こんにちは、Appyです。
2025年11月末、MSCスプレンディダの地中海クルーズでマルセイユに寄港しました。
フランス最古の港町・マルセイユは、“治安が悪い”“迷いやすい” という声も聞きますが、実際は、半日の自由行動でも十分に楽しめる寄港地でした。
当日は、冬の地中海らしいどんより空で始まりましたが、午後には晴れ間も出て、観光にはまったく問題なしでした。
マルセイユ寄港の基本情報と観光ルート
マルセイユは フランス最古の港町(紀元前600年、ギリシャ人が建設)。現在はフランス第2の都市で、フランス × 地中海 × アラブ文化 が混ざり合う、多文化都市です。
クルーズ船が着岸するのは マルセイユ商業港(Grand Port Maritime)。観光の中心である旧港まではかなり距離があるため、徒歩移動は現実的ではありません。
→ 旧港までは、MSCの有料シャトル(17€)を利用しました。
→ 所要時間は約20分。
マルセイユ寄港の観光ルート
マルセイユ寄港は 入港9:00 → 最終シャトル16:30。実質観光できるのは 6時間前後。
その時間で回れる王道ルートはこれでした。
- 旧港散策
- 旧港発プチトレインでノートルダム寺院へ
- 大聖堂(Cathédrale de la Major)
- 買い物(MONOPRIXなど)
冬(11〜12月)のマルセイユの天候
- どんより曇天が多い
- 雨が降ったり止んだり
- 午後から晴れる日もある
- 風が強く、体感温度は低め
マルセイユの治安|旧港と大通りは“ほぼ問題なし”
「マルセイユ=治安が悪い」という情報はよく耳にしますが、実際に歩いてみると 場所によって雰囲気がまったく違う ことが分かります。
Appyが歩いた範囲は、
- 旧港周辺
- MONOPRIX付近
- 大聖堂(Cathédrale de la Major)エリア
このあたりは観光客が多く、明るくて歩きやすい雰囲気でした。
MSCシャトルバスの乗り方(17€)
マルセイユの商業港(Grand Port Maritime)は市街地から遠く、旧港(Vieux-Port)までは徒歩移動が不可能。
そのため、クルーズ客のほとんどが MSCの有料シャトル(17€) を利用します。
前もって、MSCのバウチャーを購入
シャトルバスは予約制です。前もってフロントで、購入します。私たちは、日本からのツアー添乗員さんが購入を代行してくれました。
バウチャーをバスの乗車時に提示すればOK。
当日の乗り場は“下船口のすぐ外”に並んでいる
ターミナル出口を出ると、写真のように MSCのシャトルバスが数台ずらりと待機しています。迷う心配はほぼなし。
- 車体は白系または観光バスタイプ
- MSCの係員が誘導してくれる
- バスの本数は多め
降車場所:巨大な “大聖堂(Cathédrale de la Major)” の前付近の港
シャトルは旧港ではなく、大聖堂(Cathédrale de la Major)前の広場 に到着します。
これが“往復ともに使う乗り場”になります。
大聖堂は巨大で、海側の高台にドーンと建つランドマーク。船からバスを降りた瞬間に 「あ、これが大聖堂か!」 と分かるレベルで目立ちます。
旧港側から歩けば、丘の上に白×黒ストライプの巨大な外観が見えるので、視界に入ったらその方向へ向かうだけでOK。
冬のマルセイユは日没が早く、MSCシャトルの 最終便は16:30 とかなり早め。
- 乗り遅れるとタクシー利用(高額)
- 港の入り口も広く、歩いて戻るのは現実的ではない
- 観光は“余裕を持って切り上げる”のが安全
MONOPRIXで解散|お土産・エコバッグ情報
MSCシャトルで旧港エリアに到着すると、ショッピングセンター「MONOPRIX(マノプリ)」まで、添乗員さんと一緒に歩き、解散して、自由行動が始まりました。
マルセイユは地元色の強い市場や小さな個人商店も多いですが、値段や品質にばらつきがあるのも事実。
その点、MONOPRIXはフランス全国チェーンのスーパー×日用品店 なので、値段が安定していて、ぼったくりの心配がありません。
