジュアルな雰囲気でした。

ただ、私が乗った地中海航路では、毎日のように寄港地観光が続きました。
朝食を食べ、街へ出かけ、戻って休憩し、夕食を食べたら、もう眠い。

イベントが少ないのではありません。
イベントへ参加する体力と時間が残っていなかった。

ここが大きな違いでした。

ピースボートでは、船内イベントが旅の主役になる。
MSCでは、行きたい人が選ぶ、ホテル内の娯楽に近い感覚でした。

日本語の安心感と、多国籍の自由さ

ピースボートは、日本人中心の環境です。

食事、案内、船内放送、イベントも日本語。
何か困ったときも、日本語で相談できます。

そして多くの乗客が、
「周りへ迷惑をかけないようにしよう」
という、日本人らしい感覚を共有していました。

MSCは多国籍です。
家族連れ、大人数のグループ、新婚旅行、一人旅など、乗り方もさまざま。
ビュッフェで大きな声で話す家族もいれば、音楽を流しながら食事を楽しむグループもいました。

最初は、「それ、マナー違反ちゃうの?」
と思った場面もあります。

でも何日か過ごすうちに、
自分の常識が、世界共通ではない。
と気づきました。

ピースボートでは、似た感覚を持つ人の中で安心して暮らす
MSCでは、違う文化を持つ人たちと同じ船を共有する。

MSCの船内は、さまざまな人が行き交う外国の街に近い雰囲気でした。

水・洗濯・Wi-Fi|生活する船と、サービスを買う船

MSCへ乗る前、一番カルチャーショックを受けたのが、
水・洗濯・Wi-Fiなどの生活面でした。

ピースボートでは、レストランの水は無料でサーブしてもらえました。
ビュッフェのコーヒーも無料で、客室ではケトルも使えます。
ランドリーも有料ではありますが、1袋1,000円ほどで出せたので、長期で暮らす船としての備えがありました。

一方、MSCではビュッフェの水やコーヒーは無料ですが、メインレストランの水はボトルで購入するスタイル。
水道水を無料でサーブしてもらう日本の感覚とは違い、ここは「海外あるある」だと感じました。

カフェのコーヒーは、ピースボートもMSCも有料です。
ただ、感覚的にはピースボートが500円なら、MSCは800円くらい。
船内価格全体も、MSCはピースボートの1.5倍ほどに感じました。

洗濯についても、違いは大きかったです。
ピースボートには有料の洗濯室があり、長く暮らすための設備が身近にありました。
MSCでは、ピースボートのように気軽に使える洗濯室は見当たらず、有料のランドリーサービスを必要なときに依頼する形です。

ピースボート船内のセルフランドリーと洗濯機

洗濯も船内生活の一部。長く暮らすための設備が、身近に用意されていました。

👉 スマホの方は、表を横にスクロールできます。

項目ピースボートMSCスプレンディダ
レストランの水も
無料でサーブ
ビュッフェは無料、
レストランの水は有料
ケトル客室で使えた客室にはなし
コーヒービュッフェは無料、
有料カフェも比較的安め
ビュッフェは無料、
有料カフェはやや高め
ランドリー安く使いやすい有料サービス。
今回は手洗いも利用
Wi-Fi比較的使いやすかった私の航海では遅く感じた

この違いは、サービスの良し悪しだけではありません。

ピースボートは、何か月も暮らす人のために、生活コストを抑えた船
MSCは、基本料金を抑え、必要な人が必要なサービスを追加する船。

設計の考え方が違うのだと思います。

ピースボート経験者がMSCへ乗ると、
「水も洗濯も、今まで恵まれてたんやな」
と気づきます。

ピースボート、庶民の星やったんですね。

※料金や運用は航海・時期・予約プランによって変わります。
本記事は私が乗船したときの体験をもとにしています。
MSC乗船前に、水・Wi-Fi・ランドリーの違いへ驚いたことも記録に残しています。

