ノマド。自由な生き方。
パソコンひとつで、どこでも働ける。
日本を離れて、好きな国で暮らす人が、年々増えてきました。
でも、そんな自由の裏側に、ふとした不安がよぎることもあります。
たとえば、旅先で体調を崩したとき。
海外で病院に行くにはどうしたらいいんやろ?
言葉の壁、費用の心配、クレジットカード保険の制限…。
実際、私のまわりでも、「保険が切れてることに気づかずに困った」という話をよく聞きます。
かつての自分も、「とりあえずクレカ保険があるから大丈夫」と思ってました。
でも、今ははっきり言えます。
“わかって保険に入る”のと、“知らずに入ってない”のとでは、全然違う。
この記事では、これから海外ノマドや長期旅行を考えている人へ向けて、
「なぜ保険が必要なのか?」を感情ベースで、わかりやすく伝えていきます。
クレジットカード保険では足りない現実
「とりあえず、クレジットカードに海外旅行保険ついてるし大丈夫やろ」
…そう思ってたのは、私も同じです。
でも、それが“盲点”やったと気づくのに、そんなに時間はかかりませんでした。
クレカ保険は出国から90日で補償が切れる
ほとんどのクレジットカード保険には「90日」の制限があります。
これは「日本を出国してから90日間だけ補償される」というルールで、
それ以降は一切の補償がなくなるんです。
長期滞在、世界一周、ノマド生活──
旅が長くなればなるほど、この「保険が切れる瞬間」が訪れます。
クレジットカード保険の改悪が続いている現状
さらに最近では、クレジットカードの保険に改悪の波が押し寄せています。
- 自動付帯 → 利用付帯になり、「条件を満たさないと保険が発動しない」
- 補償内容が縮小され、治療費・救援費が十分カバーされないケースも増加
- カード会社によっては、契約変更を知らされないまま条件が変わっていることも…
つまり、「持ってるだけで安心」やった時代は、もう終わってるんです。
海外で保険が使えない?“条件未達”の落とし穴
私の知り合いにもいました。
クレカ保険があると思ってたのに、出国から90日を過ぎていた。
さらに、航空券をクレカで買ってなかったため、“利用付帯”の条件も満たしていなかった。
病院に行ってから気づいても、もう遅いんです。
「保険に入ってるつもりだった」では、何もカバーされません。
これが、クレカ保険の「現実」。
旅を続ける人ほど、この事実をちゃんと知っておいてほしいなと思います。
日本に帰れない自由|高すぎる航空券問題
「保険が切れたなら、一度日本に帰ればいいでしょ」
そう言われることもあります。
でも、現実はそんなに単純ではありません。
日本発着の航空券は高すぎる
海外ノマドの人なら、きっと一度は思ったことがあるはず。
「なんでこんなに日本行きの航空券だけ高いの…!」
アジアやヨーロッパ間のフライトは数千円〜1万円代でも見つかるのに、
日本発着となると、片道でも10万円近くかかることがある。
理由はシンプルで、
- LCCの選択肢が限られてる
- サーチャージが高い
- コロナ後の便数減少+高需要
などが絡み合って、“戻れない自由”が生まれてるんです。
保険のために帰国?現実的じゃない
たとえば、クレカ保険が切れるから一度帰国して、また出国する。
それで保険を再スタートさせようとする人もいます。
でもそれって…
- 航空券代で数万円〜十数万円
- 日本での一時滞在費
- 再出国のチケット手配
- 時間・体力・書類の再整備
全部、自分に跳ね返ってくる負担です。
「保険を更新するためだけに帰国する」って、
ほんとにノマド的でしょうか?
