こんにちは、Appyです。
エジプト旅行の4日目です。
前日は飛行機でアスワン入りし、3時間南下してアブシンベルに宿泊しました。アスワンはカイロの南に位置する内陸都市で、真冬の2月でも日中は最高気温25度と温暖。でも朝晩は冷え込む砂漠気候なので、体が慣れずにいます。
そしてこの朝、アブシンベルで迎えたのは年に2回だけ朝日がラムセス大王を照らす特別な現象。いわゆるラムセスデーの前日ですが、ほぼ同じ光が見られるとあって観光客が大集合し、想像以上の混雑(いや、カオス!)を体験しました。
その後はアスワンへ戻り、未完のオベリスク(外観)を見学してからナイル川クルーズへ乗船。今回もドタバタ満載ですが、楽しくレポートしていきますね!
前回の記事はこちら↓

日 | エジプト9日間の旅 | Now |
---|---|---|
1 | 関空発(深夜便)→ドバイ経由(機内泊) | |
2 | カイロ到着→エジプト考古学博物館 (カイロ泊) | |
3 | 早朝フライトでアスワンへ → イシス神殿 →バスでアブシンベル(アブシンベル泊) | |
4 | ラムセスデー朝日 → アスワンへ戻る→ナイル川クルーズ開始(クルーズ泊) | ◯ |
5 | コム・オンボ神殿 →ホルス神殿→エスナの水門(クルーズ泊) | |
6 | ルクソール西岸&東岸観光 (王家の谷など)→(クルーズ泊) | |
7 | クルーズ下船→ギザの3大ピラミッド観光(カイロ泊) | |
8 | サッカラ、ダハシュール観光→カイロ発(夕刻便)→ドバイ経由(機内泊) | |
9 | 関空着 |
ピースボート118回クルーズに乗船しました!
Appy(アッピー)|旅行大好き50代
会社を退職し、夢だった世界一周へ✨
「乗ってみたいけど実際どう?」と迷っている方へ、リアルな体験談をお届けします! 乗船予定の方には、準備・船内生活・寄港地情報も紹介。旅の参考にどうぞ!
早朝4時起床、5時にアブシンベル神殿へ朝日鑑賞
ホテル内にアザーンが響く、エジプトの朝
4:00 起床。「昨日は夜遅くまで観光していたのに、早朝に出発とは…」という続く強行スケジュール。でも、アブシンベル泊でしか味わえない特別な朝が待っています。
ホテルの廊下に出ると、イスラム教徒の礼拝を告げるアザーンが淡々と響いていて、まだ夜明け前なのに神秘的な雰囲気。エジプト人ガイドさんが言うには「ラマダンが始まるとさらに観光客には不便。夏は気温50℃になるからもっと大変」ということで、今が観光のベストタイミングとのこと。
2025年のラマダンは、
2月28日(金)日ごろに開始→ 3月30日(日)日ごろに終了
ただし、イスラム暦は新月の目視観測により開始日が決まるため、実際の開始・終了日は1~2日前後する可能性があります。
どうしてもラマダン時期を避けたほうがいいの?
日中は断食:多くのレストランやお店が営業時間を短縮したり、日中は閉店していることが多い
夜間に生活リズムがシフト:観光客向けのサービスが手薄になる場合も
道路の混雑や交通状況:夕方の「イフタール」(断食明けの食事)直前に人々が一時に帰宅するなど、慌ただしい
旅行はラマダンの時期を避けるべし!
5:00 バスで神殿へ → すでに長蛇の列
ホテルからバスに乗り、アブシンベル神殿へ到着。
しかし、神殿入口には大勢の観光客が集まっていて、「まだ暗いのに、こんなに人が…?」と驚き。どうやら年2回のラムセスデー(2月と10月)の前後は、世界中から観光客が殺到するらしい。
日本の旅行会社が大量に枠を押さえているようで、日本語の会話があちこちで飛び交っている状況でした。
ラムセスデーの前日でもほぼ同じ現象! 神殿内は大混乱
さて、アブシンベル神殿の前までやってきました。このツアーでは3度め!
大神殿は幅約38m、高さ約33m。 入口には高さ20mにもなるラムセス2世の座像が4体、大列柱室にはオシリス神の姿をしたラムセス2世の立像が8体、壁には王の勇壮な戦闘場面のレリーフとラムセス2世のオンパレード。

ラムセス2世像に朝日が当たる30分
光の奇跡、その時間帯はわずか30分。みんなベストショットを撮りたくて、小さな入り口を一気に奥へ突き進むため、中はパンパン状態に…。
ラムセス大王をサクッと解説
ラムセス2世は、紀元前13世紀頃に約67年も在位した“最強ファラオ”です。
- アブシンベル神殿:自分の像を4体も並べるという圧倒的な建築事業
- 妻ネフェルタリ:数多い妻の中でも第一王妃を特別に愛し、彼女の神殿も併設
- 年2回の光の奇跡:誕生日&即位日に神殿最奥に朝日が差し込む仕掛け
- 軍事的功績:カデシュの戦いなどでヒッタイトと激突し、英雄視された
「スケール大きすぎ!」ラムセス大王は「やりたい放題だけど、そこがまた魅力」という最強ファラオ。 エジプト旅行ではアブシンベルやルクソールなど、彼が残した遺跡を巡る旅でもあります。
入退場にルールなし… 無秩序すぎ!

