ピースボートの人間関係と心の置き方|107日間でわかった友達・恋愛・一人時間との付き合い方

ピースボートの船内で一人参加や夫婦、仲間との交流を楽しむ様子を描いたイラスト

こんにちは、Appyです。
私はピースボート第118回クルーズで、107日間を船の上で暮らしました。

人生の後半に、新しい友達ができる。
一方で、人との近さがしんどさになることもある。
船の人間関係は、簡単に「楽しかった」「大変だった」の一言ではまとめられません。

この記事は、下船から1年8か月たった2026年8月に書いたものです。
友達、恋愛、相部屋、夫婦との距離。そして、一人で過ごす時間。
107日間を振り返り、自分の心をどこに置いておくのか、今だから思うことを綴ります。

目次

ピースボートの人間関係が不安になるのは、当然だと思う

これから乗船する方にとって、長い共同生活の人間関係は、大きな不安の一つではないでしょうか。

「友達ができなかったら?」「グループに馴染めなかったら?」「誰かと揉めたら、逃げられないのでは?」「相部屋の人と合わなかったら?」

中には、
「いじめみたいなことはないの?」
「人間関係が嫌になって、帰りたくなることはないの?」
そんなところまで心配して、検索している方もいるかもしれません。

「後悔した」という動画にも、受け止め方の違いがあった

執筆時に見たのが、YouTubeの「世界一周『220万円払って後悔した』4つの理由と回避策」という動画です。

相部屋、追加費用、イベント、政治的な話題、設備などを強い言葉で取り上げていますが、内容は「知って選べば回避できる」という現実的なものでした。

コメント欄を見ても、「相部屋は無理」「絶対に乗りたくない」という声がある一方で、実際に乗船した方からは「相部屋でも楽しかった」「何度でも乗りたい」「問題はあるけれど楽しめた」といった、まったく反対の声もありました。

同じ船なのに、ここまで受け取り方が違う。私は、それこそが船内生活を考えるうえで象徴的だと思いました。

人間関係は、乗船前から始まることもあります。
LINEオープンチャットや交流会で顔見知りになる安心感がある一方、実際に会って「少し違うかも」と感じたとき、距離を取りづらくなることもあります。

→ 乗船前のSNS交流はどこまで深める?今のピースボートの交流事情はこちら

船は、ひとつの小さな社会になる

船は、小さな社会です。気の合う人もいれば、合わない人もいる。仲良くなることもあれば、距離ができることもあります。

乗船前の私は、そこにいる人たちと、なんとなくみんな知り合いになるような気がしていました。実際は、まったく違いました。

107日間一緒にいたのに、知らない人ばかりだった

航海を終え、横浜で乗船者が次々と下船していく姿を見ていたときのことです。
私は、少し驚きました。
知らない人ばかりだったからです。
「この人も乗っていたんだ」
そんな顔が、たくさんありました。

1,700人全員と知り合いになるなんて、そもそも無理だった

私が乗船した第118回クルーズには、約1,700人の乗船者がいました。107日あっても、全員と知り合いになれるわけではありません。生活する時間も場所も、人によって違います。

イベント、スポーツ、語学、仲間との時間。寄港地を楽しみにする人も、本を読む人も、海を見る人も、部屋で静かに過ごす人もいます。

私と時間や場所が重ならず、ほとんど接点のなかった人も、大勢いたのでしょう。

同じ船の中に、いくつもの生活圏があった

同じ船の中に、一つの大きなコミュニティがあるのではなく、いくつもの小さな生活圏が重なっていた。
今は、そんなふうに感じています。何度も乗っているリピーターの方は、自分に合った過ごし方をすでに知っているのかもしれません。

目立って活動している人だけが、船旅を楽しんでいたわけではありません。

私も最初は「もっと外へ出た方がいいのかな」と思っていた

私は、人見知りというほどではありません。
初対面の方とも普通に話せます。
でも、大勢の中に入っていくことは、かなり苦手です。
大人数のグループでワイワイ過ごすより、一人でひっそり過ごす方が好き。