杏さん紹介で人気になった“エコバッグ”、マルセイユ石鹸はここで買える
添乗員さんから教えてもらったのがこれ。
俳優・杏さんがテレビで紹介してバカ売れしたというエコバッグ。
軽い・かわいい・安い(2.5€〜3€)の三拍子そろって、お土産にも使いやすい。
実際、同じツアーの方がお買い物されていた人気アイテム。
マルセイユ石鹸は港周辺の露店でも売っていますが、観光地価格だったり質が微妙なものも混じっているそうです。
マルセイユの地元菓子も置いてはいたものの、見た目がちょっと“そそらない”感じでした。
旧港でトイレに困ったら「バーガーキング」が最適解
マルセイユ旧港周辺は、「公共トイレがほぼ無い」 のが難点。観光中にトイレを探し回ると、すぐに時間ロスにつながります。
■ GoogleマップURL
バーガーキング(旧港のトイレ避難所)
👉 https://maps.app.goo.gl/tGrMHDKs5pSA5mzE9
旧港で安心して使えるトイレは、バーガーキング(Burger King Vieux-Port)。
- 旧港の角にあって見つけやすい
- 1.5ユーロのコーヒーで堂々とトイレを使える
- 店内が広くて入りやすい
- 観光客の利用率が高い
旧港からノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院への行き方(プチトレインが最適)
マルセイユで絶対に行くべきスポットが、丘の上の名所 ノートルダム・ド・ラ・ガルド大聖堂。
“街を見守る聖母” として船乗りに信仰され、金色のマリア像と360度の大パノラマで知られるマルセイユの象徴です。
街と海を一望できる絶景で、“マルセイユ来たらまずココ” と言われる理由がよく分かる場所。
旧港から大聖堂までは坂がきつく、徒歩は現実的ではありません。タクシーという手もありますが、渋滞で料金が上がりやすいので、「プチトレイン」で行くのが最も確実でリーズナブル。
観光プチトレイン「Le Petit Train Touristique」の乗り方
ノートルダム寺院行き「プチトレイン」は、寺院前の専用停留所で一度降ろしてくれます。
乗客はここで自由に観光(約20分)をしたあと、来た道を少し下った場所にある“帰り用の乗り場”に戻り、次に到着したトレインに乗車して旧港へ帰る流れ になります。
往復チケットなので、追加料金は不要。帰りの便でチケット確認はほとんどありませんが、
念のため 紙チケットは失くさないように ポケットへ。
- 料金:10ユーロ
- 所要:約50〜60分(往復)
- 乗車場所:旧港右端 “1か所のみ”(Googleマップに出ない)
- 丘の上へ直行 → 絶景 → 旧港へ戻る
- 雨でも運行するので“冬の不安定な天候”でも安心
■ プチトレイン乗り場は“移動することがある”(注意!)
現地スタッフによると、乗り場が季節やイベントで変わることがあるそうです。
現在の地点を掲載しておきます。
2025年11月の位置
■ GoogleマップURL
プチトレイン乗り場(旧港)
👉 https://maps.app.goo.gl/2b4WsNJQGvDe7SQ5A
■ 運行間隔:15〜30分だが“冬はかなりズレる”
観光地トレインは時刻表がなく、季節・天候・混雑で運行間隔が大きく変わります。
- 10分で来るときもある
- 30分以上来ないときもある
- 雨上がりは遅れがち
- 乗客が多いと1本待ちも普通
- 10:00〜17:00頃
- ピークは12:00〜15:00(満席多い)
■ チケットは紙!海風で“すぐ飛ぶ”ので要注意
旧港は海風が強く、買った直後の紙チケットは本当に飛ぶ。
- チケットはすぐバッグへ
- 念のためスマホで写真を撮っておく
(無くしても説明しやすい)
プチトレインは 往復セット運行 のため、丘の上(寺院)で帰り便に乗るときは
チケット提示を求められますが…
相方の半券が風で飛んでいってしまいました。運転手はジェスチャーだけで通してくれました(ラテンのゆるさ)。
ノートルダム寺院の見どころ