食事|ピースボートは日常食、MSCはホテル食

食事の違いも、かなり印象に残りました。

ピースボートにもビュッフェはありますが、日本人やアジア人が食べやすい料理が多く用意されています。

ご飯、味噌汁、焼き魚、海苔、漬物、日本茶
豆乳が毎日置かれてたのが、印象的です。

中華や韓国料理など、近い食文化のメニューもあり、洋食だけに偏らないのがありがたかったです。

特に、写真のような朝食の和食セットは人気でした。

ピースボート船内レストランで提供された和食の食事毎日食べるからこそ、豪華さよりも食べ疲れない日本の味がありがたく感じました。

何か月も船で暮らす旅では、豪華さよりも、
「今日も普通に食べられる」ことが、とても大切になります。

一方、MSCスプレンディダのビュッフェは、海外ホテルの朝食そのものという印象でした。

MSCスプレンディダのビュッフェで料理を選ぶ乗客

パン、ピザ、肉料理、チーズ、サラダ、デザート。
種類は多く、好きなものを好きな量だけ取れる気軽さはあります。

ただし、日本食はほぼ見かけませんでした。
レストランのディナーも基本は洋食中心です。

どの料理も、全体的にボリュームがあり、カロリーも高そう
欧米の方々の食べる量を見ていると、
「そりゃ体のサイズが違うわな」
と妙に納得してしまいました。笑

もちろん、MSCベリッシマのように日本発着の航路になると、また食事内容は変わると思います。
でも、私が乗った地中海クルーズのMSCスプレンディダでは、完全に海外旅行中のホテル食でした。

私の中では、

ピースボートの食事は、暮らしを支えるごはん。
MSCの食事は、旅先で食べるホテルのごはん。

そんな違いでした。

寄港地と自由度|世界一周と地中海クルーズでは時間の流れが違う

ピースボートの世界一周では、何日も海の上で過ごしたあと、ようやく寄港地へ到着します。

寄港日は、村全体が一斉に外へ出かける大イベント。
出港時間が近づくと、みんなが船へ戻ってくる。
その一日が、長い航海の中の大きな思い出になります。

MSCの地中海クルーズは、ほぼ毎日違う街へ到着しました。
朝起きてカーテンを開けると、昨日とは違う国が見える。

一部視界が遮られるMSCスプレンディダのバルコニーから見た地中海目を覚ますと、昨日とは違う街に到着している。MSCでは寄港地そのものが旅の主役でした。

マルセイユ、ジェノバ、ナポリ、パレルモ、チュニジア。
街から戻ると、船はすでに次の都市へ向かいます。

便利で、効率がよく、毎日が刺激的。
一方で、観光が続くため、船内でのんびり過ごす時間は少なくなります。

ピースボートは、海の時間の中に寄港地がある。
MSCは、寄港地と寄港地の間に船がある。

同じ船旅でも、時間の流れが逆でした。

ピースボートとMSCでは、自由の意味が違う

ピースボートには、船内で何をするかを選ぶ自由があります。

講座へ行く。
自主企画へ参加する。
何もせずデッキで過ごす。
自分で企画を立ち上げる。

長い時間を、どう使うか考える自由です。
ただし、村なので人間関係から完全に離れるのは難しい

MSCには、誰とも関わらなくていい自由があります。

ショーへ行かなくてもいい。
食事もビュッフェで簡単に済ませられる。
寄港地ツアーも、自分で予約できます。
自分たちだけのペースを保ちやすい。

ただし、その分、

  • 船内情報を確認する
  • 有料サービスを選ぶ
  • 寄港地観光を手配する
  • 英語やアプリを使う

など、自分で判断する場面は増えます。

今回は添乗員付きツアーだったため、船内新聞の日本語訳や乗船手続き、Wi-Fi、船内会計まで日本語で支えてもらえました。これはMSC標準の日本語サービスではなく、利用したツアーのサポートです。