本当に自由を続けたいなら
本当の“ノマド的自由”って、
日本に縛られず、どこでも安心して生活・仕事できることだと思うんです。
そのためには、
「帰らなくても保険が続く」仕組みを選ぶことが、自由を守る一歩だと、私は感じています。
滞在国によって異なる医療事情
ノマド生活をしていると、旅の途中でさまざまな国に滞在することになります。
そして実は、その国ごとの「医療事情」が、保険選びにおいてとても重要なポイントなんです。
以下は、よく日本人ノマドが訪れる国の医療環境とリスクの一例です。
国名 | 医療費相場 | 特徴 | ノマド的リスク |
---|---|---|---|
🇺🇸 アメリカ | 💣 非常に高額(数万円〜数百万円) | 救急・入院=高額破産コース | 絶対に保険が必要 |
🇬🇪 ジョージア | 🟢 比較的安価(診療数千円〜) | 医療レベルに差があり、私立病院の方が安心 | 現金払いが基本、英語対応が少ない場合も |
🇮🇩 バリ島 | 🟠 中〜高(私立は観光客価格) | 日本語対応もあり。病院によってクオリティに差あり | ローカル病院は衛生面や対応に不安があることも |
🇵🇹 ポルトガル | 🟢 公立は安い(緊急時は無料) | 医療制度はしっかり。ただし英語が通じにくいことも | 通訳が必要になる場合あり |
🇹🇭 タイ | 🟠 私立病院は高級ホテル並に快適だが高額 | 医療レベルは高く、日本語可スタッフも多い | 入院や手術になると高額請求されることも |
🇻🇳 ベトナム | 🟠 ローカルは安いが設備に不安 | 日系や欧米系私立病院は安心だがやや高額 | 感染症・食あたりのリスクが比較的高い |
「どの国でも病院には行けるだろう」
そう思ってしまいがちですが、実際には「安心して医療を受けられる環境」は国によって全く違うというのが現実です。
特にノマドのように、現地に頼れる人がいない状況では、
保険でカバーされているかどうかが、命を守る判断の分かれ道になることもあります。
だからこそ、旅先がどこであれ、医療事情を知り、それに備えた保険を選ぶことが大切なんです。
英語ができる=安心ではない|契約文化の違い
「英語が読めるなら、海外の保険に直接入ればいいのでは?」
そんな声を聞くこともあります。
でも、ノマド=英語が堪能というわけではありません。
たとえ英語がある程度理解できても、契約に関する文化の違いまでは見落とされがちです。
海外保険は“契約書文化”
日本の保険は、トラブルが起きたときに「相談すれば何とかなる」雰囲気が残っています。
消費者保護の仕組みも強く、加入者が「知らなかった」場合でも柔軟に対応してくれることが多いです。
一方、海外保険は“契約書に書いてあることがすべて”というスタンスが基本です。
- 質問しても「契約書に記載の通り」と返される
- 書類や用語が難しくて読み飛ばしてしまう
- 細かい条件(免責、対象外事項)を見落とす
これらが原因で、「請求したのに支払われなかった」「補償対象じゃなかった」といったトラブルが実際に起きています。
日本語で“理解して選ぶ”ことが命を守る
だからこそ、日本人ノマドにとっては、
- 日本語で保険の仕組みが解説されていること
- 日本語で申込みや問い合わせができること
- 日本語で補償内容や免責事項を理解できること
これらが非常に大きな安心材料になります。
「よくわからないけど、とりあえず入っておくか」ではなく、 「わかって入る」ことが、命を守る判断になる──
それが、海外保険を選ぶ上での大きなポイントです。
保険に入っていなくて後悔した話|ノマドのリアルエピソード
実際にノマドとして旅をしていると、「保険に入っていなくて困った」「入っておけばよかった」といった声をよく耳にします。
以下は、実際にあった or よくあるケースの一例です。
軽い風邪のつもりが、長引いて仕事に影響
風邪のような症状で様子を見ていたけれど、なかなか回復せず、数日寝込むことに。
病院に行けば早く治ったかもしれないけれど、無保険だったため受診をためらってしまった──という話は、ノマド界隈では珍しくありません。
結果、フリーランスの仕事納期に支障が出たり、体調を引きずって移動に支障が出るなど、長期的な影響につながることもあります。
コロナ陽性→宿泊隔離→全額自腹
旅先でコロナ陽性が判明。
現地での隔離施設に10日間滞在することになったが、補償のない状態だったためすべて自腹負担。
航空券の変更手数料、延泊費、食事代、現地でのサポート体制など、想定外の出費が重なり、20万円以上の負担になったというケースもあります。
「節約」のつもりが、高額出費に
「節約のために保険に入らなかった」という人が、現地でケガをして手術。
緊急搬送と手術費用で30万円以上かかり、「保険に入っていた方が安く済んだ」という後悔を語るケースも。
ノマド生活において、保険は「節約対象」ではなく、むしろ「守りの投資」という視点が必要です。
どんな保険を選べばいいのか?
