(YouTube「クルーズチャンネル by Sally」コラボ記念)
こんにちは、Appyです。
2025年11月、YouTubeチャンネル「クルーズチャンネル by Sally」さんとのコラボライブでイースター島(ラパヌイ)についてお話しすることになりました。
実は、私がピースボートに乗る前──
Sallyさんの動画を見て準備の仕方を学び、LINEグループで情報を集め、「私も自分の旅を発信してみよう」と思ったのが、このブログ『Appy Travel』の始まりなんです。
Sallyさんがいなければ、このブログも、ピースボート乗船記も生まれていません。だから、今回のライブは私にとって“恩返し”の時間。
あらためて、あの特別な3日間を振り返ります。
今回の私の参加ツアーは、ジャパングレイス主催の『イースター島・学校訪問』でした。
イースター島の学校訪問
上陸の瞬間──テンダーボートに託された3時間の旅
上陸開始前、テンダーボートがゆっくり海へ降ろされる瞬間。
イースター島は、上陸するだけでひと苦労。
大きな港がないため、クルーズ船は沖合に停泊し、そこからオレンジ色のテンダーボート(救命艇)で100人ずつ島へ向かいます。
海面に下ろされたボートは波に合わせて上下し、乗り込む瞬間はまるでロデオ。
スタッフの「いまだっ!」という合図で、一人ずつタイミングを合わせて飛び乗る光景は、もはや小さな冒険です。
テンダーボートに乗り換えて、いよいよラパヌイ島へ上陸!
この日は風が強く、出発は30分遅れ。
揺れに弱い人は顔が真っ青。
「これ、3分やったらええけど、3時間ちゃうん?」と冗談を言いたくなるほど。
でも、たった15分の海の移動で見えてきたのは、緑に包まれたラパヌイ(イースター島)の大地。
「上陸できるだけで奇跡」という言葉が、自然と浮かびました。
ガイドの旗を頼りに歩くツアー参加者たち。沖にはピースボートが静かに停泊している。ピースボートの旅では、この島への上陸時間は一人あたりわずか3時間。
オーバーツーリズム対策で、島が1日に受け入れられる人数が決まっているのです。
つまり、3日間に分けて少しずつ上陸するシステム。
上陸できるだけで本当にラッキーな寄港地なんです。
テンダーボートの中では、皆カメラを握りしめ、波に揺られながら「これが世界の果てかぁ…」とため息。足元に透けて見える海の青さは、想像よりも深くて、静かでした。
島の子どもたちが教えてくれた“誇りの踊り”
港に着くと、真っ先に聞こえてきたのは太鼓の音でした。
イースター島では、観光と共に生きる人が多く、子どもたちは幼いころからダンスを習うのが当たり前。
トップダンサーになることが、島では一つの“出世コース”なんです。
私が参加したのは「学校訪問ツアー」。
本来は小学校を訪れる予定でしたが、急きょ変更になり、高校を訪問することに。
高校生がかけてくれた花のレイ。ラパヌイ流のあたたかいおもてなし。
校門の前に立った瞬間、胸がぎゅっとなりました。
花のレイを手にした生徒たちが並び、一人ずつ首にかけてくれるんです。
花の香り、笑顔、手の温もり──
言葉が通じなくても、「ようこそ」の気持ちは伝わるもんやなぁと思いました。
高校生によるラパヌイダンス。踊りの一つひとつに、島の誇りが宿る。
広場では、高校生たちによるラパヌイダンスが始まりました。
太鼓とウクレレの音に合わせて、しなやかに、力強く。その表情は堂々としていて、まさに“文化を背負う若者たち”でした。「美男美女の島」と言われる意味が、この瞬間でわかりました。
交流のあとは校内見学。小さな教室、明るい声。
黒板には英語とスペイン語の文字が並び、教室の隅では犬が気持ちよさそうに寝ていました。この島では“のんびり”が標準モードみたいです。
ピースボートの参加者が高校で支援品を手渡し。言葉を越えた交流が生まれた。
実はこの日、ボートで帰船して間もなくのこと。
小学生たちが船に乗ってやってきました。これは、小学校訪問のツアーが、高校訪問に変更になった代替だとききました。
伝統衣装を身にまとい、親子で踊る子どもたち。その表情は真剣そのもので、大人顔負け。
この子たちが、未来のラパヌイを踊りでつないでいくのでしょう。
船内で踊りを披露したダンサー親子。子どもたちの表情はまさに“未来のラパヌイ”。
文化と暮らし──ラパヌイの時間が流れる場所
タハイ遺跡のモアイ像。岸から最も近い場所に立つ、印象深い一体。