丘の上からの景色は、マルセイユ最大の絶景。12月の灰色の空でも、ここだけは景色が明るく見えました。
- 街と海が一望
- 港のクレーン、住宅地、要塞…全部見渡せる
- 冬の曇天でも迫力はそのまま
Appyの感想としては、時間の限られた寄港地では 外観とパノラマだけで十分満足できる。特にキリスト教徒でなければ、内部の違いを感じにくいため、寄港地時間を景色に使う選択肢は賢い。
寺院の1ユーロトイレの使い方と“電車ごっこ事件”
ノートルダム寺院の階段を降りたところにある、ゲート式の有料トイレ(1ユーロ)。
- 1ユーロ(カード可) wiseカードが使えました
- 清潔度:普通
- 紙あり(※日による可能性あり)
- 回転率が早いので混雑も軽め
ふつうの観光地トイレですが、驚いたのは “出るとき”。ゲートが開いた瞬間、ラテン系ファミリー3人が車両みたいに連なって通過。(1ユーロで3人通過する光景…まさに電車ごっこ)
こちらは2人で2ユーロ払ってるので、はただその姿を見送るしかありませんでした(笑)
旧港には「HOP-ON HOP-OFF バス」もあります
旧港には、写真のような 赤い二階建て観光バス(HOP-ON HOP-OFF) も停まっています。
Colorbüsという会社が運行していて、市内を好きな場所で「乗ったり・降りたり」できる観光バスです。
■ HOP-ON HOP-OFF の特徴
- 市内を一周するので“ざっくり街を見たい人”向け
- 二階席からの眺めは良い
- 旧港から出発するのでアクセスは楽
- 料金は 20〜30ユーロ前後(プチトレインより高め)
- 冬(11〜12月)はルート短縮や便数減少がよくある
- 渋滞で時間が読めない
- ノートルダム寺院へ確実に行けるわけではない
(季節でルート外になることも)
時間が限られたクルーズ寄港では、
“確実にノートルダム寺院へ行ける”プチトレインの方が効率的。
HOP-ON HOP-OFFは、“市内を広くゆっくり見たい人”や“追加で観光したい人”のサブ選択肢として覚えておくと良いです。
大聖堂(Cathédrale de la Major)=無料・帰りの目印
旧港観光の帰り道で必ず立ち寄りたいのが、大聖堂(Cathédrale de la Major / ニューヴェル・マジョール大聖堂)。
白×黒のストライプ模様が特徴的な巨大建築で、マルセイユのランドマークとして圧倒的な存在感があります。
内部は入場無料。Appyが訪れた日は、天井から無数の天使が吊り下がる幻想的なアート展示 が行われていました。
※展示内容は時期によって変わりますが、無料とは思えないクオリティなので時間があれば立ち寄る価値あり。
帰りはこの大聖堂を目印に歩けば迷わない
シャトルバスの 乗り場は大聖堂の前方にあります。
そのため、旧港からの帰り道は「大聖堂が見える方向へ歩く」と迷わず帰れます。
マルセイユ観光まとめ
シャトルバス最終便の16:30に無事間に合い、安心して船へ戻ることができました。
マルセイユは、自由行動でも半日あれば十分に街歩きできる寄港地 です。
次のポイントだけ押さえておけば、初めてでもスムーズに観光できます👇
- 旧港 → ノートルダム寺院のアクセス
プチトレインが最短・最安で確実。 - お買い物スポット
MONOPRIXが品揃え・価格ともに安定していて安心。 - トイレの確保
旧港は公共トイレが少ないので、 バーガーキングを“避難所”として覚えておくのがおすすめ。

さらに、寄港地の食事事情について少しだけ。
ツアー仲間が名物ブイヤベースを食べに行ったのですが、味はイマイチ・料金は1万円前後 と聞き、寄港地の短い時間で無理に外食する必要はないと感じました。
私は毎回、船のビュッフェからバナナと水をこっそり“非常食セット”として持ち歩き、小腹対策はこれで十分。寄港地での時間は レストランで食べるより、見るほうが正解” と実感した日でした。
帰り道は、巨大な しま模様の大聖堂(Cathédrale de la Major) を目印にすれば迷いません。
マルセイユの街が初めての方にも、この記事が“寄港前の予習”として役に立てばうれしいです。

