【2026年10月3日確認】
クルーズの保険は、旅行全体の日程、船内診療、洋上からの救助・医療搬送を分けて確認することが大切です。AURASにも各項目の記載がありますが、補償表の金額だけで、クルーズ中の費用がどこまで支払われるかは判断できません。
こんにちは、Appyです。
ピースボートに乗船される方から、「洋上ヘリ搬送の補償額は?」「抜港でツアーに参加できなかったら?」「90日を超える旅行の保険はどうする?」といった質問をいただいてきました。
この記事では、公開約款に書かれていること、私が当時受けたAURAS側の説明、今も確認が必要なことを分けて整理します。過去の回答が、そのまま現在の契約に適用されるとは限りません。
申込みや決済に関するこれまでの経緯は、AURAS利用者の体験・最新状況にまとめています。
はじめに|クルーズ旅行は「普通の海外旅行」とは少し違います
長期間の航海や外洋航行、船内診療所、ヘリ搬送など、クルーズ旅行には独特のリスクがあります。
そのため、「どの保険が最強か」というより、
👉 「どこまでを、どの保険でカバーするか」を考える方が現実的だと感じています。
📍実際に乗船してみると、「クレジットカード付帯保険だけで参加している」という方も少なくありませんでした。
ただ、無事に帰国できたという体験だけでは、万一のときに保険でどこまで補償されるかは分かりません。
ただ、クルーズ旅行では船内診療所の受診や長期航海特有のリスクに加え、まれに洋上からのヘリ搬送など高額な費用が発生するケースもあります。
何も起こらなければ保険は使いません。
でも、万が一のときに後悔しないためにも、「自分には関係ない」と思わず、どんなリスクがあるのかだけは事前に知っておくことをおすすめします。
クルーズ旅行で起こりやすい「高額ケース」とは?
クルーズ旅行では、
・船内診療所の受診
・海外港での入院
・ヘリ搬送
・感染症隔離対応
など、普通の海外旅行ではあまり意識しない費用やトラブルが発生することがあります。
特にクルーズ旅行では、
・船内で急病になる
・心筋梗塞や脳梗塞など緊急治療が必要になる
・船内診療所では対応できない
といったケースで、洋上からヘリ搬送が行われることがあります。
船外への搬送が必要になると、距離や手段、手配主体によって費用や請求の扱いが変わります。ヘリコプターによる救助、医療機関への搬送、本国への移送を一つの費用として考えないことが大切です。
米国CDCも、クルーズ旅行では海外の医療費と緊急搬送を含む保険の確認を案内しています。CDCのクルーズ旅行案内(英語)
緊急時は船内医療スタッフへの連絡と救急対応を優先し、保険会社への通知・手配の条件にも対応してください。
洋上救助と医療機関へのヘリ搬送は、別々に確認する
2026年5月8日、AURAS側から、クルーズ中のヘリによる救助には「捜索・救助(SAR)オプション」が必要との説明を受けました。これは当時受けた説明です。
公開約款には、医療機関へのヘリ搬送とSARが別の項目として記載されています。医療機関へのヘリ搬送には事故・地上搬送が不可能な場合などの条件があり、SARにも事故の状況や追加契約の条件があります。急病による洋上搬送がどちらに当たり、どの条件・上限が適用されるかは個別に確認が必要です。
短いクルーズなら基本補償だけで十分、SARを付ければ洋上の搬送がすべて対象、とは言い切れません。旅程、病気・けがの別、救助地点と搬送先を具体的に伝えて確認してください。
公開約款の搬送規定(第V節5(h)、10ページ)/SARの規定(第V節5(w)、12ページ)
公開約款に記載された項目別上限(米ドル/2026年10月3日確認)
表の列見出しはプランの総額区分です。実際の支払額を保証する表ではありません。
| 補償内容/プラン | 35,000 USD | 100,000 USD | 500,000 USD | 1,000,000 USD |
|---|---|---|---|---|
| 🚁 医療機関へのヘリ搬送 約款の条件を確認 | 500 | 5,000 | 10,000 | 10,000 |
| 🛟 捜索・救助活動(SAR) ※オプション追加時 | 3,000 | 10,000 | 70,000 | 100,000 |
重要:第VI節14項には、1人・1事故あたり3,000米ドルの制限も記載されています。上の補償表との適用関係は、当サイトでは確認しきれていません。
表のSAR最大100,000米ドルやヘリ搬送最大10,000米ドルが、そのまま一つの事故で支払われると考えず、適用条項と実際の上限を文書で確認してください。上限に関する規定(第VI節14〜15項、20〜21ページ)
