こんにちは、Appyです。
2025年12月、MSCスプレンディダで地中海クルーズに参加した際、船内Wi-Fiを実際に購入しました。
この記事では、そのときの体験をもとに、MSCのWi-Fi事情をまとめています。
MSCのWi-Fiは
「料金表が分かりにくい」
「高いプランにするべき?」
「そもそもちゃんと繋がる?」
と、迷うポイントがとても多いです。
結論から言うと、
テキスト中心の利用なら問題なし、リモートワークは厳しいです。
旧型衛星の船は「遅い前提」で考えておくと、気持ちがとても楽になります。
※本記事の速度検証は、旧型衛星通信を使用しているMSCスプレンディダでの実測をもとにしています。
MSC 船内Wi-Fi料金表とプランの選び方
MSCの船内Wi-Fi料金は、プランの選び方と購入方法によって金額差が大きく、非常に分かりにくいのが正直なところです。
私もスタッフに何度か質問して、やっと全体像を理解できました。
MSCのWi-Fiは、次の3つを選ぶ必要があります。
- 速度プランをどうするか(2種類)
→ 遅い方(Browse)の方が安い - 1日単位で買うか、残り日数分をまとめて買うか
→ まとめ買いの方がお得 - 1人ずつ買うか、代表者が複数デバイス分をまとめて買うか
→ まとめ買いの方がお得
MSC 船内Wi-Fi料金表
※ 表の料金はすべて 1日・1デバイスあたりの料金です。
DAY PASS(24時間パッケージ)
| CRUISE PACKAGES |
BROWSE | BROWSE & STREAM |
|---|---|---|
| DAY PASS (24時間) |
€29.99 | €34.99 |
- 「24時間だけ使いたい人」向け
- 1日だけなら利用できますが、基本的には割高です
クルーズの残り日数をまとめて購入するパッケージです。
原則として、クルーズ最終日までまとめて購入する必要があります。
- デバイス数が増えるほど、1台あたりの料金が安くなります
- 私もこのパッケージで、
「日額 × 日数 × デバイス数」で計算されていました
| CRUISE PACKAGES |
BROWSE | BROWSE & STREAM |
|---|---|---|
| 4 デバイス 最大70% OFF |
€8.99 | €12.99 |
| 3 デバイス 最大65% OFF |
€9.99 | €13.99 |
| 2 デバイス 最大60% OFF |
€10.99 | €14.99 |
| 1 デバイス 最大50% OFF |
€12.99 | €16.99 |
結局どのプランを選んで、どう買うのが正解?
MSCのWi-Fiは状況によって最適解が変わりますが、乗船後にストレスなく使いたい方には、次の買い方をおすすめします。
① 速度プランはどれを選ぶ?
→ BROWSE(低速)で十分
- メール・LINE・WhatsAppは問題なし
- Web検索は少しタイムラグあり
- 旧世代の衛星通信の船では、高いプランにしても体感差は小さめ
② 1日単位?それとも残り日数まとめ買い?
→ 最初から「残り日数分のまとめ買い」がおすすめ
- 1日単位(DAY PASS)でも購入可能
- ただし料金は割高
- まとめ買いの方が、1日あたりの料金が安くなります
③ 1人ずつ買う?まとめて買う?
→ 代表者が複数デバイス分をまとめて購入する方が割安
- 2人が1台ずつ買うより
- 1人が「2デバイス」を購入してシェアする方がお得
- 設定もまとめてできてラクです
私が実際に購入したWi-Fiプランと料金(参考)
結論から言うと、
乗船初日に、BROWSEプランを7日分・2デバイスまとめ買いしました。
- プラン:Browse(低速)
- デバイス数:2台
- 日額:€10.99 × 2台 = €21.98
- 日数:7日
- 合計:€153.86(MSCアプリ・請求書で確認)
€153.86 ≒ 約27,700円
→ 1人あたり1日 約2,000円 でした。
実際に買ってみて感じたこと
窓口でスタッフが丁寧に説明してくれたおかげで、
一番お得な組み合わせで購入できたと思います。
私と相方の2人分のスマホ設定も、その場で対応してもらえました。
料金表の「2デバイス・€10.99」の行を選んだ形になります。
旧型衛星の船は、どれくらいの速さ?
