こんにちは、Appyです。
ピースボート第134回クルーズが発表されました。
2029年12月13日に横浜を出発し、2030年3月31日に帰港する109日間。
アフリカ、南米、南極、そして南太平洋をめぐる南半球中心の世界一周クルーズです。
今回、私がいちばん気になったのは、
やっぱり南極。
最近のピースボートでは南極航路が続いていますが、あらためて調べてみると、
「日本から普通に南極へ行こうと思ったら、いったいどれだけ大変なん?」
というところが、かなり気になってきました。
そこで今回は、第134回クルーズの速報とあわせて、ピースボートで南極へ行く意味を、ちょっと深掘りしてみたいと思います。
第134回クルーズ|109日間で南極へ、184万円から

第134回クルーズは、横浜から香港、シンガポールへ向かい、モーリシャス、南アフリカ、ナミビア、ブラジル、アルゼンチンを経て南極へ。
その後、チリ、ペルー、イースター島、タヒチ、サモアをめぐって横浜へ戻ります。
現在発表されている早得割引では、相部屋の最安価格が184万円。
料金表を見ると、2人部屋のバルコニーは約366〜368万円です。
もちろん、ここに諸費用やオプショナルツアー代などは加わります。
それでも109日間。
しかも、朝107回・昼106回・夕107回の食事込み。南極だけではなく、アフリカ、南米、マチュピチュ、イースター島、タヒチまで行く世界一周です。
こうして見ると、「これ、南極を見る旅として考えたら、かなり特殊な価格なんちゃう?」と思えてきました。
日本から南極へ行くのは、思っている以上に遠い
一般的な南極クルーズは、アルゼンチン最南端のウシュアイアなどから出発するものが多くあります。
でも、日本からウシュアイアまで行くだけでも大仕事です。
たとえば大阪からエミレーツ航空でブエノスアイレスへ向かう場合、現在の案内では、
関西空港からブエノスアイレスまで乗り継ぎ込みで約33時間。
ドバイからブエノスアイレスだけでも約18時間10分かかります。
そして、そこからさらにアルゼンチン国内線などを使って、南極クルーズの玄関口となるウシュアイアへ。
……まだ南極に着いてません。笑
長距離フライト、乗り継ぎ、時差、荷物。
若い人ならまだしも、シニア世代にとっては、南極を見る前から体力勝負になりそうです。
その点、横浜から船に乗ってしまえば、あとは船が連れて行ってくれる。
ここ、かなり大きな違いだと思います。
一般的な南極クルーズ、やっぱり高い
次に、一般的な南極クルーズの料金を見てみました。
南極探検クルーズ大手のQuark Expeditionsでは、ウシュアイア発の11日間コースが
現在約12,000〜15,000米ドル台から。
さらに、飛行機を組み合わせるコースや南極圏まで進むプランになると、
約17,000米ドル、29,000米ドルを超えるものもあります。
仮に1ドル150円で考えても、
- 約180万円
- 約250万円
- 約400万円超
という世界。
しかも、これは南極クルーズそのものの料金です。
日本から南米までの航空券や前後泊などを考えると、総額はさらに上がります。
なぜこんなに高いのか。
南極を訪れることができるシーズンは、南半球の夏を中心とした短い期間。
さらに、氷海を航行できる船や専門スタッフ、上陸用のゾディアックボートなど、通常のクルーズとは違う設備や体制が必要になります。
Quarkの南極探検船も、耐氷構造の船と極地専門スタッフを前提に運航しています。
南極ツアーが高い理由、調べてみると納得です。
ただし、ピースボートは南極に上陸しない
ここは大事です。
ピースボートの本船は、南極大陸へ上陸するクルーズではありません。
大型船から南極の氷山や大地を眺める「南極遊覧」です。
公式にも、本船航路には南極大陸への上陸は含まれず、上陸を希望する場合は、後日案内される別料金のオーバーランドツアーに参加する形だと明記されています。
つまり、
「せっかく南極まで行くなら、絶対に氷の上を歩きたい」
という人には、探検船タイプの南極クルーズの方が向いていると思います。
一方で、
「上陸しなくてもいい。自分の目で南極を見てみたい」という人なら話は別。
109日間の世界一周の途中で、横浜から飛行機に乗り継ぐことなく南極まで行ける。
私は、このタイプならピースボートの南極航路はかなり魅力的だと思います。
クルーズ船からどんな風に見えるのか、note仲間のChaiさんの記事が参考になります。👇

南極に上陸したい人には、オーバーランドツアーもある
ピースボート本船は、南極大陸には上陸しません。