また、約款には会社の書面同意なしで手配した医療搬送等の除外があり、医療費にも通知・事前同意の規定があります。緊急時に本人が連絡できない場合の例外も含めて、保険金請求・事前連絡の確認事項を出発前に整理しておきましょう。
AURASを確認してみる
👉AURAS公式ページ(日本語)
※現在、決済エラーの報告があります。申込み前に最新状況をご確認ください。
他社との比較でも、洋上での捜索・救助と、医療機関へ移す医療搬送は分けて確認する必要があります。
SafetyWingの公式案内には医療搬送の項目がありますが、それだけで洋上からのヘリ救助が含まれるとは判断できません。商品名・契約時期・手配条件をそろえて比較してください。
👉 AURAS vs SafetyWing徹底比較|長期旅行・ノマド・クルーズ保険の違い
緊急寄港や航路変更の費用は、医療費と分けて確認する
クルーズ中の急病などで、緊急寄港や航路変更、特別な手配が必要になる場合があります。
その場合も、本人の診療・搬送費用と、船の運航に関わる費用は別の項目です。船会社が乗客にどの費用を請求するか、その費用が加入保険の対象になるかを、それぞれ確認する必要があります。
医療費・救助費なら必ず対象、船の運航費ならどの保険でも対象外、とは一律に判断できません。保険証券・約款と船会社の条件を照合してください。
免責は、金額だけでなく適用項目と回数を確認する
海外旅行保険には、一定額を自分で負担する「免責」が設定されている場合があります。クレジットカード付帯保険も含め、加入する契約ごとに確認してください。
私が以前ピースボートに乗船したときは、船内診療所で約7,000円支払ったあと、帰国後に申請して返金を受けることができました。これは当時加入していた契約での体験で、今の別の契約でも同じ扱いになるとは限りません。
AURASの公開約款には「免責なし」のオプションがあり、1契約につき1回と記載されています。追加すれば何度でも自己負担がなくなる、という意味ではありません。
以前、AURAS側から追加料金は一律17米ドルと説明を受けましたが、現在の価格や適用範囲を保証するものではありません。追加料金、通常の免責額、対象項目、2回目以降の扱いを見積もり・証券で確認してください。
免責なしオプションの記載(第I節、3ページ)
感染症隔離時の「部屋代」は、診療費と別に確認する
船内で感染症のために隔離された場合も、診察・治療費と、隔離中の部屋代や追加料金は分けて確認します。
AURASの公開約款には、陽性のCOVID-19検査と現地法令による強制的な観察・隔離を条件とした費用補償があり、最長15日、プラン別の日額・総額上限が記載されています。
船会社の判断による船室隔離や、すでに支払った客室料金が、そのまま対象になると確認できたわけではありません。感染症の種類、隔離の根拠、請求される費用と明細を伝えて確認してください。
COVID-19隔離の規定(第V節5(q)、11ページ)
船内診療室の体験はこちら。
ピースボート診療室の体験と、保険で確認すること
持病・既往症は、加入可否と補償対象を分けて確認する
読者の方からも、「持病がある状態でクルーズ中に急変したら、治療や搬送は補償されるのか」という疑問が届いています。
公開約款の既往症の定義には、補償開始前24か月以内の受診・医療相談・処方などが含まれます。慢性疾患等に関する除外と緊急時の例外的な記載がありますが、ほかの疾患別除外もあるため、急性増悪なら一律に補償されるとは言えません。
2026年5月にAURAS側から、生命への直接の危険がある急な悪化は約款の範囲内で対象となる可能性がある一方、加入前に個別確認が必要との説明を受けました。これは当時の回答であり、現在の特定の病状への補償を約束するものではありません。
病歴・受診・服薬状況・旅行日程を整理して問い合わせ、回答と適用約款を保存してください。読者の個別の病歴を、そのまま他の方へ当てはめないことも大切です。
👉 AURAS完全ガイド|既往症の定義・除外と確認事項
旅行タイプは、船内と寄港地で行う活動を合わせて確認する
公開約款の付録1では「Calm leisure and Cruise」と「Active leisure」などの区分があり、社交ダンスとジープサファリはActiveの例に記載されています。単に「軽いスポーツかどうか」では判断しないでください。
2026年5月8日、AURAS側から、船内のさまざまな活動を想定してActiveを推奨するとの説明を受けました。一方、当時AURAS側からは船内社交ダンスはCruiseでよいという別の説明もありました。これらは当時のやり取りで、現在の条件を保証する根拠にはしません。
