地中海は、私にとって「未完の旅」の象徴でした。
ピースボートで世界一周をしたときも、地球のあちこちを巡りながら、
航路の都合でどうしても地中海には入っていけなかった。
あの青い海と白い街並みは、
地図の上ではいつもすぐそばにあるのに、ルートからは外れている。
「世界一周したはずなのに、まだ終わってない気がする」
そんな小さなひっかかりが、心のどこかにずっと残っていました。
■ クルーズフェスで見つけた「もうひとつの航路」
その「未完の地中海」が、思いがけない形で目の前に現れたのが、
クルーズプラネット主催の「クルーズフェスティバル2025 東京」でした。
会場には、世界中のクルーズ会社のパンフレットと模型がずらり。
地中海、北欧、アラスカ、日本一周、世界一周…。
どのブースも賑やかで、説明を聞いているだけで頭の中はすでに洋上。
そんな中で目に飛び込んできたのが、
「MSCスプレンディダ
チュニジアと地中海3か国周遊クルーズ10日間」
というツアーでした。
バルセロナを起点に、
マルセイユ、ジェノバ、ナポリ(ポンペイ)、パレルモ、チュニジア、
そして再びバルセロナへ戻ってくる西地中海クルーズ。
・エミレーツ航空でドバイ経由
・添乗員同行のCUOREツアー
・4つの寄港地観光付きプランもあり
パンフレットを見ながら、心の中でひっそりつぶやきました。
「あ、これで地中海いけるやん。」
それは「もうひとつの航路」が、ふっと差し出された瞬間でした。
■ ピースボートとMSCクルーズ、それぞれの良さ
ピースボートとMSCクルーズは、同じ「船旅」でもスタイルがかなり違います。
ピースボートは、地球一周という長い時間をかけて、
講座やイベント、人との出会いを通して「じっくり育てていく旅」。
今回のMSCスプレンディダは、
・10日間
・毎日のように寄港地
・観光と移動がぎゅっと詰まった「短期決戦型の旅」
というイメージでした。
ピースボートで行けなかった地中海を、
今度は「カジュアル客船 × 添乗員同行ツアー」という組み合わせで取りに行く。
同じ海なのに、まったく別の角度から照らしてみるような感覚でした。
ピースボートで世界一周を経験したからこそ、
「今度はこういう形で地中海に向き合ってみたい」と思えたのかもしれません。
■ 航路と日程の全体像
このツアーは、東京(羽田)発着・エミレーツ航空利用の10日間。
ざっくりとした流れは、こんなイメージです。
・1日目:羽田発 → ドバイ乗り継ぎ → バルセロナへ
・2日目:バルセロナ到着、そのままMSCスプレンディダに乗船
・3日目:マルセイユ(フランス)
・4日目:ジェノバ(イタリア)
・5日目:ナポリ(イタリア/ポンペイ遺跡)
・6日目:パレルモ(シチリア島)
・7日目:チュニジア(チュニス/カルタゴ・シディブサイド)
・8日目:終日航海日
・9日目:バルセロナ半日観光 → 夜の便で帰国へ
・10日目:羽田着
それぞれの寄港地で、
古代遺跡と教会、旧市街の路地、地中海の光と影、そして食。
ピースボートのときに「遠くから眺めていた海」へ、
今度は一つ一つの港から、ちゃんと足を下ろして歩いていく旅になります。
■ このシリーズで伝えたいこと
この地中海シリーズは、
「感動の一枚」を並べるフォトレポートではありません。
・シニア世代でも楽しめるか
・添乗員同行ツアーの安心感はどこにあるか
・体力的にどれぐらいハードなのか
・Wi-Fiや洗濯、飲み物事情はどう違うのか
・ピースボート経験者の目から見たMSCの印象
こういった「実際に行ってみないと分からない部分」を、
少し正直めに書いていくつもりです。
そして同時に、
・排気ガスで気分が悪くなった朝が、光に救われた日(パレルモ)
・怖いと思い込んでいた国が、“また来たい国”に変わった瞬間(チュニジア)