周りを見ていると、少し焦った

乗船直後は、次々とイベントに参加し、朝から予定を入れ、知り合いを増やしていく人たちを見て、私も少し焦っていました。

そんな姿を見ていると、
「せっかくピースボートに乗ったのだから、もう少し外へ出た方がいいのかな」
と思いました。

途中から、「これでいい」と思えるようになった

でも、航海が進むにつれて、少しずつ変わっていきました。
イベントを遠くから眺めるだけでも楽しい。部屋でのんびりしてもいい。何もしない日があってもいい。
話したい日は外へ出て、一人でいたい日は一人になる。

そう思えるようになってから、船の中でずいぶん楽になりました。
周りの楽しみ方を、自分の基準にしなくなったのだと思います。

それでも、人との出会いはピースボート最大の魅力だった

一人で過ごすのが好きな私にとっても、人との出会いは、乗ってよかったと思う大きな理由の一つでした。

普通に暮らしていたら、知り合わなかった人と出会う

船では、年齢も職業も、生きてきた環境も違う方々と出会います。

海外経験が豊富な方も、初めて長期の海外旅行へ出た方も。普通に暮らしていたら、知り合わなかった人たちです。
食事の相席や寄港地への外出をきっかけに、何度も顔を合わせるうちに距離が近くなる。長い旅だからこそ、その人が歩んできた人生まで聞く機会がありました。

人生の先輩たちから教わったことも多かった

私は、人生経験の豊かな方々から、たくさんの話を聞きました。
旅で多少のハプニングが起きても、「まあ、そんなこともある」と笑っている。
そんな姿を見て、
年齢を重ねることは、悪いことばかりではないなあ。
そんなふうに思ったこともあります。

下船してからも続く関係がある

下船後も会っている船友さんがいます。人生の後半になって、新しい友人ができる。乗船前には想像していなかったことです。
世界一周したことと同じくらい、人との出会いは、私にとって大きな財産になりました。

ピースボートでは、恋愛も人間関係のひとつになる

長く一緒に過ごすうちに、友情だけでなく恋愛が生まれることもあります。若い人だけの話ではありません。
いくつになっても、人を好きになることはある。食事や寄港地への外出を重ね、自然と距離が近くなることもあります。

船の上だけで終わる恋もあれば、その後も続く関係もある

下船とともにそれぞれの生活へ戻る恋もあれば、その後も続く関係もあります。生涯のパートナーに出会う人もいる。普通の旅行では育ちにくい関係が生まれることもあるのでしょう。

恋愛は、きれいな話ばかりではない

ただ、恋愛はきれいな話ばかりではありません。
同じ人を好きになって、取り合いのような状態になることもある。
二股のような関係。
結婚している人が、船の中で別の人と親しくなることもあります。

そして、関係が終わっても、同じ船の中です。
翌日また顔を合わせることもあります。
共通の知り合いも多い。
誰と誰が付き合っている。
別れたらしい。
別の人と親しくなったらしい。
そんな話は、どうしても周りにも広がりやすくなります。

船内の恋愛については、別の記事で詳しくまとめています。
→ ピースボートの恋愛事情|100日間の船旅で生まれる出会いと、その後

でも、人との「近さ」がしんどくなることもある

毎日会うからこそ、距離を取りにくい

何か気まずいことがあっても、「もう会わないからいいや」とはいきません。
レストラン、エレベーター、同じイベント。翌日も顔を合わせるかもしれないと思うと、距離を置きたいと言い出しにくくなることがあります。

最初にできたグループが、最後のグループとは限らない

グループでは、「せっかく仲良くなったのだから」と、自分の気持ちより関係を優先してしまうことがあります。

でも、107日は長いです。乗船直後に仲良くなった人も、後半になって初めて話した人もいました。いつの間にか距離ができた人もいます。

興味や参加したいイベントが変わる。違う人と話すようになる。一人で過ごしたくなる。そんな変化もあります。

最初に仲良くなった人と、最後までずっと一緒にいる必要はありません。
人間関係が変わることを、失敗だと思わなくていい。
今なら、そう思います。

親切な人ほど、疲れてしまうこともある

船内を振り返ると、面倒見のいい人、しっかりした人、親切な人ほど、役割を背負いやすいことも気になります。

誰かがやらなければならないことは、同じ人に集まりやすい

寄港地へグループで出かけることになれば、誰かが調べます。
誰かが予約します。
誰かが集合時間を決めます。
誰かがスマホを操作します。
何かトラブルが起きれば、誰かが付き添います。