予定する活動の内容を具体的に伝え、どの区分・追加オプションが必要かを確認してください。Activeを選べば、どの活動や洋上救助も自動的に対象になるわけではありません。
活動区分の一覧(付録1、30〜31ページ)
抜港で参加できなかったツアー代は、キャンセル条件を先に確認する
AURASの旅行キャンセル補償は追加オプションです。公開約款には、重いけが・予期しない病状、死亡、旅行サービスを運行できなくするストライキや悪天候、一定の自然災害、法的義務などの事由が列挙されています。「自分側の理由だけ」とまとめるのは正確ではありません。
ただし、抜港・寄港時刻の変更で現地ツアーに参加できなかったとき、そのツアー代がこの補償の対象になるとは確認できていません。原因が悪天候であっても、対象事由と、補償する費用の種類・上限は別々に確認する必要があります。
旅行キャンセルの規定(第V節5(s)、11ページ)
私は現地ツアーを予約するとき、保険で戻ることを前提にせず、抜港・遅延時にどこまで返金されるか、予約先の条件を重視しています。
⚠️クルーズ寄港地ツアーで損しにくくするコツ
実際にピースボートでは、急なスケジュール変更によって、高額な現地ツアー代を失ってしまったケースもあります。
私自身も、世界一周クルーズでは「キャンセル条件」をかなり重視するようになりました。
👉 【ピースボート】寄港地ツアーはどこで予約する?失敗しない選び方
保険を組み合わせるときは、期間と補償の重なりを確認する
クレジットカード付帯保険と別の海外旅行保険を併用する場合も、契約を増やせば不足分がすべて埋まるわけではありません。
- それぞれの加入条件を満たし、旅行全体で補償が途切れないか
- 医療費・救助費・搬送費など、必要な項目が対象か
- 同じ費用を複数の保険へ請求するとき、支払いがどう調整されるか
- どこへ連絡し、誰が手配・承認する契約か
以前は、長期クルーズなら日本の保険・クレカ・AURAS、短期ならクレカ・AURASという組み合わせも考えていました。ただし、この組み合わせをすべての方に当てはめたり、短期なら十分と判断したりすることはできません。
保険会社へ旅行全体の日程と併用する契約を伝え、条件を確認してください。
関連記事
ピースボート世界一周でクレカ保険は大丈夫?100日超の海外旅行保険を解説
クレジットカード海外旅行保険ガイド|長期旅行・クルーズの補完戦略と選び方
91日目以降だけ加入できるかは、旅行全体の日程で確認する
クレジットカード付帯保険には1回の旅行の補償期間に上限があるため、まず自分のカードの開始日・終了日と適用条件を確認します。
AURASを「クレカ保険が切れる日から帰国まで、自由に追加できる保険」とは案内できません。
公開約款の第VI節6(m)項には、旅行全体より短い期間で保険を購入した場合の制限があり、すでに国外にいて滞在期間を延長する場合の例外が記載されています。この例外と、最初から決まっているクルーズの91日目以降だけを契約することは、同じと確認できていません。
また、第VI節11項には、旅行中に補償を延長する場合のAlready Travelingの選択と、支払いから48時間後に有効となる旨があります。この選択欄や待機期間の記載だけで、残り日数だけの契約が有効だと判断しないでください。
旅行の出発日・帰国日、現在地、加入希望期間、ほかの保険の期間を伝え、短期契約の制限と例外の適用、開始日時を文書で確認してください。
旅行期間より短い契約の制限(第VI節6(m)、19ページ)
世界一周の渡航先設定と、帰港が遅れた場合の確認
以前、世界一周クルーズの渡航先について、サポートからWorldwideを選ぶとの説明を受けました。これは当時の回答であり、旅行の残り期間だけの契約が有効になることや、すべての国・海域が補償対象になることを保証するものではありません。
公開約款にはWorldwideにも居住国などの地域除外があります。全寄港地・航路・帰国予定日を伝え、適用地域を確認してください。
帰港が遅れた場合の補償終了日時や延長条件も、申込み前に確認しておきましょう。
👉 AURAS加入パターン|旅行全体の日程と条件を確認する
まとめ|日程・活動・手配条件をそろえて確認する
クルーズ旅行では、船内診療、洋上救助、医療搬送、感染症隔離、長い旅行期間など、確認したい項目がいくつもあります。
- 旅行全体より短い契約に制限がないか
- 救助・搬送のどの項目が適用され、実際の支払上限はいくらか
- 持病、船内・寄港地の活動、隔離に関する条件を満たすか