費用|高い・安いではなく、支払い方が違う

ピースボートは、世界一周なので旅行代金そのものは大きくなります。
ただし、乗船後は水、コーヒー、洗濯などの生活費を抑えやすい

MSCは、短期間のクルーズを比較的手頃な料金から選べます。
その代わり、

  • Wi-Fi
  • ドリンク
  • ボトル水
  • ランドリー
  • 有料レストラン
  • 寄港地ツアー

などを追加すると、船内費が積み上がります
どちらが安いかではなく、

旅行代金に、どこまで含まれていてほしいか。
という違いでした。

ぶっちゃけ総額はいくら?ピースボートとMSCでは費用の見え方が違う

私の場合、ピースボート世界一周は夫婦2人で大きな出費になりましたが、100日を超える船旅として考えると、船内での生活コストは意外と抑えやすいと感じました。

一方、MSC地中海クルーズは10日間で2人約110万円
ツアー代は安く見えても、Wi-Fi、水、チップ、寄港地観光などが積み上がります。
どちらも「旅行代金だけ」で判断すると、実際の総額を見誤りやすいと思います。

【実録】ピースボート世界一周の総費用はいくら?50代夫婦2人でかかったリアルな金額

地中海クルーズはいくらかかる?MSCスプレンディダ総費用を公開【2人で110万円】

クルーズ旅行を探すなら、専門旅行会社で相談するのもあり

ピースボートに乗っていると、意外と「ほかのクルーズ旅行会社」を知らない人も多いと感じました。

私自身も、初めてのクルーズがピースボート世界一周だったので、ほかの船旅の選び方はあとから知ったタイプです。

でも、地中海クルーズや日本発着クルーズを探すようになってから、クルーズ専門の旅行会社を使うメリットも感じるようになりました。

一番大きいのは、やはり知識です。

クルーズは、普通の海外旅行とは少し違います。

同じ船会社でも、船の大きさ、客層、航路、寄港地、添乗員の有無、キャンセル規定、港までの移動など、確認するポイントが多い。
クルーズ専門の旅行会社だと、こういう細かい部分を質問したときに、具体的に教えてもらえる安心感があります。

私は、MSCスプレンディダ地中海クルーズ、年末に予定しているMSCベリッシマ那覇発クルーズで、クルーズプラネットを利用しました。
HISグループのクルーズ専門旅行会社で、添乗員付きツアーやサポート重視で探したい人には安心感があります。

一方、飛鳥Ⅱのクルーズはベストワンクルーズで予約しました。
ベストワンクルーズは、クルーズ専門のオンライン旅行会社としてコース数の多さを打ち出しており、価格や特典を重視して探したいときに候補になります。

どちらが正解というより、まずは複数の旅行会社で、航路・日数・添乗員の有無・特典を見比べるのがおすすめです。

気になるクルーズを見比べてみる

価格や特典を重視して探したい方
👉 ベストワンクルーズでクルーズを探す

添乗員付き・サポート重視で探したい方
👉 クルーズプラネットでクルーズを探す

ピースボートが向いている人、MSCが向いている人

ピースボートが向いている人

  • 人と深く関わりたい
  • 船で長く暮らしてみたい
  • 講座や自主企画を楽しみたい
  • 日本語環境に安心感がある
  • 旅を人生の転機にしたい
  • 寄港地だけでなく、海の上の時間も楽しみたい

MSCが向いている人

  • 短期間で複数の都市を巡りたい
  • 夫婦や家族で自分たちのペースを守りたい
  • 多国籍な雰囲気を楽しみたい
  • 人間関係へ深く入り込まず旅をしたい
  • 船より寄港地を重視したい
  • 必要なサービスだけ選びたい

人との関係を旅の中心にしたいなら、ピースボート。
街や景色を旅の中心にしたいなら、MSC。

そんな分け方が近いと思います。

まとめ|自分が旅から何を持ち帰りたいか

ピースボートで持ち帰ったものは、人との関係と、世界を見る目でした。

MSCで持ち帰ったものは、地中海の街の記憶と、
「次は、どの航路へ行こう」
という好奇心でした。

ピースボートは、船の中に自分の居場所を作っていく旅
MSCは、船を使って世界へ出かけていく旅

自分が旅から何を持ち帰りたいかによって、選ぶ船は変わります。

私は、ピースボートで人と深く関わる旅を経験できて、本当に良かったと思っています。
でも、MSCの気軽さと匿名の自由も、かなり好きでした。

結局、私は一つの船を愛し抜くタイプではなく、
船を変えながら違いを観察するタイプ。

クルーズ比較沼へ、順調に沈んでおります。笑