正直に言うと、かなり低速です。
時間帯によって速度差はありますが、全体的に「速さを期待するWi-Fi」ではありません。
私の実測(時間帯別)
- 朝4:00頃
ダウンロード:約2.59Mbps
アップロード:約1.48Mbps - 18:45頃(多くの人が使う時間帯)
ダウンロード:約1.2Mbps
アップロード:約0.5Mbps
実際の体感
- テキスト中心(LINE/WhatsApp/軽い検索/note投稿):問題なし
- 写真アップ:タイムアウトが起きやすく、ややストレス
- 動画視聴:期待しない方がいい
- リモートワーク(特にZoomなど):ほぼ無理
これが、旧型衛星の船内Wi-Fiの正直な印象です。
高い方のプラン(Browse & Stream)にする価値はある?
私の結論(旧型衛星の船の場合)
- 高いプランにすると、多少マシになる可能性はある
- ただし、土台が旧型衛星なので限界はある
- 「倍速くなるならOK」と思っても、
元が遅いと体感が大きく変わらないことがある
「Browseで十分」と感じました。
スマホ中心の利用であれば、なおさらです。
Starlinkと従来の衛星通信、同じじゃないの?
ここは、私自身も最初に勘違いしていました。
Starlinkも衛星通信ですが、仕組みがまったく違います。
超ざっくり言うと
- Starlink
→ 新しいタイプの衛星ネット(速く・安定しやすい) - 従来の衛星通信
→ 古いタイプ(船では遅くなりやすい)
「MSCの新しい船=速い」
「古い船=遅い」
という差が生まれます。
地中海クルーズなら eSIM はほぼ必須(私の結論)
地中海クルーズは寄港地が多く、
港に着くたびに 陸の回線が使える のが大きな特徴です。
そのため、
船内Wi-Fiだけに頼るより、eSIMを併用する方が圧倒的にラクでした。
私の選択
- Airalo:ヨーロッパ全域プラン
- Airalo:チュニジア単体プラン
- 寄港地で地図・検索・予約確認がサクサク
- 船のWi-Fiが遅い日でも、港では普通に復活できる
- 夕方〜夜に出港するため、
夜は船のWi-Fiだけになる時間帯が多い - ここが、地味に不便に感じるポイントでした
MSC 船内Wi-Fi どうやって買う?
MSCの船内Wi-Fiは、MSC乗船者用の公式アプリ「MSC for Me」から購入できます。
私自身、最初はまったく分からず、結局カウンターへ行きましたが、実際はアプリから自分で購入・設定することも可能です。
この記事では、
「どこに行けばいいか」「何を使うか」
最低限ここだけ分かればOK、というポイントだけまとめます。
MSC for Me とは?
MSC for Me は、MSCクルーズのスマートシップで利用できる無料の公式アプリです。
乗船前から乗船中、下船後まで、クルーズ体験をサポートしてくれます。
主な機能は次の通りです。
- 船内マップでの現在地確認
- レストランやショー、アクティビティの予約
- 同行者との無料チャット
- 船内会計の確認
- ドリンクパッケージの購入
- インターネット(Wi-Fi)パッケージの購入
パーソナルアシスタントのようなアプリです。
アプリにログインできない場合は?
乗船後は、自分でアプリにログインする必要がありますが、
分からなければ、船内スタッフにお願いすれば対応してもらえます。
私も最初は不安だったので、MSCスプレンディダ7階のフォトエリアにあるカウンターへ行きました。
ここで
- Wi-Fiの購入
- スマホの設定
まで、まとめて対応してもらえました。
フォトエリアについて(余談)
MSCでは、船内のレストランなどでカメラマンが回ってきて、乗客の写真を撮影しています。
- 撮影は断ることも可能
- 多くの人はそのまま撮影
- 顔のどアップ写真
- 1枚あたり約20ユーロ
- まとめ買いで割引あり
まとめ
MSCの旧型衛星の船のWi-Fiは、
リモートワークには厳しいものの、使い道を割り切れば十分に役立つ存在でした。
毎日ブログに日記をアップしたい方や、家族・友人と連絡を取りたい方にとっては、心強いインフラです。
ポイントを整理すると、次の通りです。
- 旧型衛星の船のWi-Fiは
「テキスト中心ならOK、仕事は厳しい」 - 購入するなら基本は
パッケージ(まとめ買い)
2デバイスを1人がまとめて買ってシェアするのが分かりやすい - 高いプランにしても、
旧型衛星の船では劇的な速度改善は期待しない - 地中海クルーズでは
eSIMとの併用が安心
私は Airalo でヨーロッパ+チュニジアを使いました
そのため、乗船中は「常にオンライン」にこだわらず、あらかじめ情報を用意しておく「デジタルストック」という選択も、十分アリだと感じました。
Wi-Fiに振り回されすぎず、必要なところだけ上手に使う。それくらいが、船旅にはちょうどいいのかもしれません。