神殿の最奥を見終わったら外へ出てほしいのに、みんな踏みとどまって写真を撮るため、人でぎゅうぎゅう詰めに。ずっと奥には、目指す「至聖所」が見える!
だれか、誘導する人はいないの!?
添乗員さんが「ここは遠慮なく奥へ進みましょう!」と、私たちのツアーメンバーは強行突破気味に奥へ! 添乗員さんご用達「アヒルちゃん」を頼りに神殿の中へ進みます。
将棋倒しになりそうで本当に怖いレベル。日本人が多いから秩序があるはず…と思いきや、こればかりは各社ツアーが必死で進む!
みんなスマホを掲げて撮影 → ついに拝めたラムセス大王像!
光が差す最奥部にたどり着くと、ラムセス2世像が朝日に照らされて神々しい雰囲気。カオスだけど、その場にいる全員が「見れたー!」と感動していたのが印象的でした。
しかし、写真を撮ったらすぐ立ち去れ!と大声の指示が飛び、見る時間は1分もなく、流れるように外へ誘導されました。外はすっかり明るい!

アブシンベル至聖所の4体&光の奇跡とは?
アブシンベル大神殿の最奥・至聖所には、4体の像が並んでいます。

写真の左より
- プタハ:冥界や創造の神
- アメン・ラー:太陽神ラーと融合したテーベの守護神
- ラムセス2世(自らを神格化)
- ラー=ホルアクティ:太陽神ラーとホルスが結合した形態
年に2回(2月と10月頃)、朝日が奥まで差し込んでアメン・ラー、ラムセス2世、ラー=ホルアクティの3体に光が当たる…という特別な現象が「ラムセスデー」です。プタハだけは冥界の神なので、わざと日光が届かない位置になっていると言われます。
エジプトでは野良犬をよく見かけました。ですが、犬などの動物にむやみに触れないほうがいいです。 狂犬病のリスクがあり、感染時には命に関わるケースも報告されています。
ホテルで朝食後、アスワンへ帰還
ホテルに戻り7:30ごろ朝食 → 9:00チェックアウト
神殿からホテルまではバスで数10分。まだ朝なのにヘトヘト…。あの混雑をくぐり抜けた達成感+徹夜同然の眠気で、朝食を食べながらぼんやり。しかし「アブシンベル泊して良かった!」とみんな口々に言います。
ホテルのお土産屋さんを物色し、広大な敷地を持つホテル「AZAL LAGOONS RESORT」を後にしました。
さて、朝9:00からバスで再び3時間の砂漠移動。「帰り道も電波が通じないし、寝るしかないね…」ということで車内は消灯され、爆睡モード。
車窓風景は、どこまでも続く砂漠。「砂の惑星」なり。
アスワン着 → 未完のオベリスクは外観だけ見学
アスワンに戻ってきました。カイロとはまた違って、ゆったりとした空気が流れているのが印象的です。
「未完のオベリスク」は外から眺めて終了|がっかり

「未完のオベリスク」まで来たのに、「外から写真撮って終わり」。相方は「入場して見たかったのに…中には入れないのか」と落胆。ツアーの駆け足感を痛感します。
「入場観光」との違いに注意!
とはいえ、目の前まで来て入らないのは、やっぱりもったいない!!
アスワンにある「未完のオベリスク」とは、
途中で亀裂が入ったせいで放置された巨大な石柱。もし完成していたら世界最大級(高さ約40m)になるはずでした。
石を削る痕跡がそのまま残り、古代エジプトの職人技をリアルに感じられるのが魅力。ちょっと地味に思われがちですが、未完だからこその歴史ロマンがあります。

いざナイル川クルーズへ!豪華五つ星船「AKAMAR」号に乗船
アスワンの港に着くと、複数のクルーズ船がぎっしり横付け。AKAMAR号に行くために2つの船を通り抜けます。
ウェルカムドリンクをいただいて、お部屋へGo!