学校訪問を終え、再びバスに乗って向かったのは、タハイ遺跡(Ahu Tahai)。
港からも見える、イースター島で最も有名なモアイ像の一つです。
草原の向こうに、背筋を伸ばして立つシルエット。
その姿を見た瞬間、「ああ、私は本当にこの島に来たんだ」と実感しました。
海風が吹き抜け、空はどこまでも青い。
モアイたちはまるで人を見守るように、静かに並んでいました。
遺跡のそばには、のどかに寝そべる犬たち。
毛並みはつやつやで、誰かにちゃんと可愛がられている様子。
観光客を怖がることもなく、優しい目でこちらを見上げてきます。
港の露店では、木彫りのモアイやウミガメの置物、色鮮やかなネックレスなどが並びます。
モアイ像のそばに並ぶ手作りの土産品。木の温もりがラパヌイらしい。
どれも手作りで、同じものは二つとない。
眺めているだけで、島の空気が伝わってきます。
私は迷った末、ポストカードを2枚だけ購入。
“物より思い出”という気持ちで、心の中にお土産を詰め込みました。
港に現れたウミガメ。穏やかな海の守り神のような存在。
海辺に戻ると、港の浅瀬でウミガメが泳いでいました。
相方が見つけてくれた奇跡の一枚。
穏やかな海をゆったりと進む姿を見て、「この島には、争いという言葉が似合わないな」と感じました。
ここでは、自然も人も、ただ“そこにある”ことを大切にしているんだと思います。
ピースボートの中で出会った“静けさ”
イースター島に停泊していた3日間、船の中はいつもと少しだけ違う空気に包まれていました。
ふだんならイベントがひっきりなしに行われて、デッキも食堂も人であふれているのに、この日は“みんなヒマそう”──。
けど、そのヒマこそが、旅のご褒美やったんです。
朝はデッキに出て、青い海を眺めながらコーヒー。
潮風が髪にまとわりついて、「何もしてないのに、贅沢やなぁ」って思いました。
寄港日はデッキでバーベキュー。穏やかな海風と香ばしい煙が心地よい。
お昼には、デッキでバーベキューイベント。
シェフたちが帽子をかぶって笑いながら肉を焼き、煙が空へと消えていく。
炭の匂いと潮の香りが混ざって、それだけでハッピーになれる。
夕方には、イースター島のプロダンサーたちが船に乗り込んできて、ラパヌイダンスのショーが開かれました。
ラパヌイのプロダンサーによる圧巻のショー。情熱と笑顔がステージいっぱいに広がった。
情熱的で、笑顔がまぶしくて、観客全員が手拍子。
そして、寄港中限定でお土産屋さんまで船内に出現!
寄港中は船内にお土産屋さんも登場!ラパヌイのグッズが大人気だった。
モアイの置物や「RAPA NUI」キャップが飛ぶように売れて、レジの前には長蛇の列。ピースボートの乗客ってお金持ちが多いんやなあって感じました。
忙しい日常から抜け出して、ただ“海を見て過ごす”3日間。
あの静けさの中で、私はようやく自分のペースを取り戻した気がします。
さよなら、ラパヌイ──夕日とともに
3日目の夕方。イースター島のシルエットが、ゆっくりと遠ざかっていきました。デッキの上には誰もが無言で立ち、沈む太陽を見つめていました。
イースター島を後にして、デッキから見た夕日。海にのびる光が、忘れられない旅の余韻を残した。
海は金色に染まり、波のきらめきが道のように続いていました。
たった3時間の上陸だったけれど、この島の温度と笑顔は、きっと一生忘れません。
今回の学校訪問ツアーでは、現地の高校生たちとの交流を中心に過ごしたため、見学できたモアイ像は、港近くのタハイ遺跡のみでした。
もし「モアイを間近でたくさん見たい」「ベストショットを撮りたい」という方は、
観光スポットを巡る別ツアーを選ぶのがおすすめです。
イースター島──ラパヌイ。
そこは派手な観光スポットというより、人の暮らしや文化が静かに息づく島でした。
観光に支えられながらも、島の人たちは笑顔で自分たちの文化を守っている。
その姿を見て、「ピースボートが訪れる意味」はこういう場所にこそあるんだと感じました。


appyさん、イースター島の港にウミガメがいたんですね。私も見たかったです。残念😢
取り敢えず次は運動会。黄色チームも盛り上がってますね。
では、次のブログを楽しみにしてます。
ひろさん、運動会2日後ですね。応援団も楽しいものです。若い子たちが、あんなに生き生きとがんばっているのを見ると、こっちまで元気になります。黄色がんばれ!