エジプト旅行記 連載中! PR

【エジプト旅行記⑤】ナイル川クルーズも終盤!ルクソール西岸&東岸巡り

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こんにちは、Appyです。

今回はクルーズ3日目の朝から晩まで、観光に出かける最終日です。クルーズ船の旅もあっという間ですね。

この日は、とにかく「歩き」まくりの一日でした。世界遺産もたっぷり堪能しつつ、ナイル川西岸・東岸をめぐります。今回も、スポットごとに軽く説明を入れながらレポートします!

前回の記事はこちら↓

【エジプト旅行記④】ナイル川クルーズ「ACAMAR号」2日目コム・オンボ神殿ではワニのミイラにびっくり、ホルス神殿へは馬車で移動。 さらにエスナの水門を通過する船上名物の「投げ売り」や、夜のガラベーヤパーティーも盛りだくさん。クルーズ中はゆったりかと思いきや、やっぱりエジプト旅行はハードです! ...

 

エジプト9日間の旅 Now
1 関空発(深夜便)→ドバイ経由(機内泊)
2 カイロ到着→エジプト考古学博物館 (カイロ泊)
3 早朝フライトでアスワンへ → イシス神殿 →バスでアブシンベル(アブシンベル泊)
4 ラムセスデー朝日 → アスワンへ戻る→ナイル川クルーズ開始(クルーズ泊)
5 コム・オンボ神殿 →ホルス神殿→エスナの水門(クルーズ泊)
6 ルクソール西岸&東岸観光(王家の谷など)→(クルーズ泊)
7 クルーズ下船→ギザの3大ピラミッド観光(カイロ泊)
8 サッカラ、ダハシュール観光→カイロ発(夕刻便)→ドバイ経由(機内泊)
9 関空着

 

アッピー
アッピー

ピースボート118回クルーズに乗船しました!

Appy(アッピー)|旅行大好き50代
会社を退職し、夢だった世界一周へ✨

「乗ってみたいけど実際どう?」と迷っている方へ、リアルな体験談をお届けします! 乗船予定の方には、準備・船内生活・寄港地情報も紹介。旅の参考にどうぞ!

ナイル川クルーズ3日目の朝:早起き5時!

エジプト旅行6日目は、朝5時に起床。6時からクルーズ船内で朝食を取ることになっていたので、「今日は日本食の定食!」と期待してレストランへ向かったのですが、実際にはビュッフェ形式に変更されていました。

添乗員さんも申し訳なさそうに「あの…すみません、日本食の定食はなくなっちゃいました…」とご報告。でもいざ食べてみると、シンプルな和食がちゃんと用意されていて、思わずほっこり。クルーズ中は1日3食すべて船内でいただくので、つい食べ過ぎちゃうことも。ここはほどほどにして、体調管理もしっかりしないといけませんね。

クルーズ船からの熱気球

朝食後、空に浮かぶ熱気球がちらほら見えました。私たちのツアー行程には組み込まれていなかったのですが、自分が乗るとなるとちょっと怖いかも……落ちないか心配で、私は“眺める派”でじゅうぶん満足でした。

王家の谷へ向かうバス

朝7時に集合し、バスに乗って王家の谷へ向かいます。クルーズ船を下船してバスに乗り込むのは今日が最後。ナイル川沿いの風景が目に入ってきます。

道中、エジプト人ガイドさんから「日本人の考古学者といえば吉村作治」という話が出ました。エジプトでも超有名人です。そしてまさかの「彼の元奥様はエジプト人」なんて豆知識まで教えてくれました。

エジプトで見かけた女性たちの“ほっかむり”事情

エジプトでは、小さな女の子から大人の女性までスカーフ(ヒジャブ)を被っている姿をよく見かけます。男の子たちは元気いっぱいに走り回っているのに、女の子は静かにしていて、物売りも男性や男の子が多い。
「女性だけが負担を強いられていて、不公平じゃない?」と感じました。

