寄港地編 PR

イースター島寄港レポ|ラパヌイの踊りと文化交流の特別な3日間

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こんにちは!ピースボート118回クルーズに乗船中のAppyです。

乗船81日目の2024年11月6日にイースター島に上陸しました。

2日間寄港の予定が3日間になりましたが、1人あたり3時間しか上陸できないし、オプショナルツアーの参加が必須という、クルーズ旅行者にとって、これ以上制約の多い寄港地はありませんでした。

私の参加したツアーは1日目の朝で、早々に観光を終わらせ、2日目と3日目は船内でゆっくり過ごすというスタイルになりました。時間がたっぷりあり、エックス投稿をたくさんしていたので、解説しながらレポします。

 

イースター島 船内からの贅沢な景色

イースター島をGoogleマップで検索すると、「パスクア島」という名前が表示されます。実はこれが正式名称で、スペイン語で「復活祭の島」という意味です。一方、現地のポリネシア語では「ラパ・ヌイ」と呼ばれており、イースター島の伝統的な踊りである「ラパヌイダンス」も、この現地名に由来していることがわかります。

イースター島では、オーバーツーリズム対策として、2022年から1日の観光客数が制限されています。特に、大型クルーズ船で訪れる場合は、島に直接着岸する港がないため、テンダーボートに乗り換えて上陸する必要があります。このため、1人あたりの上陸時間は約3時間程度に制限されるのです。

私たちが訪れる前に、1日に下船できる人数が、さらに厳しくなったそうで、当初2日間の寄港予定が3日間に延長されることになりました。

寄港3日目を迎えた今日、船内で島の景色を眺めながら、ゆったりと過ごしています。海の色、空の色が、すばらしく美しく、新しいルールのおかげで、予想以上に島での滞在感を楽しむことができています。次の寄港地であるパペーテへのスケジュールには影響がないそうです。

激揺れのテンダーボートで上陸開始!

1日目の朝、オプショナルツアーに参加するため、テンダーボートに乗り込みました。この日は風の影響でボートの準備が遅れていたため、予定より約30分遅れの出発に。第一陣のボートに乗り込み、いよいよイースター島への上陸がスタートしました。

使用されたテンダーボートは、普段パシフィックワールド号に格納されているもので、合計4隻ほどが船から岸までをピストン運行していました。ボートに乗り込む際の段差は想像以上のもので、海の波に合わせて揺れるタイミングを見計らい、スタッフのサポートを受けながら「エイヤ!」と乗り移りました。

小刻みな揺れは大型船とは全く違うもので、島までは15分なのに、100人近くも乗り込むには時間がかかるので、船酔いで嘔吐してしまう方もいたようです。テンダーボートの揺れは天候に大きく左右されるため、穏やかな海況を願うしかありません。

イースター島の高校での文化交流体験

「イースター島の学校訪問」というオプショナルツアーに参加しました。このツアーは、ピースボート初の試みとしてイースター島での文化交流を目的に開催されたものです。私にとっては、パナマのクナ族コミュニティ訪問に続く2回目の文化交流ツアーでした。

当初、小学校を訪れる予定でしたが、直前のお知らせで、小学校の事情により高校訪問に変更となりました。到着すると高校生たちが首にレイをかけて迎えてくれました。このレイはきっと手作りで、草花が細かく丁寧に重ねられており、とても美しいものでした。

短い3時間のツアーではありましたが、到着後すぐに高校生たちが伝統的なラパヌイダンスを披露してくれました。演奏に合わせたダンスは、堂々としていて上手でした。そしてイースター島は美男美女の島だと思うぐらい、綺麗な子が多かった。その後、校内を案内してもらい、生徒たちの日常や教室の様子を見学しました。

この学校には12歳から18歳までの生徒が通い、数百人が在籍しているそうです。1つの教室は小さくて、アットホームな雰囲気でした。

高校生だけでなく、中学生くらいの生徒も途中から参加し、一緒に「人間知恵の輪」などのゲームを楽しみました。また、「上を向いて歩こう」を私たちが合唱すると、生徒たちも一緒に手を叩いたり、足を鳴らしたりしてくれて、束の間の交流ができました。

タハイ遺跡のモアイ像見学

学校訪問の後は、バスに乗り込みタハイ遺跡の見学をしました。停泊している船からも遠目で確認できるモアイ像です。学校訪問を選んだ私たちは、港から近いこの遺跡しか見学できなかったのは、残念でしたが、取捨選択で地元交流を選んだので、帰ってからお友達に色々なモアイ像の写真を見せてもらうつもりです。

モアイ像より学校内を元気に走り回っていた大きな犬たちが気になっていました。野良犬だそうですが、毛並みがよくて、びっくり。モアイ像の周辺にも大きな犬がいて、番犬にはなりそうになく、のどかに寝そべって幸せそうに暮らしていました。