最初は、ただの親切です。でも、繰り返すうちに「あの人に聞けばいい」「あの人がやってくれる」となってしまう。
初めは苦にならなくても、長い旅では小さな負担が積み重なります。

社交的だから、人間関係で悩まないわけではない

社交的な人も、人間関係で悩みます。頼られる人ほど、自分の時間を守る必要があるのかもしれません。
親切にすることと、誰かの船旅を背負うことは違います。
次に乗るときにも、覚えておきたいことです。

ピースボートに「いじめ」はあるのか

「ピースボート いじめ」と検索する方もいるようです。
グループの関係がこじれたり、距離を置かれてつらくなったり、陰で何か言われているのではと気になったりすることはあるでしょう。

私には、簡単に「いじめだった」とは言えない

ただ私は、誰かの出来事を簡単に「いじめだった」と断定して書くつもりはありません。
同じ出来事でも、立場によって見え方は違うからです。
下船後に船友さんと話していて、
「あのとき、そんなことが起きていたんだ」
と初めて知ることもあります。
同じ船に乗っていた私ですら、知らなかったことがたくさんあります。

一つの人間関係を、船全体だと思わなくていい

一つのグループでうまくいかなくても、船には大勢の人がいます。場所や食事の時間を変えれば、別の人と出会うこともある。誰とも話さずに過ごす時間があってもいい。
一つの人間関係が、ピースボートそのものではありません。

「帰りたい」と思う日があっても、おかしくない

100日を超える旅です。
毎日楽しい。
毎日感動する。
毎日誰かと笑っている。
そんな旅の方が、むしろ不自然ではないでしょうか。

疲れる日も、何もしたくない日も、誰にも会いたくない日もあります。
人間関係に疲れ、日本に帰りたいと思う人がいても、私は不思議だとは思いません。

「帰りたい」と思ったからといって、旅に失敗したわけではない

それだけで、
「ピースボートに乗ったことを後悔している」
「この旅に向いていなかった」
と決める必要もないと思います。

解決するより、少し離れるだけで楽になることもある

人間関係に疲れたら、まず少し離れてみる。
食事の時間を変える。
一人で食べる。
いつもと違う場所へ行く。
デッキで海を見る。
部屋に戻る。
寄港地を一人で歩く。

すべてを話し合って解決し、仲直りしなければならないわけではありません。
大人同士です。静かに距離を取るだけで楽になることもあります。

ただ、相部屋で休めない、嫌がらせを受けているなど、少し離れるだけでは済まない場合もあります。そんなときは、自分だけで抱えず、船内スタッフに相談してください。静かに距離を取るというのは、つらいことを我慢し続けるという意味ではありません。

相部屋・夫婦でも、ちょうどいい距離が必要になる

相部屋では、人との距離がさらに近くなる

船内で気まずいことがあっても、一人部屋なら部屋に戻れば一人になれます。相部屋では、その部屋にも誰かがいます。

生活時間。
エアコンの温度。
音。
明るさ。
片付け方。
寝る時間。

こうした生活習慣の違いも、長い共同生活ではストレスやトラブルにつながることがあります。

同室者と親友になる必要はない

同室者と親友になれなくても、失敗ではありません。気が合って下船後まで続く友達になれたらうれしいけれど、まずは同じ部屋で気持ちよく生活できれば十分です。
仲良くなることより、相手の領域を尊重すること。相部屋では、こちらの方が大切なのかもしれません。

船室に帰れず、共有スペースやデッキで夜を過ごしていた人たちを見たことがありました。
「誰かと一緒に暮らすこと」の難しさを、当時感じたままnoteに残しています。

→ 船室に帰れない人たち|“難民”と呼ばれた夜

夫婦で乗っても、ずっと一緒にいる必要はない

夫婦で乗っても、普段の生活より長い時間を一緒に過ごすことになります。

夫婦にも、それぞれの船旅があっていい

私たちは、船内ではそれぞれ好きなことをして、食事で一緒になることが多くありました。それくらいで、ちょうどよかったと思っています。
同じイベントや同じ友達にこだわらず、一人は活動的に、もう一人は部屋で過ごす。それでもいい。

相手の船旅まで背負わない

どちらか一方が、「相手が楽しめるように」と背負いすぎることは気になります。イベントを探し、友達づくりを気にかけ、退屈しないようにする。それが毎日続けば、世話をする側が疲れてしまいます。

一緒にいる時間と、一人でいる時間。
両方ある方が、長い旅ではうまくいくように思います。

人見知り・一人参加でも、ピースボートを楽しめる?