もちろんイスラム教の教えや文化・伝統の一環であり、個人の信仰心も関係しているので、一概に“差別”と断定できないとは思います。が、男性は比較的自由そうなのに女性ばかりがスカーフを被り、街なかで見かける機会が少ない…

ナイル川の船着場の遊歩道に、壁画がありました。女性は顔を隠していますね。

国による厳しさの違い

そういえば、以前サウジアラビア在住経験のある方から「サウジのほうが圧倒的に厳格で、女性は顔まで覆う(ニカーブやアバヤ)ことが多いし、行動にも制限がある」と聞いたことがあります。
一方で、エジプトでは顔までは隠さず、ヒジャブ(スカーフ)を被るだけの女性が多いです。服装もジーンズやカジュアルなスタイルにヒジャブを合わせたり、色や柄もおしゃれなものが選ばれていたりと、サウジよりはかなり柔軟だなぁと感じました。

イスラム圏下の女性制限の比較

  • サウジアラビア:女性はアバヤを着て顔を隠す人が多い。車の運転が解禁されたのは最近のこと。
  • イラン:ヒジャブは法律で義務。道徳警察による取り締まりが厳しい。
  • アフガニスタン(タリバン政権下):女子教育や女性の就労に深刻な制限。
  • エジプト:スカーフ着用は一般的だけど、被らない女性も。働く女性も珍しくない。

 

アッピー
アッピー
もし私が、ああいった厳格な国に生まれていたら、こんなふうに自由に旅行もできなかったでしょう。
改めて、自分の置かれた環境に感謝すると同時に、いろんな国の女性の現状にも関心を持ち続けたいと思います。

王家の谷とは

王家の谷は、新王国時代の歴代ファラオたちの墓が集まる場所です。岩山にたくさんの「穴(墓)」があり、階段を降りると玄室へと続いています。

ここでは同じチケットで3つのお墓に入場可能で、さらに有名なツタンカーメンの墓だけは追加料金が必要。なかなか商売上手だなぁと思いつつ、まずはタフタフという園内バスに乗って移動します。

ラムセス4世、ラムセス9世、メルエンプタハ

まずは「ラムセス4世」の墓へ。通路の壁一面に描かれたモチーフが、暗がりの中にも鮮やかに残っていて感動! 古代の色彩がそのまま残るお墓は、見ごたえがあります。

続けて「ラムセス9世」「メルエンプタハ」の墓も見学。階段を上り下りするので、結構な体力が必要です。周りを見渡すとご高齢のツアー客も多いですが、皆さん一生懸命登っていました。

ツタンカーメンの墓へ:秘宝の世界へ

次は、ハイライトのツタンカーメンのお墓です。まだ朝の9時半だというのに、入口付近はすでに観光客でいっぱい。日本人のツアー客だけでなく、ヨーロッパやアジア、中東の方々も列を作っています。

地下への階段と“番人”たち

「王家の谷」は新王国時代のファラオの墓が多数存在する広大なエリア。その一角に、ツタンカーメンのお墓はひっそりと佇んでいる……はずが、世界的に有名すぎて、ひっそりどころか常に混雑。入口には小さな看板があり、その先に降りていく階段が見えます。

どこの遺跡も同じですが、“番人”のような男性が「ワンダラーで特別に見せてあげるよ!」と声をかけてきました。オフィシャルなのかどうか謎ですが、1ドルを渡すと立ち入り禁止の写真スポットに案内してくれます。こんなところでアルバイト?
周りを見ると結構チップを渡して“撮影ポイント”や“特別ルート”を教えてもらっている観光客もいるみたい。

階段を降りきると、狭い回廊が奥へと続いています。ここは他の王墓に比べるとコンパクトな印象。壁には鮮やかな色彩の壁画が描かれていて、ツタンカーメンをはじめとする神々や死後の世界を表現しています。

