乗船日記 PR

下船までの3日間:感謝と別れ|ピースボート105-107日目完

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こんにちは!Appyです!

今日は、第119回ピースボートクルーズが神戸から出航する日ですね!乗船される皆さんにとっては、ついに待ちに待ったスタートの日。私も初乗船の日はドキドキとわくわくが入り混じり、気持ちが高揚していたのを思い出します。

私が参加した第118回クルーズから帰国して、早いもので10日が経ちました。家に帰ってきた瞬間は、全身の疲労がピークで「しばらくのんびりしたい」と思っていましたが、今では船内での生活が恋しくてたまりません。これがいわゆる「クルーズロス」というやつなんでしょうね。毎日が新しい発見や刺激の連続で、日々が濃密だった分、帰国後はその反動がじわじわきています。

さて、今回の記事では、第118回クルーズの最後の3日間、乗船105日目の2024年11月30日から最終日の12月2日までを振り返ります。荷物を部屋から運び出してもらったり、いよいよ下船の日を迎えたりと、ちょっぴり切ない日々の記録です。X(旧Twitter)の投稿も交えながら、そのときの気持ちや出来事をお届けします!

最後の3日間スタート!海の荒れ模様とカフェでのひととき


乗船105日目の2024年11月30日、この日は海が荒れていました。私のエックス(旧Twitter)投稿にもアップしましたが、普段は9階の自室から海を眺めることが多いのですが、9階の高さだと「少し波が高いな」と感じる程度。5階のカフェの窓から撮影した動画を見ると、その波の激しさが強烈です。カフェに立ち寄った人々もこの光景に気づき、次々とカフェに入ってきては「なんだこれ!」と写真を撮る姿が見られました。

私たちはというと、窓際の特等席を陣取り、ドリンクを注文してこの迫力ある景色を楽しむことに。揺れをそれほど感じないカフェの位置だからこそ、安心して眺めていられました。このカフェは5階の船中央付近にあり、揺れが最小限に抑えられる場所。反対に、揺れが最も激しいのは14階の船首にあるビュッフェエリア。高くて船首や船尾にあるほど船の動きをダイレクトに感じるので、場所による違いを改めて実感しました。

さらに、この日をもって時差も完全に解消。ついに日本の時間帯に戻ったんだなあと感じると同時に、翌日の横浜到着がいよいよ現実味を帯びてきました。

パッキングのラストスパート!ダンボール4箱との格闘

いよいよ旅の終わりが近づき、最後のパッキングに追われました。行きも帰りも計画していたのはダンボール4箱ずつ。消耗品が減った分、増えたお土産でちょうど良いバランスになる見込みでした。船内でも「荷物何箱になった?」が話題になっていて、私たちも本当にすべて収まるのか、半信半疑でしたが、なんとか無事詰め終わりました!

荷物の量は本当に人それぞれ。夫婦で参加している方でも2箱で済んだ方もいれば、6箱や9箱になった方もいました。私たちの4箱は多すぎる?いや、必要なものばかり持ってきたつもりでも、実際には不要なものもたくさん。私たちの場合は、あと1箱は少なくできたのでは?と思います。

服が多すぎ?でも肝心なものが足りない…

荷造りで再確認しましたが、とにかく服を持ってきすぎました。しかも肝心なものが足りなかったという失敗も痛感しています。たとえば、フォーマルな服を1枚でも持ってきていれば、昨日のパーティにも迷わず着ていけたのに!逆に、普段着は「なんでこんなに?」と思うほど無駄に多く、パッキングしながら自分に呆れる始末。荷造りを進めながら、「次回はもっと賢く持ち物を選ぼう」と心に決めました。

クローゼットで苦戦した木製ハンガー

パッキングが終わり、空っぽになったクローゼットを見て、思わず写真をパチリ。乗船当初、このクローゼットが服でぎっしり埋まっていたのを思い出し、なんだか感慨深くなりました。収納で困り者だったのがクローゼットに備え付けられた木製ハンガー。分厚くて重たく、かさばる上に使い勝手が悪い!結局、上段の救命道具スペースに押し込んで使わなくなりました。

そこで大活躍したのが、持参した100円均一のワイヤーハンガーやクリーニングでもらう薄いハンガー。軽くて場所を取らず、たくさん服をかけられるのが便利でした。家で余っていた不要なハンガーを2人分で30本持ち込んで、使い終わったら捨てて帰るスタイルにしたのが正解でした!

