ブラジルに行くけど、保険って本当に必要?
そう疑問に思う方は少なくありません。ブラジルには世界最大級の日系コミュニティがあり、観光やビジネスだけでなく、家族訪問・留学・駐在・移住など、日本人が訪れる理由はさまざまです。
ただし、現地は日本とはまったく異なる環境。医療費の高さ、都市部の治安リスク、熱帯性の感染症、そして言葉の壁──。こうした要因から「保険がなくて困った」というケースが非常に多い国でもあります。
この記事では、ブラジル滞在に保険が必要な理由や、滞在スタイル別のリスクと保険の選び方を、わかりやすく整理して解説します。
海外保険といっても種類はさまざま。
自分に合ったものを選ぶには、各社の特徴を知っておくのが近道です。
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ブラジル滞在に保険が必要な理由
ブラジルは文化や自然が魅力的な国ですが、医療や治安の面では日本と大きく違います。特に以下の点から、保険加入は欠かせません。
- 医療費が高額
公立病院は無料(SUS制度)ですが混雑や衛生面の問題が多く、外国人は利用が難しいのが現実。実際に使う私立病院は診察だけで2〜5万円、入院や手術では100万円を超えることもあります。 - 都市部の治安リスク
サンパウロやリオデジャネイロでは、スリ・ひったくり・強盗が日常的に発生。盗難被害とケガが重なれば、医療・再発行・通訳の費用が一度にのしかかります。 - 感染症のリスク
デング熱・ジカ熱・チクングニア熱など蚊が媒介する病気が多く報告されています。黄熱病ワクチンが推奨される地域もあり、保険での治療補償が心強いサポートになります。 - 言葉の壁と制度の違い
公用語はポルトガル語で、英語はほとんど通じません。医師や薬局でのやり取りも難しいため、日本語サポートやキャッシュレス対応のある保険が安心です。
滞在タイプ別の保険ニーズ
ブラジルに滞在する日本人は、家族訪問から駐在・留学・移住まで幅広いです。それぞれに必要な補償や注意点を整理します。
- 親族訪問・家族再会(日系人とのつながり)
滞在が長期化するケースもあり、治安面や感染症リスクに備えた補償が必須。シニアは年齢制限の確認も大切です。 - 駐在・赴任(企業派遣)
家族帯同が多いため、家族補償や救援者費用がカバーされた長期保険が安心。企業補償の有無を必ず確認しておきましょう。 - 留学・交換プログラム
学校や大学で保険証明が求められる場合あり。学生専用プラン(Genki Studentなど)や長期保険を利用し、賠償責任補償も備えると安心です。 - リタイア移住・ノマド滞在
医療体制が整わない地域もあるため、キャッシュレス対応・長期補償がある保険を選ぶのが基本。持病や年齢条件にも注意が必要です。 - 短期観光・旅行
クレカ保険だけでは補償額や言語対応が不十分なことも。盗難・遅延補償や日本語サポート付きの旅行保険を補完で加えるのが安心。
ビザと保険の関係
ブラジルはビザ免除制度があり、短期なら手続きなしで渡航できます。ただし、滞在目的や期間によって必要なビザが変わり、保険証明を求められる場合もあります。
- 観光・商用(90日以内/延長で最大180日)
ビザ不要。ただし医療費は全額自己負担になるため、短期でも保険加入は必須。 - 学生ビザ(90日以上の留学・語学研修)
入学許可証や保険加入証明の提出を求められるケースあり。留学生向け長期保険が安心。 - 就労ビザ(駐在・現地採用)
会社の団体保険が用意されることもあるが、家族帯同や自己責任期間を考え、個人での補完が必要。 - 永住・家族ビザ
永住許可を得ても、一定期間は公的保険が使えないことがあるため、民間保険が欠かせない。
ブラジルの医療事情と受診方法
ブラジルの医療制度は日本と大きく異なり、外国人は基本的に私立病院を利用することになります。
- 公立病院(SUS)
すべての人に無料で医療を提供する制度。ただし、待ち時間の長さや衛生面の不安があり、外国人や短期滞在者には不向きです。 - 私立病院(Hospital Particular)
設備や医療レベルは高いが、診察・検査・入院費が非常に高額。無保険では大きな負担となります。 - 日本語対応の病院
サンパウロには「日伯友好病院」など、日本語サポートを受けられる施設もあります。ただし常時対応できるとは限らず、ポルトガル語や英語が前提です。 - 保険利用の流れ
海外旅行保険に加入していれば、キャッシュレスで受診できる病院ネットワークを紹介してもらえる場合があります。24時間の日本語サポートデスクもあり、言葉や制度の壁を越える助けになります。
クレジットカード保険って十分?