金色にも見えるイエロー基調の壁が多く、黒や青の線で神話や死者の書などが描かれています。照明はあるものの、やはりお墓なので少し薄暗い。

棺とミイラ

通路を抜けると、いよいよ埋葬室(バリアル・チェンバー)。棺の近くには、壁いっぱいに描かれた鮮やかな死者の書や神々のシーンが。その色彩は数千年を経てなお、びっくりするほど残っていて、古代の芸術性に感動せずにはいられません。

そこにはガラスケースに収められたツタンカーメンのミイラが安置されています。頭と足先だけが見え、胴体部分には白い布がかけられている状態。観光客はケースの周りに列を作り、写真を撮る人も多いのですが、「はい、チーズ!」とピースサインで自撮りしている姿を見ると、ちょっと複雑な気持ちになります。

 

ツタンカーメンの発掘者「カーターの家」

エジプト人ガイドさんの話によると、ツタンカーメンの墓を最初に見つけたのは、実はエジプト人の少年だったそうです。そして1922年、その墓の正式な発掘を行い、一躍“発見者”として世界に名を馳せたのがイギリスの考古学者ハワード・カーターです。

そのカーターが暮らしていた家に立ち寄りました。ここでは発掘時のドキュメンタリー映像を見たり、研究室や寝室、キッチンなどを見学。エジプト発掘のロマンを感じられる場所ですが、家の造り自体はわりとシンプルでした。

ハトシェプスト女王葬祭殿:広大な石造のスケールに圧倒

さらにバスで移動して「ハトシェプスト女王葬祭殿」へ。ここでもタフタフに乗って入り口まで行きます。数分だけだけど、歩き疲れた身にはありがたい~!

ハトシェプスト女王は、古代エジプトの第18王朝を代表する女性ファラオ。自分を“王”として宣言し、当時としては画期的な存在でした。

でも後世の王たちに「女性がファラオになるなんて!」と嫌われてしまい、女王の名を削られたりもしたとか。

 

ラムセス3世葬祭殿(メディネット・ハブ)

次に訪れたのは「ラムセス3世葬祭殿」。正直なところ、連日あちこちの神殿でカラフルな壁画や巨大な門ばかり見ていると「どこも同じに見えてきたかも…」と思ってしまうのですが、ここにはまた違った見どころがあります。

壁のレリーフは10cmの深さ!

とにかくレリーフの彫りが深く、立体感がすごい! ガイドさんによると、

  • 王の名前を削られないようにわざと深く掘った説
  • 当時の技術力の違いによるもの
  • まさかの「宇宙人が掘った!?」説

など、ユニークな話がいろいろあるそうです。

名前を消されないための10cm溝!?

実際、先ほど見学したハトシェプスト女王葬祭殿でも、後の王によって女王の名前が削り取られた痕がありましたよね。せっかく建造した遺跡なのに、後世に“乗っ取られ”て別の王の名前を刻まれてしまうなんて……。

そこで、こんなに深い溝を刻めば、さすがに書き換えられないだろうというわけです。とにかくエジプト王は、後世に自分の功績を確実に残したいという思いが半端ないですね。

立ち入り禁止エリアに潜入!? “番人”の誘い

ここでも、いかにも“番人”のようなエジプト人が手招きしながら「1ドル払えば、普段は入れないエリアを案内してあげるよ」と持ちかけてきました。試しに5人ほどのグループで2ドルを渡してみたところ、あっさりと通してもらえました。

これが本当に“成功”だったのかは微妙なところですが、普段は立ち入り禁止とされている場所に足を踏み入れられたのは、ちょっとした冒険気分を味わえましたね。

 

メムノンの巨像

最後に「メムノンの巨像」を見学。巨大な石像が2体並んでいて、抜けるような青空とのコントラストがとっても印象的。

ただ、もう13時を過ぎて太陽は真上。寒さ対策で重ね着していた朝とは打って変わって、暑くて汗がダラダラ。気温差にやられないよう、服はタマネギ式に着脱できるようにしておくのがポイントです。