空っぽのクローゼットを見ると、荷物整理が終わった達成感と同時に、「これで終わりなんだなぁ」という切なさがじわりと湧いてきました。この経験を次回のクルーズに活かせる日が楽しみです!

最後の海鮮ちらし寿司

横浜下船の方がいよいよ明日というこの日、最後の贅沢にと海鮮ちらし寿司を食べに船内の寿司レストラン「KAI」へ行ってきました。価格は3,500円とやはりお高め。「あと2日我慢すれば、地上で安く食べられるのに…」と頭をよぎったものの、誘惑には勝てず足を運んでしまいました。

そのことを70代の顔見知りの人に話したところ、「もったいない〜!」と軽くお叱りを受けましたが、ここ1週間のお寿司屋さんの賑わいは船内で過去最高だったと思います。やっぱり、下船間近で皆さん「もういいじゃない、最後だし!」という気持ちになるのでしょう。

帰り際には、「今日も美味しかったです!」と女性の板前さんに声をかけました。と言っても合計3回行っただけで常連客ではないです。笑

横浜でついに下船開始!感謝と別れのひととき

乗船106日目の2024年12月1日、横浜での下船がいよいよ始まりました。この日は下船準備が予定より大幅に遅れ、5階のアトリウムラウンジには人があふれていました。1時間遅れで、ようやく下船が始まりました。

かなり時間がかかった横浜下船!

最初に下船したのはVIP客(スイートルーム)の方々。その後、上階から順番にアナウンスされて進んでいきました。私たちは数人の仲間とともに下船口付近に集まり、知り合いが次々と下船していく姿を見送りました。横浜で大半の乗客が下船するため、全員が船を降りるまでには3時間以上かかりました。

その間、ラウンジでは生演奏が流れ続け、この旅で聴ける最後の音楽に耳を傾けながら、名残を惜しむ時間が続きました。知り合いを見つけては「またどこかで会えるといいね」「元気でね」と声をかけ、握手やハグで別れを惜しむ。出会いがあれば別れもあるのですね。

それでも、見送る中でこれまで一度も顔を合わせたことのない乗客もたくさん見かけました。同じ船で何ヶ月も過ごしたのに、生活パターンが異なるだけで接点がないまま旅が終わることもあるのだと、改めて船の大きさを実感しました。

出港セレモニーで横浜へ手を振りお別れ

神戸で仲間を見送り、名残惜しさを胸に7階のデッキへと向かいました。出港のセレモニーが始まり、私たちは横浜の街並みに向けて手を振り、静かに別れを告げました。遠ざかる街の風景と、それに手を振り返す人々。その光景に、これまでの旅の思い出が一気に蘇り、胸が熱くなる瞬間でした。

その日の夜、レストランへ行くと、閑散としていました。神戸で6割が下船したと聞いていましたが、感覚的には8割以上が降りたように感じるほど、船内はひっそり。かつては笑い声や話し声で賑わっていた場所が、今はまるで幽霊船のよう。クルーも暇そうです。ふと、「見送るよりも、見送られる方が良いな」と感じた瞬間でした。人生の終わりにも、見送られる側でありたい――そんな思いが自然と湧いてきました。

いよいよ神戸で下船の日を迎えて

乗船106日目の2024年12月1日、ついに神戸組である私たちが下船する番がやってきました。左舷側の船室からは日本列島の姿を見ることができなかったものの、右舷側では終始陸地が見えていました。デッキに出ると楽天モバイルの電波が通じるのですが、船内に入ると繋がりにくい状況。右舷側に出た方が電波は安定していました。

和歌山付近で見えた日本の陸地

早朝、船が和歌山付近に差し掛かった頃、ようやく左舷側にも日本の陸地が見え始めました。神戸港に入港すると、バルコニーから、水先案内人が乗り込んでくるのが見えました。いよいよ着岸です。

それでも下船時間は15:00から。前日に荷物を運び出してもらったため、朝から手持ち無沙汰で、ぽっかりと空いた時間をどう過ごそうかと思案していました。空になった船室を見つめると、心まで空っぽになったような感覚に。今まで賑やかで充実していた船内生活が、まるで遠い夢のように思えます。

下船後の段ボール探しと保安検査

誰も見送ってくれる乗客がいない私たち。寂しさを感じながらも、スタッフとクルーに見送られ足早に下船しました。そして港のターミナルへ向かい、入国審査を無事通過したところで、自分たちの荷物、ダンボール4箱を探すミッションが始まりました。

荷物がまだ順番に運び込まれている最中で、1箱目はすぐに見つかりましたが、まさかのバラバラのタイミングで登場。予想していた光景は、ずらっと並べられた荷物を探すだけなのかと思っていました。荷物が出てくるまでに結構な時間を待たされましたが、最終的にはすべて回収できました。

物体安全検査と探知犬のチェック

ダンボールを無事回収した後、次に待っていたのは保安検査。 ターミナル内を行き来する2匹の探知犬が。この探知犬は、肉製品や果物を見つける「検疫探知犬」か、薬物を探す「麻薬探知犬」のどちらか。不法なものを持ち込んだ人は一瞬で発見されそうでした。

布を使った謎の検査は薬物検査?

