※2026年時点の補足
最近は、クレジットカード付帯保険やクルーズ保険を含め、補償内容の見直しが続いています。
👉以前と同じ感覚で考えていると、思わぬ自己負担が発生するケースもあるため注意が必要です。

ピースボート世界一周第118回に乗船したAppyです。
ピースボートの4階には日本人の医師と看護師が常駐する診療室があり、万一のときもとても心強いですよね。

今回は、船内診療室で実際に受診した体験レポと、海外旅行保険の活用方法などについてまとめました。皆さんがより安心して旅を楽しめるよう、ぜひ参考にしてみてください。

日本人医師と看護師が常駐:船内診療室は安心の味方

船内で生活をしていると、食習慣や生活リズムの変化から体調を崩す方も。私も冷えからトイレが近くなり、早くも診療室のお世話になりました。周りでも「最近ちょっと疲れが溜まった…」「寄港地観光で無理した…」なんて声をよく聞きます。

でも、4階にある診療室は日本人の医師・看護師が対応してくれるので安心。ちょっとした不調でも気軽に足を運べる雰囲気がありがたいです。

診療室の場所・診療時間・受診ルール

診療室は5階レセプションのさらに一階下、4階にあります。案内板があるので迷わず行けますが、少し幅の狭い階段を降りる点にはご注意を。

【診療時間】
午前  9:30~11:00
午後 14:00〜15:30

  • 船内診療室には医師・看護師が勤務
  • 航行中は休診日なし(訓練日を除く)
  • 寄港日は原則休診。緊急の場合は5階レセプションへ
  • 診療時間外は緊急時のみ
  • お薬手帳のある方は持参すること

実際に受診してみた:薬の処方と診察の流れ

受付から症状申告まで

私が診療室へ行ったのは10時半ごろ。待合室に2人だけだったので、そのまま待ちました。受付で声をかけると、小さな紙に症状を書き込みます。血圧や体温を計測し、看護師さんに伝えておくとスムーズですね。

私の場合は「トイレが近くなり、膀胱炎の初期症状っぽい…」という自己診断。実は2年前に同じ症状で処方薬を持ってきていたものの、足りなさそうだったので追加をお願いすることにしました。

医師の診察と薬の処方

30分ほど待つと名前を呼ばれ、医師の診察へ。とてもソフトな雰囲気の先生が、私の話を丁寧に聞いて薬のリストを検索。検査は特に行わず、「2日分すでに飲んでいるならあと1日は必ず続けましょう」というアドバイスをいただき、5日分を処方してくださいました。

薬は「一日で良くなっても、ぶり返す可能性があるからしばらくは続けて」とのことで、改めて抗生物質の服用ルールを再確認できました。処方が終わったら薬を受け取り、診察終了です。

診療費はいくら?海外旅行保険はどう使う?

ピースボートの医務室は、日本と違って「その場でいったん全額支払う」のが基本です。
軽い診察でも数千円〜1万円前後かかることがあり、「思ったより高いな」と感じる人も多いかもしれません。

診療費そのものより、“その費用が戻るかどうか”の方が実は大きな差になります。
そしてここで関わってくるのが、海外旅行保険の仕組みです。

※最近の保険事情について

最近は、ピースボートの提携保険に限らず、クレジットカード付帯保険も含めて、補償内容の見直しが続いています。

保険料自体は大きく変わっていないように見えても、
実際には「免責金額(自己負担)」が設定されていたり、補償の範囲が調整されていたりと、条件が変わっているケースもあります。