人見知りでも、大勢が苦手でも、私は楽しめると思います。
ピースボートに向いている性格を、一つに決めることはできないのでしょう。

友達の数で、旅の充実度は決まらない

食事だけ誰かと一緒にして、あとは別行動でもいい。イベントより寄港地を中心に楽しんでもいい。
ただ、人間関係のすべてをピースボートに期待しすぎないことも、大切だと思います。

「ここへ来れば友達ができる」
「今までとは違う自分になれる」
「船の上なら、自分の居場所が見つかる」

そんな期待を持って乗ること自体は、悪いことではありません。
実際に、人生の大切な友人と出会う人もいます。

でも、地上で感じていた孤独が、船に乗っただけで消えるとは限りません。
100日以上一緒に過ごしても、必ず気の合う友達ができるわけでもありません。

「ここに来れば全部変わる」と期待しすぎないことも、自分を守るためには必要なのでしょう。

人とつながれたらうれしい。でも、うまくつながれない日があってもいい。
友達の数で、旅の充実度を決めなくていいと思います。

私がもう一度乗るなら、人間関係でこうしたい

次にピースボートへ乗るなら、最初の航海とは少し違う過ごし方をしたいと思います。

乗船直後から飛ばさない

急いでグループを作らない。
最初から予定を詰め込みすぎない。
誘われても、行きたくなければ断る。
「今日は一人で行きます」と普通に言う。
誰かのトラブルを、一人で背負わない。
誰かと仲良くなっても、その関係に依存しすぎない。
気の合う人が一人でもいたら、それで十分。

閉じない。でも、無理もしない

でも、だからといって、人との出会いを避けようとも思いません。
たまたま同じテーブルになった人。
廊下で何度も会う人。
寄港地で偶然一緒になった人。
そんなところから始まる関係が、ピースボートのおもしろさでもあるからです。

今なら、そんな距離で乗れるような気がします。

下船して1年8か月。最後に残ったもの

今も会う船友さんがいます。会えば、あの107日間の話になり、初めて知る出来事もあります。
同じ船にいても、一人ひとりに違う旅があったのだと思います。

人との近さは、この船の魅力であり、しんどさにもなる。
どちらか一方だけでは語れず、言葉にするまで1年8か月かかりました。

次にピースボートへ乗るときも、きっと誰かと笑っていると思います。
そして、ときどき誰にも会わず、海を眺めていると思います。

今なら、
それでいい。
そう思っています。


▶︎ ピースボートは“暮らす船”だった|世界一周の船内生活を本音レビュー

🛳 船の上の人間関係を、もう少し具体的に
人との距離感・SNS交流・夫婦や一人参加・恋愛。気になるテーマを写真から選べます。

▶︎ 旅を終えて感じたこと|乗船前と乗船後で変わったこと

▶︎ 体験・感想の記事を一覧で見る
▶︎ 船内生活の記事を一覧で見る
▶︎ 食事・洗濯・趣味も|船内生活ガイドへ

PR

▍「世界一周、ちょっと気になってる」そんなあなたへ

私も、ピースボートの説明会に参加して、乗船を申し込みました。
実際に乗ってみて、ピースボートは想像以上に面白かった。
でも、向き不向きもあると思います。

まずは資料で航路や料金を確認して、
もっと知りたくなったら、説明会で話を聞く。
そんな進め方もできます。

👇資料は無料で取り寄せできます。

\ ピースボート地球一周の船旅 /

ピースボート公式サイトへ

感想・質問、お気軽にどうぞ

コメントする

※コメントは承認制です。送信後「承認待ち」と表示されたら受付完了です。再送は不要です。

目次