私たちの番が来ると、最初に相方のギターケースから指示されました。その中から病院で処方された薬が出てきたため、何の薬か聞かれ、相方が「下剤です」と回答。女性の検査官は、布のようなものを取り出し、それをギターケースに這わせたり、私たちの手に当てたりして検査を進めました。その布は別の検査官の手に渡り別の場所へ持って行かれました。

その後しばらくのスーツケースも開いて検査されましたが、この時間は、薬物検査の結果を待つための時間調整ではないかと思われます。無事に通過できてホッとしたもの、周囲を見たら、他の知り合いも念入りに検査されている様子が見えました。どう選んでいるのかは謎のまま。中には別室に案内されていく人の姿もあり、「基準はなんだろう?」と疑問に思いました。

終わりに

ついに自宅に到着しました。日本ってやっぱりいいですね!物価は安いし、治安も抜群に良い。改めて「日本は世界一!」と感じました。そして何より、久しぶりのバスタブ!これがもう最高でした。

久々に帰った日本は、寒さが身に染みました。1週間前は眩しいくらいの夏日だったのが嘘のよう。湯船に浸かりながら、やっと疲れがほぐれていくのを感じました。でもそのときの頭はぼーっとしていて、ただただ「ゆっくり休みたい…」という気持ちでした。やはり3ヶ月半の長旅の疲れがどっと押し寄せてきたのかもしれませんね。翌日には、ダンボール4箱が無事に届きました。

 

こうして、私の世界一周船の旅は幕を閉じました。長いようで短いようで、やっぱり長かった(笑)。振り返れば、濃厚すぎるほどの体験と出会いが詰まった時間でした。

最後まで日記をお読みいただき、本当にありがとうございました!
書き残した記事は多数。寄港地の続きも書いていきます。
引き続きよろしくお願いします。

POSTED COMMENT

  1. りら より:

    参考になるお話ばかり、ありがとうございます。私は迷いに迷って、3年後の127回に乗船予定です。そのときは71歳になっているので、不安もありますが、「今が一番若い」精神で、楽しもうと思います。船内で様々な自主企画があるようですが、テニスをなさる方もいらっしゃいましたか?

    • appy より:

      りらさん、コメントありがとうございます!
      スポーツコートで、テニスされてる方がいらっしゃいましたよ!自主企画でテニスラケット持ってる人集まれ!というのがありました。
      広くないので、本格的にはできないと思います。
      ピースボートで71歳は若手です!
      127楽しみですね!

  2. Sally より:

    おかえりなさい。
    おつかれさま〜
    本当に一緒に旅しているような気持ちでした!!
    続けるのが大変なときもあったとおもいますが
    頑張って続けてくれて本当にありがとう!!
    寄港地の続きもたのしみにしています。
    そして、ぜひこれからも
    これからは体験者としてよろしくお願いします!!

    • appy より:

      続けられたのは、Sallyさんの励ましがあったからこそです。読んでくれてる人が増えていったみたいなので、使命感にかられる反面、自分自身でも楽しかったです。誤字脱字、同じこと書いてる、表現が変、みたいなのを、いっぱい発見して焦っています。😅
      もちろん、体験者として、今後もこれから乗船される方の参考になることは発信していきたいです。よろしくお願いします!

  3. ちっころり より:

    おかえりなさい!
    出発当初に「横浜から伯母が乗っている」と」コメントした者です。
    AppyさんのブログがUPされるのを毎日待っていました。
    臨場感があって、ユーモアがあって、ほんとに面白かったです。
    3か月という壮大な旅を、ともに楽しませていただきました。
    本当にありがとうございます、そしてお疲れさまでした!

    • appy より:

      ちっころりさん、伯母さんもクルーズを楽しんでいらしたのかな?お土産楽しみですね。笑
      ブログを毎日待ってたなんて、毎日UPしてないのに、ごめんなさ〜い。お褒めいただき、くすぐったいけど、嬉しすぎます。ありがとうございます!!

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