でも、「せっかく南極まで行くなら、やっぱり氷の上に立ってみたい」という人向けに、別料金のオーバーランドツアーも用意されています。
125回クルーズで案内されているのは、リオデジャネイロで本船を離れ、アルゼンチン最南端のウシュアイアへ移動。そこから南極観光船「ウシュアイア号」に乗り換えて南極半島へ向かう11日間のツアーです。
ウシュアイア号は、もともと海洋観測船として造られた耐氷船を極地観光用に改装した船。ゾディアックボートも備え、南極での上陸観光を行います。
今回の料金を見ると、客室によって約135万円〜235万円。
世界一周クルーズ代とは別です。
……やっぱり南極上陸、なかなかの世界です。笑
でも、過去にはもっと豪華な選択肢もありました。
第119回クルーズでは、フランスのラグジュアリー・エクスペディション会社PONANT(ポナン)の「ル・リリアル号」を使った18日間のツアーが設定されていました。
ル・リリアルは、最大245名という比較的小型のラグジュアリー探検船。南極などの極地航海も行う、ポナンのシスターシップシリーズです。当時のピースボートのツアー料金は、客室によって約213万円〜399万円。
しかも18日間。
南極へ上陸できるのは魅力的だけど、その間はピースボート本船を離れることになります。
ここまで調べてくると、Appyはまた思ってしまいます。
日本から普通に南極へ行くなら、まず南米までの長距離フライト。
シニアなら体力を考えてビジネスクラスも選びたくなる。
そこに南極クルーズ代を足せば、それだけでかなりの金額です。
だったら、「南極には降りなくてもいい。109日かけて世界一周しながら、自分の目で南極を見られれば十分」という人にとっては、やっぱりピースボート本船の南極遊覧は魅力的ですね。
南極遊覧、いつ行くかで景色も変わる?
現在発表されている南極航路を比べてみました。
- 第125回 2026年12月出発。西回り。
ウシュアイアから南極遊覧を経て、プンタアレナスへ。 - 第128回 2027年12月出発。西回り。
1月27日にウシュアイアを出港し、南極遊覧を経て2月4日にプンタアレナスへ。 - 第131回 2028年12月出発。珍しい東回り。
1月21日にプンタアレナスを出港し、南極遊覧を経て1月29日にウシュアイアへ。 - 第134回 2029年12月出発。西回り。
2月4日にウシュアイアを出港し、南極遊覧を経て2月12日にプンタアレナスへ。
こうして並べると、南極遊覧を含む区間そのものは、どの航路もだいたい同じ長さ。
大きく違うのは、南極を訪れる時期です。
1月と2月、南極の楽しみ方はちょっと違う
南極の観光シーズンは、南半球の夏。
その中でも、1月と2月では少し景色が変わります。
1月は南極の夏のピーク。
南極半島周辺では約20時間の日照があり、ペンギンのヒナが親から餌をもらう時期でもあります。
一方、2月になるとクジラが増え、写真撮影にも向いた柔らかな光になるとされています。
ざっくり分けるなら、
- 1月:長い昼・ペンギンの繁殖期
- 2月:クジラ・少し柔らかな光
という違い。
ただし、ピースボートは大型船からの遊覧です。
ペンギンのヒナを繁殖地で間近に見たり、クジラを必ず見られたりするわけではありません。
それでも、「南極を訪れる時期によって、自然の季節が違う」というのは面白いですよね。
同じ南極航路でも、まったく同じ旅にはならないのかもしれません。
南極航路、4回連続になった
ここ数年の冬クルーズを見ていて、もうひとつ気づいたことがあります。
今後発表されている、
- 125回
- 128回
- 131回
- 134回
この4航路には、すべて南極遊覧が入っています。
以前は、南極遊覧ではなくパタゴニアフィヨルド遊覧が組まれた冬航路もありました。
ところが最近は、南極が続いています。
南極人気が高いからなのか。
冬クルーズの定番として組み込みやすくなったのか。
理由は公式には分かりませんが、少なくとも今後の冬航路では、南極がかなり重要な位置を占めているのは間違いなさそうです。
パタゴニアフィヨルドと南極遊覧は同じではない
ここ、ちょっとややこしいところです。
南極へ向かう航路も南米最南部を通るので、
「南極へ行くなら、ついでにパタゴニアフィヨルドも見られるんちゃう?」
と思ってしまいます。
でも、公式日程で「パタゴニアフィヨルド遊覧」と書かれている航路と、南極遊覧の航路は別もの。
パタゴニアフィヨルド遊覧は、南米南部の入り組んだフィヨルドや水路を進む景勝航海。