- 免責の金額・回数と、事前連絡・手配の条件はどうなっているか
- 抜港や遅延では、保険と予約先の返金条件をそれぞれ確認したか
過去のAURAS側の回答だけで判断せず、自分の旅行条件に対する回答と、適用される証券・約款を一緒に保存してください。
👉 実際にAppyがどう選んだかはこちら
クルーズ旅行の保険どうする?AppyがAURASとSafetyWingを比較して選んだ結論
🧭 加入方法・返金・約款・補償の全体像はこちら
👉 【完全ガイド】AURAS海外旅行保険|特徴・補償・加入方法と失敗しないポイント






感想・質問、お気軽にどうぞ
コメント一覧 (3件)
appyさん、いつも発信ありがとうございます。
毎回、楽しく拝見させていただいている釜井と申します。
私達70歳代夫婦の20数年来暖めてきた世界一周クルーズの夢がようやく現実のものとなり、今年8月の124回で出航する予定です。
しかし、今その準備を進めているところですが、海外旅行保険加入でつまずいてしまいました。
実は主人が、2年前に脳梗塞、その2ヶ月後に脳出血を発症し、それぞれ2週間入院しました。幸いにも、後遺症も無く今は発症前と殆ど変わらない生活を送っています。
ジャパングレースから海外旅行保険の案内があり、手っ取り早くおすすめのでいいかなと思い、保険約款を読むと、旅行以前からの既往症、持病は保険では補償されないとの事。
それから、国内の保険について何社も調べてみましたが、何処の保険も対象外でした。
そんな時に、appyさんが海外の保険について発信していた事を思い出し、検索してみました。
私達が一番必要としている病気治療について、クルーズ期間中に万が一再発したら補償はあるのか?の問題。
AURASホームページでは、既往症については「基本は補償外、ただし急激な悪化(急性期は対象になる場合があり)と。
保険会社に直接連絡し確認をとられればいいのですが、全く英語を話す事が出来ない私達達にはハードルが高く、どうしたものかと悩んでおります。
保険契約証・保険証券等のコピーの提出期限が今月28日に迫っている中、appyさんにお尋ねするしか無く、勝手なお願いではありますが、お分かりでしたら教えていただきたくお願いいたします。
カマミーさま
コメントありがとうございます。
そして、124回での世界一周、本当におめでとうございます。
ご主人さま、大変なご経験をされたのですね。
それでも後遺症なく、こうして世界一周へ向かわれていること、本当にすごいことだと思います。
既往症については、私も気になっていた部分だったため、現在AURAS側へ確認をお願いしています。
ただ、週末のため、まだ返信待ちの状態です。
私の理解では、日本の保険より海外保険の方がハードルが高いケースも多く、正直かなり難しいテーマだと感じています。
ただ、AURASには「急性増悪(急激な悪化)」という考え方があり、そこをどう判断するかがポイントになりそうです。
返信が来ましたら、分かった範囲で記事やコメントでも共有させていただきますね。
出発準備の大切な時期で、不安も多いと思いますが、少しでも参考になれば嬉しいです。
ーーAppy
カマミー様
その後、AURAS側より返信がありましたので、共有させていただきます😊
回答としては、
「既往症は原則として補償対象外。ただし、突然の急性悪化によって生命に危険があり、緊急医療が必要となった場合には、保険の条件・範囲内で補償対象となる可能性がある」
とのことでした。
ただし今回のように、
脳梗塞・脳出血の既往歴があるケースについては、
『必ず事前にAURASへ直接確認してほしい』
という案内もあわせてありました。
つまり、
「完全にNG」とも言い切れず、
一方で「必ず補償されます」とも言えない、
かなり個別判断が大きい領域なんだと思います。
私自身も今回かなり考えさせられました。
長期クルーズでは、持病や既往症を抱えながら旅をされる方も本当に多いと思います。
一方で、ヘリ搬送や海外入院などは非常に高額になるケースもあり、保険の考え方は本当に難しいですね…。
英語が不安とのことでしたが、最近は翻訳アプリでもかなりやり取りしやすくなっています。
最新約款では、既往症は「補償開始日前24か月以内に現れた病状」とあります。
もし可能であれば、ご主人さまの状況を簡単にまとめて、AURASへ事前確認されることをおすすめします🙏
また、このテーマは同じ不安を持つ方がとても多いと感じましたので、
今後、記事でも整理して共有していこうと思っています。
124回クルーズ、素晴らしい旅になりますように😊
ーーAppy
追伸
記事内に追記しました。
▶︎AURAS完全ガイド 重要ポイント 既往症