そのため、「以前は返ってきたから大丈夫」という感覚が、そのまま通用しないことも。

👉 加入前には、必ず最新の条件を確認しておくことが大切です。

ID決済で7,000円、帰国後に保険申請

私はジャパングレイス提携の損保ジャパンの海外旅行保険に加入していました。

受診時は保険証書の提示などは不要で、ID決済で約7,000円を支払い。
これはあくまで保険適用前の金額で、帰国後に申請すれば返金される仕組みです。

船上ではいったん全額負担 → 帰国後に保険会社へ請求、という流れになります。

忙しそうな中でも看護師さんが丁寧に手順を説明してくれて、「なるほど、こういう仕組みなんだ」と納得しました。

保険申請の診断書と領収書の注意

ジャパングレイス提携の保険では診断書は不要でしたが、他社の保険やクレジットカード付帯保険を使う場合は要注意です。

👉 船内で診断書を取らないと、帰国後に発行できず、保険請求ができなくなる可能性があります。

診断書の発行手数料は約3,000円。(2025年の価格です)
領収書の再発行もできないため、どちらも必ず保管しておきましょう。

📍日本の健康保険で申請することも可能
海外旅行保険に加入していない場合でも、日本の健康保険を使って後日申請する方法があります。
ただし、市町村によって手続きが異なり、書類の準備なども必要になるため、少し手間はかかります。
とはいえ、「何も戻らない」わけではないので、万が一のときの選択肢として覚えておくと安心です。

※重要(2026年最新情報)

現在は、保険条件が変更されています。

ジャパングレイス提携の保険(損保ジャパン)では
👉 免責金額30,000円(自己負担)が設定されています。

そのため、数千円〜1万円程度の診察では、保険に入っていても1円も戻らないケースがあります。

実際に、
「保険に入っていたのに出なかった」
「クレジットカード保険の方がカバーされた」
という話も聞いています。

コロナ感染時の隔離費用について
もうひとつ、見落としがちなポイントがあります。

ピースボートでは、コロナなどに感染すると船内で隔離対応となり、専用の部屋に移動することがあります。このときに発生する「隔離中の部屋代」は、原則として自己負担となるケースがあります。

ここで重要なのが、
👉 この費用が保険でカバーされるかどうかは、保険によって異なるという点です。

多くの保険では
・医療費(診察・治療)は対象
・宿泊費(部屋代)は対象外

となる場合があります。

一方で、AURASなど一部の保険では
👉 コロナ感染症による隔離費用が補償対象に含まれるケースもあります。

つまり、同じ感染症でも
・診察代 → 出る
・隔離部屋代 → 出ない(保険による)

👉 補償の分かれ目になる可能性があります。

💡ここがポイント

保険は「金額」ではなく、
👉 どこまでカバーされる設計かで結果が変わります。

高額な日本の保険に入っていても、すべてがカバーされるわけではないと分かり、少し考え方が変わりました。

「それなら、日本の保険は最低限にして、不足する部分だけ別の方法で補えないだろうか」

そんなふうに考え始めたときに、初めて出てきたのが
👉 海外の保険サービスという選択肢でした。

AURASやSafetyWingといった、長期旅行やクルーズで使われることの多い保険です。

→  AURASとSafetyWingの違いを詳しく比較した記事はこちら

乗船前に知っておきたい|健康申告と“保険が使えないケース”

ピースボート乗船前には、健康状態や常用薬を申告する用紙を提出します。
さらに出航の約1ヵ月前には、薬剤師から電話でヒアリングがあり、服用中の薬や体調について確認があります。

特に持病がある方は、クルーズ期間分の薬を確保しているかなど、事前準備がしっかりチェックされます。

加入して感じたこと(保険は“安心料”だけではない)

私が加入したジャパングレイス提携の「JG1プラン」は、旅行変更費用特約を含めて、2人分で約34万円とかなり高額でした。

当時は、クレジットカード保険の90日制限や持病の条件を考え、「安心料」として納得して加入しました。
ただ、実際の体験や最近の条件を見ていく中で、
👉 高額な保険に入っていても、すべてがカバーされるわけではない
という点も見えてきました。

※ここが変わってきているポイント
例えば、
・軽い診察は免責で対象外になる
・隔離の部屋代は理由によっては対象外になる場合がある
など、“想定外に出ないケース”も存在します。

118回クルーズの契約タイプ一覧表(保険期間4ヶ月)118回クルーズの契約タイプ一覧表(保険期間4ヶ月)この時は、治療費用の免責がありませんでした。

 

保証される金額や保険料は頻繁に改定されているようです。詳細は、ジャパングレイス公式の保険案内をご覧ください。
公式ページ「124回クルーズの保険案内」へ

 