ここでも物売りの人がとにかく多い! しかも全員男性。子どもからおじいさんまで「ワンダラー! ワンダラー!」と追いかけてきます。

エジプトの公務員平均給与は月3万円ほどだとか。日本人からすると物価は非常に安いので、観光客目当ての物売りが激しいのも納得です。

ルクソール東岸観光(午後)

午前中だけでも大満足な観光を終え、バスで約15分移動して再びクルーズ船へ戻りランチタイム。ひと休みしてから、午後はいよいよルクソール東岸へ向かいます。

バス移動の間は、車窓からの街並みや人々の暮らしぶりを眺めるだけでも飽きることがありません。
ものすごい量のトマトらしき野菜を積んでいるトラックを発見!トマトの草をわさっとかぶせて、クッションにしてるのかな。

キックボードで颯爽と走っていた方は、どうやら地元の人のようです。

 

カルナック神殿

午後からはカルナック神殿とルクソール神殿に行きました。最初のスポットはカルナック神殿です。エジプトの多くのファラオが奉納を重ね、約2000年かけて完成した壮大な神殿。

スフィンクス像が並ぶ参道を通って中へ進みます。

敷地内は本当に広大で、途中、柱が崩れ落ちているエリアや修復作業中の場所もありました。歴代の王が建てたオベリスクや壁画も多く、ここでも歩く歩く!

ルクソール神殿と「スフィンクス参道」

カルナック神殿とルクソール神殿をつなぐ「スフィンクスの参道」は、全長がおよそ2.7km~3kmほどあると言われています。もともと古代エジプトのオペト祭(神々の行列が行われるお祭り)の際に使われていた道で、両側にずらりとスフィンクス像やクリオスフィンクス(羊の頭をもつスフィンクス)が並んでいます。

最近は「スフィンクス参道」が整備され、2021年に再開通したことでも話題になりました。とにかくエジプトはスケールがデカい!

ただし、この距離を徒歩で移動は無理なので、ツアーはバス移動で世界遺産の「ルクソール神殿」へ。
ここもかつてファラオたちがお祭りや行列をする場として使われていた重要な場所。フランスに奉納されたオベリスクがあったり、ハトシェプスト女王が建てた赤い礼拝堂の史跡が残っていたりと、とにかく情報量豊富です。

各王朝による寄進の歴史を感じつつ、写真を撮りまくっていると、体力の消耗もすごいですが(笑)。本当にエジプトの観光地は奥が深いです。

もうねえ、もの凄いとしか言いようがありません。このどデカい石像の間を通り抜けていくのですが、ここで地震に遭ったら一貫の終わりだと思いながら、進んでいきました。

夜:クルーズ船に戻って夕食&ベリーダンスは…!?

観光を終えてクルーズ船へ戻り、【夕食】はコース料理。ツアーメンバーともすっかり仲良くなって、食事中の会話がはずむ、はずむ! ただこの日はみんな疲れがピーク。

ベリーダンスショーはスルー…でも相方は参加!?

この日の船内アトラクションは、21:30からのベリーダンスショー。でも、私を含むほとんどのメンバーは疲労困憊でパスしてしまいました。私は部屋に戻ってパッキング&お風呂を済ませると、もう即就寝モードです。

ところが相方だけは「せっかくだし…」と会場へ足を運び、しっかり写真も撮影。帰国後、まさか彼がエジプトのインフルエンザにかかって入院することになるなんて、この時は夢にも思いませんでした。

▼女性のベリーダンスは終わっていて、男性ダンサーの写真しか撮れなかったそうです。
あらま、残念でした。

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まとめと感想:体力勝負の濃密スケジュール!

今回の9日間ツアー中では、この日が一番歩く距離が長かったように思います。2月のエジプトは朝晩と昼間の寒暖差が激しく、日中は20度以上になるので、半袖でもOK。

でも日陰に入ると肌寒いくらい。もし8月に来たら……なんと最高気温50度になるそう! 考えただけでも暑すぎる〜。

明日は、カイロに戻りピラミッド観光です!
それでは皆さん、次回の記事でまたお会いしましょう。
マッサラーマ!(アラビア語で「さようなら」)

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