港でのお土産探し

港には、お土産屋さんが並んでいて、テンダーボートに乗り込むまで、買い物をする時間がありました。このときすでに14:00を過ぎ。誰もがお腹を空かせていました。イースター島では飲食物の販売店がない上に、下船時も乗船時も水以外の飲食物を持ち込むことが禁止されていました。テンダーボートから島に上陸してすぐにバッグの中身を開けて検査がありました。ニューヨークでも、同じような規制でしたが手荷物の中身のチェックはなかったので、より厳格な印象を受けました。

お土産屋さんでは、モアイ像の置物やキーホルダー、磁石、Tシャツなど、定番のアイテムがずらりと並んでいました。私は小さな置物を買うかどうか悩みましたが、帰国後の置き場に困ることを考え、結局ポストカードを2枚だけ購入しました。このクルーズ旅行全体を振り返ると、自分へのお土産として買ったものはほんの数点だけ。もともと「お土産はあまり買わない」と決めていたので、これは計画通りと言えます。そう、私自身のお土産はこのブログ記事なのです。

ピースボートの乗客たちは、私も含めて、この長い旅の中で「家族や知人へのお土産を買わなければ」というプレッシャーを感じているようで、多くの人がお土産を熱心に購入していました。私も例外ではなく、大半が「ばらまき土産」用に買ったものです。特にこれほど長い旅行の場合、この「お土産を買わねばならない」というある種の呪縛を感じるのは、仕方がないことなのかもしれません。

ツアーのおまけ 小学生が招かれて乗船

揺れの激しいテンダーボートで船に戻ると、2時間後に地元の小学生8人とその親が船に乗り込んできました。このツアーでは、予定していた小学生との交流がなかったため、その代替案として実施されたイベントでした。

小学生ダンサーと家族の乗船

この8人の子どもたちは親戚一族で、祖母の娘3人の子どもたちが8人とのこと。男性1人はおそらく娘さんのお婿さんと思われ、どの子も祖母の血を引いているのか、整った顔立ちで見惚れるほどの美しさがありました。

さらに驚いたのは、この子どもたちがラパヌイダンスを披露してくれたことです。船内の隅っこで着替えを済ませた子どもたちは、大人顔負けの本格的な踊りを見せてくれました。その動きや表情からは、彼らが日々練習を積んでいることが伝わってきました。その後、写真撮影もできて、ツアー以外の乗客もごちゃ混ぜになって、撮影会がはじまりました。

子供達とイースター島の未来

今回の交流イベントに関して、少し疑問が残る部分がありました。小学生との文化交流というよりも、「ダンス一家を招待した」という印象が強かったからです。子どもたちのラパヌイダンスは素晴らしく、その技術や表現力から、将来立派なダンサーとして活躍する可能性を感じました。

イースター島は、その唯一無二のモアイ像で世界的に知られる観光地であり、島全体が世界遺産に登録されています。この島の主要産業は観光業であり、地元の人々にとっても観光客の誘致と文化の保存は重要な使命となっています。

今回出会った子どもたちは、ラパヌイダンスを通じて自分たちの島の文化を表現し、観光客との交流を通じてその価値を伝える役割を果たしていました。この子たちが成長し、やがて島の未来を担う大人となったとき、自分たちの文化と遺産を守りながら、さらに多くの観光客を引きつける存在になることでしょう。

地元プロダンサーによる船内公演

寄港1日目の夜には、地元のプロダンサーが船に乗船し、ラパヌイダンスの公演が行われました。水先案内人のエンリケ・イカさんから始まり、地元の高校生や小学生によるダンス、そして最後にプロダンサーのステージと、まるで「ホップ・ステップ・ジャンプ」のようなラパヌイダンスずくしの日々でした。

寄港1日目と2日目には地元のお土産スペースが船内に設置され、モアイ像グッズがよく売れていました。

終わりに

ポリネシア、メラネシア、ミクロネシアといった南太平洋地域のダンスには共通した、ワイルドなイメージがあると感じていましたが、これだけラパヌイダンスを観ると、その違いや特徴がはっきりと分かるようになった気がします。

今回の3日間のイースター島滞在は、他の寄港地とはまったく異なる体験でした。上陸できるのは約3時間と限られていたものの、3日間にわたって島の姿をじっくり観察し、変化する天候を体感できました。特に晴れた日の海と空の青色は、本当に素晴らしかったです。

 


気温は20度前後で暑すぎず寒すぎず、快適そのもの。デッキでは、ビュッフェの飲食物を持ち出して、ピクニックを楽しむグループも見かけ、青い海と空、美しい島を背景にした贅沢な時間を過ごしていました。

それに、普段、忙しく走り回っているお友達とも、ゆっくりお話しすることができたのは嬉しかったです。

今日、11月8日の夕刻にイースター島を出港しました。さて、明日から通常の慌ただしい船内生活に戻ります。名残惜しい!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

POSTED COMMENT

  1. ひろ より:

    appyさん、イースター島の港にウミガメがいたんですね。私も見たかったです。残念😢
    取り敢えず次は運動会。黄色チームも盛り上がってますね。
    では、次のブログを楽しみにしてます。

  2. appy より:

    ひろさん、運動会2日後ですね。応援団も楽しいものです。若い子たちが、あんなに生き生きとがんばっているのを見ると、こっちまで元気になります。黄色がんばれ!

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