ここまで見てきたように、保険は“入っているかどうか”よりも“内容”で結果が変わります。

現在は、
・提携保険に入る方
・クレジットカード保険を軸にする方
・不足分だけ別の保険で補う方

など、選び方も分かれてきています。

その中で、AURASのような海外の保険を「補完」として検討する方も一定数いるようです。

保険の選び方に正解はありません。
大切なのは、
👉 自分の体調・リスク・どこまでカバーしたいかを考えて決めることだと感じました。

AURASの使い方は次を参考にしてください。
クルーズ旅行でAURASは使える?ヘリ搬送・免責・クレカ保険の考え方

📍クレジットカード保険を使う場合の注意
クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する場合は、補償条件や申請の流れを事前に確認しておくことが大切です。
ピースボート世界一周でクレカ保険は大丈夫?100日超の海外旅行保険を解説

【重要】帰国後72時間ルールに注意

旅先で治療を受けた症状については、帰国後も継続して同じ海外旅行保険が適用されるケースが多くあります。
一方で、帰国後に体調不良が現れた場合は要注意。

帰国後に体調が悪くなった場合の注意

多くの海外旅行保険では「帰国後72時間以内に治療を開始」すれば、対象となる病気に限り保険の適用が可能です。逆に、この期間を過ぎると補償の対象外になることもあるため、不調を感じたら早めの受診が大切です。

これは本当に大事なポイントで、私の相方もエジプト旅行のあと体調を崩し、インフルエンザで15日間入院しました。 でも、病院に行くのが72時間を過ぎていたため、海外旅行保険が適用されず──高額な入院費が自費となってしまいました。

「帰国したら疲れて寝たい」「数日様子見したい」という気持ちはわかりますが、体調が悪いと感じたら、とにかく72時間以内に病院へ行ってください!

詳細は以下の記事にまとめています。

👉 エジプト帰国後に起きた想定外|相方インフル入院と72時間ルール

※補足
船内では、乾燥・脱水・感染症・転倒など、長期生活ならではの健康リスクもあります。
診療室からも、こまめな水分補給や無理をしない行動が繰り返し呼びかけられていました。

まとめ:体調を崩したら「我慢しない」が一番の対策

船旅を快適に過ごすには、何よりも早めの体調ケアが大切。少しでも不調を感じたら我慢せずに診療室へ行きましょう。日本人医師・看護師が対応してくれるので安心感が段違いです。

また、海外旅行保険があると「もしも」のときの費用面もカバーされるので、ぜひ事前にプランを検討してみてください。船上では一時的に自己負担が必要ですが、帰国後の申請で取り戻せる場合がほとんどですよ。

以上、ピースボート診療室の体験レポでした。最後までお読みいただきありがとうございます。皆さんも元気に船旅を楽しんでくださいね!

▼健康管理については、こちらに詳しくかきました。
【ピースボート健康管理術】風邪・下痢対策まとめ|乗船前に知っておきたい常備薬と注意点

よくある質問

よくある質問(FAQ)
クリックで開きます(アコーディオン形式)。ページ内の要点をサクッと復習できます。

よくある質問を開く

はい、日本人医師と看護師が常駐しているため、日本語で安心して受診できます。症状の説明や薬の受け取りもスムーズです。
→ 船内診療室の特徴はこちら(別タブで開きます)

診療費は7,000円前後が一般的です。支払いはID(部屋番号)決済で、帰国後に海外旅行保険や日本の健康保険に申請できます。
→ 診療費と支払いの仕組みはこちら(別タブで開きます)

はい、多くのクレジットカード付帯保険や海外旅行保険でカバーされます。ただし、診断書や領収書が必要になるので、受診時に忘れずに申請しましょう。
→ 海外旅行保険の申請方法はこちら(別タブで開きます)

乗船前に健康申告書の提出が求められます。重大な病歴や現在治療中の病気がある場合は、事前に相談しておくと安心です。
→ 健康申告とクルーズ保険についてはこちら(別タブで開きます)

毎週配布される「診療室便り」などで健康情報が提供されていますが、感染症対策は人によって感じ方に差がありました。マスク着用は自己判断だったため、不安を感じる場面もありました。体調に不安がある時は、無理せず早めに診療室を受診するのがおすすめです。
→ 船内の健康サポート体制はこちら(別タブで開きます)