ナイル川クルーズ3泊4日の船旅スタート!
こちらが3泊4日お世話になる「AKAMAR」号です。ナイル川クルーズの中でも五つ星クラスの豪華船。客室はバスタブ付きで広々、しかも日本食の朝食があるなど、かなり日本人向けのサービスが充実している印象です。

船内にはレストランやラウンジ、デッキエリアが整っていて、昼間はのんびり川岸の風景を眺めながら移動できるし、夜には船内ショーや音楽も楽しめます。
クルーズ中の食事はビュッフェやコース料理が日替わりなので飽きにくく、「船自体が移動するホテル」という感覚で過ごせるのが最高でしたよ!
うん、やっぱりクルーズ旅行は最高に贅沢で楽ちん!
こちらの冷蔵庫の飲み物と、スナック菓子やワインは有料でしたのでご注意を!↓
昼食ビュッフェが美味しい!
船室で少し落ち着いたところでビュッフェランチをいただきにレストランへ。野菜、スープ、パスタ、パン、デザートなど彩り豊か。
ドリンクは有料で、最後にまとめて精算。チップもクルーズ終了時に20ドル集めるので、個人で払う必要なしとのこと。
この船での食事は安全、生野菜もミネラルウォーターで洗浄されていると説明がありました。エジプトで生野菜食べられるなんて、嬉しい!
このエジプトツアーには全食事が含まれていて、衛生面に配慮した安心なレストランだけを利用するという説明がありました。実際、ツアーメンバーの中で「下痢になった」という話は聞きませんでした。
さらに、1日につき500mlのミネラルウォーターを3本ほど用意してくれました。歯磨きにもミネラルウォーターを使うように指示があり、「自分で買うときはボトルに封印がきちんとされているか確認して」とのアドバイスも。エジプトでは、水回りにこれだけ気をつけないといけないんだそうです。
午後:香水屋&ファルーカ遊覧
ツアー定番の「香水屋さん」へ
バスで香水店に立ち寄り。エジプトと言えば「蓮の香り」を筆頭に、香水(実際は香油)が有名です。昔からエジプト人はハーブや花の香りを愛し、ファラオの時代には香油やお香が欠かせない存在だったそうです。現代でも、蓮やジャスミンなど、汎用性の高いエッセンスを使った香水オイルが豊富です。
このお店では、ガラス細工の香水ボトルを作る職人さんの実演が見れました。このガラス細工は、細い棒状のガラスを火で炙りながら、くるくると手作業で形を作っていくのが特徴。 見事な技に「おお~!」と歓声が。

店内には、綺麗な香水ボトルが多数。キラキラしていて、見ていて飽きない。
次は、テレビショッピングみたいな実演販売が始まりました。「香水オイル+ガラスの器=エジプト土産の定番」だそうです。エジプト名物「蓮の香り」などの匂いを次々と試させてくれながら、「これを買うと、これがついてきます!」と流暢な日本語でアピール。
ブレンド香水には「ツタンカーメン王」「クレオパトラ」などの名前がつけられていて面白い。日本語で書かれた香水リストとオーダー用紙が配られました。

ツアーメンバーのうち半数ほどが購入し、「意外と安く手に入れられた!」と好評。こういう“お土産屋さんへ連れて行かれる”スケジュールは、長年個人旅行に慣れていた私には新鮮でした。
ファルーカ(帆船)で夕暮れのナイル川遊覧
アスワンを訪れたら体験したいのが、ファルーカ(帆船)でのナイル川遊覧。モーターを使わず、風を頼りにゆったり進むので、船上からの眺めはまさに癒やしの時間です。
私が乗ったときは、船頭さんが生歌を披露してくれたり、夕暮れどきには川面がオレンジ色に染まったりと、絶景+ローカルな雰囲気を同時に満喫。

ふとその時、サーフボードに乗った子供たちが近づいてきて、歌い出した。そして1ダラーと言ってる? エジプトの現実を垣間見た瞬間でした。

船に戻って夕食&ヌビアショー
コースディナーは「まあまあ」?
昼食ビュッフェの味は良かったのだけれども、夕食のコース料理はまさかのいまいち!
ツアー仲間とワインやビール(有料)とともに賑やかに食事できました。いい出会いができて嬉しい!
食後は船内のラウンジで、ヌビアショーが開催されるとのことで移動しました。
ヌビアショーに巻き込まれて踊る!?
ダンサーやパフォーマーが観客をステージへ呼び込み、一緒に踊る流れ。最初は恥ずかしがっていたみんなも、気づけばノリノリ
「エジプト旅、まだまだ体力必要だな~」と思いつつ楽しんでいたら、あっという間に22時。明日も早いので就寝。
それにしても小さい船なのに、停泊中も走行中も全く揺れを感じない!
不思議だね〜
まとめ:ラムセスデー前日の朝日は超混雑でも大感動 → クルーズ生活スタート
これにてアブシンベル泊→翌朝の朝日鑑賞という貴重な体験を終え、いよいよナイル川クルーズ生活が始まります。次回は、コム・オンボ神殿やエドフ神殿など、古代エジプトの遺跡巡りをしながら船で移動する贅沢な数日間をレポートしますね。お楽しみに!
新規投稿したら、エックス(旧Twitter)でお知らせしていますので、よろしければフォローしてください!↓
https://x.com/AppyHappyStep
次の記事はこちら↓