一方、南極遊覧はウシュアイアやプンタアレナスを起点に、さらに南へ向かいます。
近い地域ではありますが、南極遊覧があるからパタゴニアフィヨルド遊覧も自動的についてくる、という意味ではありません。
ここは、航路を選ぶときにちょっと注意したいところです。
東回りと西回り|同じ南極でも旅の物語が違う
そして今回、かなり面白いのがここ。
125回・128回・134回は西回り。
でも、131回だけは東回りです。
131回は、日本からタヒチ、イースター島、チリへ進み、南極へ。
そのあと南米を北上して、リオデジャネイロへ向かいます。
しかも、リオ寄港は世界最大級の祭典「リオのカーニバル」開催中。
公式ページにも、そのタイミングで寄港することが大きく紹介されています。
一方、134回は逆方向。
アフリカからリオ、アルゼンチン、南極へ向かい、そのあとチリ、ペルーへ進みます。
134回ではカヤオに4日間滞在するため、マチュピチュを目指すオーバーランドツアーも大きな魅力になりそうです。
ひとことで言うなら、
東回りの131回は「南極+リオのカーニバル」。
西回りの134回は「南極+マチュピチュ」。
同じ南極航路でも、かなり印象が違います。
そして過去の東回り航路を見ても、リオのカーニバル開催時期に合わせた日程が組まれていることがあります。
公式が「カーニバルに合わせるため東回りにした」と説明しているわけではありませんが、こうして並べてみると、東回りにする理由のひとつなのかな?と想像してしまいます。
価格比較|一番先の航路が一番安い、とは限らない
そして気になる料金。
今回の134回は、最安184万円。
バルコニーは366〜368万円。
一見すると、3年以上先のクルーズなのでかなり安そうに見えます。
でも、125回・128回・131回・134回を見比べてみると、最近は「一番先の航路だから圧倒的に安い」という価格設定ではなくなってきています。
客室によっては、過去に発表された航路の方が安いものもあります。
早得割引そのものは大きい。
でも、基本となる通常価格が上がってきているため、以前ほど「何年も先を予約すれば圧倒的にお得」という感じではありません。
このあたりは、最近のピースボート料金でずっと感じている変化です。
まとめ|南極に降りなくてもいいなら、かなり強い選択肢
南極旅行について調べれば調べるほど、
「そりゃ高いわ」と思いました。
日本から南米まで30時間以上。
そこからさらに南米国内を移動し、探検船へ。
旅行期間も長く、費用も200万円、300万円、場合によっては400万円以上。
それでも、一生に一度は見てみたい。
そんな場所が南極なんだと思います。
ピースボートは、南極探検船ではありません。
本船から南極大陸へ上陸することもありません。
でも、横浜から船に乗って、食事をしながら、世界一周をして、その途中で南極を見る。
そしてアフリカも、南米も、マチュピチュも、イースター島も、タヒチもめぐる。
「南極の氷の上に立たなくてもいい。遠くからでも、自分の目で見てみたい」
そんな人にとっては、かなり強い選択肢だと思います。
……私は、そのタイプです。😆
ピースボートの資料を開いて航路を眺めているだけでも、南極が少し近く感じられるかもしれません。
ーーAppy
🚢 新コース発表まとめ(ピースボート)
👉134回 2029冬|南極クルーズを深掘り
👉133回 2029夏|価格の変化に注目!
👉132回 2029春|王道コース!
👉131回 2028冬|南極とリオのカーニバル
👉130回 2028夏|過去最高額!
👉129回 2028春|値上がり中!
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【費用の構造】費用と申し込みの考え方
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コメント
コメント一覧 (2件)
Appyさん、こんにちは。記事を紹介していただきありがとうございます。そうそう、底値が上がってるんですよね。でも寄港地が少ないから、港湾料が安い、それだけに船内でいかに快適に過ごすかが鍵だと思います。いつも濃い内容をありがとうございます✨️
Chaiさん、コメントありがとうございます😊
南極クルーズの体験記、とても刺さっていますよ!
実際に乗船された方の詳しい情報がまだまだ少ないので、本当に貴重だと思います。
今回の記事でも紹介させていただきましたが、これから南極クルーズを検討する方にも、ぜひ読んでいただきたいです。
シリーズ、ぜひ完成させてくださいね〜😆
楽しみにしています!