「カード付帯保険があるから大丈夫」と思いがちですが、ブラジルでは補償が不十分なことが多いです。
- よくある制限
- 補償期間:90日以内のみ
- キャッシュレス非対応が多く、立替払いが必要
- 補償金額が低く、入院・手術には足りない
- 利用条件の落とし穴
一部カードは「旅行代をそのカードで支払っていないと無効」になるケースもあります。サポートも英語のみが多く、言葉の壁も負担です。 - おすすめの対策
→ クレカ保険をベースにしつつ、専用の海外旅行保険を併用するのが安心です。
滞在タイプ別|おすすめ海外旅行保険
目的や期間によって、最適な保険は変わります。ブラジル滞在スタイルごとのおすすめプランを整理しました。
駐在員・家族帯同向け
- AURAS、日本の大手損保(東京海上・損保ジャパンなど)
- 長期滞在対応、家族補償・救援者費用・本国送還をカバー
留学生・交換プログラム向け
- Genki Student/Genki Explorer
- SafetyWing(コスパ重視)、World Nomads(アクティビティ重視)
- 保険証明書を発行できるプランが安心
リタイア・ノマド滞在向け
- AURAS、Genki Resident、SafetyWing(月額制)
- キャッシュレス対応や長期補償があるプランを選ぶ
短期観光・親族訪問向け
- AURAS(出発後でも加入可)
- SafetyWing(最短5日から利用可)
- クレカ保険+短期専用保険で補完
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まとめ|ブラジルに行くなら“備え”が安心をつくる
ブラジルは、日系人との再会、ビジネス、留学、移住など、多様な目的で訪れる日本人にとって魅力的な国です。
一方で、医療費の高さや治安の不安、熱帯特有の感染症、そして言葉の壁など、リスクも少なくありません。
どんな滞在スタイルでも、「もしもの時に保険があって良かった」と感じるケースは多いもの。
自分の滞在目的に合った補償を備えることで、安心してブラジル滞在を楽しむことができます。
海外保険といっても種類はさまざま。
自分に合ったものを選ぶには、各社の特徴を知っておくのが近道です。
→ 海外旅行保険7社を比較|タイプ別おすすめプランを見る
滞在スタイル別|おすすめの海外旅行保険はこれ!
🔹【AURAS(アウラス)】
出国後でも加入できて、ノマド・長期旅行・クルーズ滞在に柔軟に対応。
アクティビティや寄港地治療にも強く、日本語サポートや証明書即発行も安心です。
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🔸【SafetyWing(セーフティウィング)】
月額サブスク型でコスパがよく、出国後加入にも対応。
医療補償上限が高く、リモートワーク補償や育児対応などユニークな特典もあります。
→ SafetyWingの特徴を見る
ブラジル滞在と海外保険のよくある質問(FAQ)
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海外旅行保険|ブラジル (5)
はい、必要です。医療費の高さや治安リスク、感染症の多さを考えると、無保険での滞在は大きな負担になります。
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私立病院では、診察だけで2〜5万円かかることもあります。入院や手術では100万円以上になるケースもあるため、保険加入が必須です。
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カード付帯は補償期間が90日まで、金額も低めで、キャッシュレス非対応が多いです。専用保険を併用するのが安心です。
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観光90日まではビザ不要ですが、学生・就労ビザでは保険証明が必要な場合があります。いずれの場合も保険加入は必須です。
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駐在員はAURASや大手損保、留学生はGenki StudentやSafetyWing、観光はクレカ保険+短期保険の併用がおすすめです。
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