ここまで読んで、「じゃあ結局、どんな保険を選べばいいの?」と感じた方もいるかもしれません。
保険にはたくさんの種類がありますが、ノマドや長期旅行者にとっては、以下のようなポイントが特に大切になります。
出発後でも加入できるか
保険によっては「日本出発前でないと加入不可」というものもあります。
でも、旅の途中で保険が切れてしまったり、「今から入りたい」という状況もありますよね。
そんなとき、出発後でも加入可能な保険を選ぶことがとても重要です。
診療費・入院費・薬代がカバーされるか
「事故に遭ったとき」だけでなく、「ちょっと風邪をひいた」「食中毒になった」など、日常的に起こりうる体調不良に対応しているかを確認しましょう。
保険の種類によっては、通院が対象外だったり、補償上限が非常に低い場合もあるため要注意です。
日本語での対応があるか
加入手続き、契約内容の説明、トラブル時のサポートなど、すべて日本語で対応できる保険であれば、より安心です。
緊急時こそ、母国語でしっかり相談できる環境が命綱になります。
実際にノマド仲間が使っているか
SNSや口コミで「この保険使ってるよ」という声があるかどうかも、判断材料のひとつです。
実際に使われている保険には、安心感と信頼性があります。
保険を選ぶことは、「自由な旅を続けるための備え」を整えること。
自分の旅スタイルや価値観に合ったものを、しっかり比較して選びましょう。
まとめ:Appyの視点と、体験ベースの保険ガイド
以前、夫がバリ島でサーフィン中に大きく転倒し、動けなくなるほどのケガを負いました。
現地の人の助けを借りて病院に搬送され、MRI検査や診察を受けることに。
幸い、日本出国前に加入していた海外旅行保険がしっかり適用され、日本語対応の病院で治療費はすべてカバーされました。
あのときほど、「保険証書が“通行証”のように感じたこと」はありません。
「保険なんて使わないに越したことはない」と思っていたのに、いざというときには、まさに“命綱”だったのです。
その経験をきっかけに、改めて保険について調べるようになりました。
調べてわかった、選び方のポイント
その後、複数の保険を比較し、実際に申し込みや利用もしてみました。
その中の一つが、AURASという長期旅行・ノマド向け保険です。
加入条件が柔軟で、スポーツやクルーズにも対応しているため、私の旅のスタイルにも合っていました。
特徴や補償の細かい内容は、別記事でレビューしています。
ただし、もちろん選択肢はAURASだけではありません。
医療費の上限、出国後加入の可否、スポーツやクルーズ対応、年齢条件…
保険会社ごとに条件は大きく異なります。
まずは比較から
自分の旅のスタイルや予算に合わせて最適な保険を選ぶには、複数社を並べて比較するのが一番確実です。
👉 日本人ノマドと長期旅行者のための海外旅行保険7社比較ガイド
(医療上限・年齢制限・スポーツ対応などを一目で比較できます)
保険は義務ではなく、自由を守るための選択です。
「知って選ぶ」ことで、旅のリスクは大きく減らせます。
あなた自身が納得して選べるように──そのための参考になればうれしいです。