・「Today you are very lucky」とガイドさんに言われた、雨のポンペイ
そんな、小さなドラマも一緒に残していきます。
■ 記事の構成(これから増えていくページたち)
このトップページから、今後公開していく記事へのハブとして、
大きく次のような構成でまとめていきます。
【準備編】
・どうやってこのツアーを選んだのか
・クルーズフェスの雰囲気
【寄港地編】
・【地中海クルーズ|マルセイユ寄港】
・排気ガスの街から光に包まれるパレルモ
・「地中海の楽園」チュニジアと雑貨の話
・ガウディの街・バルセロナで心がほどけた日
【船内生活編】
・MSCスプレンディダの船内の雰囲気
・航海日の過ごし方と、カジノやショーの空気感
【ツアー編】
・添乗員同行ツアーの流れと安心感
・オプショナルツアーの選び方と、個人手配との違い
【おまけ編】
・日本帰国後、横浜で見送った飛鳥Ⅱの出航風景
今後、記事が公開され次第、
このページからも分かりやすくリンクを貼っていきます。
■ ピースボートで取りこぼしたピースを、ひとつずつ拾いにいく旅
ピースボートの世界一周は、私の中で大きな軸になりました。
価値観も、人付き合いも、お金との向き合い方も、
あのクルーズをきっかけに少しずつ変わっていった気がします。
でも、その大きな円のどこか一部が、
ぽっかりと塗り残しのままになっていたのが「地中海」でした。
今回のMSCスプレンディダでの旅は、
その“塗り残し”を塗りつぶすというより、
「別の色で、もう一度上から重ねてみる」
そんな感覚に近いかもしれません。
ピースボートでは行けなかった地中海へ。
同じ海を、別の船から、別の距離感で見てみること。
その違いを、これから少しずつ、
ブログの中で言葉にしていきたいと思います。
■ これから地中海を目指す方へ
このシリーズは、
・いつか地中海クルーズに行ってみたい
・ピースボートと一般クルーズの違いが知りたい
・シニア世代で、添乗員同行ツアーを検討している
・西地中海航路(バルセロナ発着)の雰囲気を知りたい
そんな方に向けて書いていきます。
ハネムーナーの方にも、リタイア後のご夫婦にも、
「地中海クルーズって実際どう?」という疑問に、
少しでもリアルな形でお答えできればうれしいです。
ここから先は、
準備編、寄港地編、船内生活編の記事に続きます。
どうぞ、気になるところから、ゆっくり覗いていってください。


こんにちは、おとです。
お気持ちよくわかります!
おと達もスエズ運河が通れない事を見越して、
先に地中海クルーズと、エジプトに行くクルーズに行ってきましたもの。
是非是非楽しんできてくださいね。
寄港地レポ、楽しみにしています。
7月のクルーズフェスティバル、夫には連絡が来ていたそうです。
なのに教えてくれなかったの(T_T)
行ってたらAppyさんに会えたのに〜〜
ヽ(`Д´)ノプンプン
クルーズフェスティバルの様子も楽しみです。
noteも読んでます!!
おとさん、いつも読んでいただき、コメントありがとうございます!
ブログ、読ませていただいてます。
準備、順調みたいで、何よりです。
荷物送るまでが大変なので、がんばってくださいね。
地中海クルーズとエジプトは、見越して先に行かれたのですね。
なるほど。
航路が変わって、別々に楽しめるっていうのもいいですね。
(と、前向きに)
クルーズフェスは、予想外に、お会いできた方もいて、
思いつきで出掛けても、出会いがあるものですね(笑)
来年2026年は2月に大阪であるそうです。(未公表です)
お会いできたらいいですね。
ーーAppy
こんにちは。
ブログ復活してよかったですね。
改めて読みましたが、本当はスエズ運河を超えたかったよね。
でも、このご時世、何が起こるかわからない。
だからやっぱり、行けるうちに行くしかないですね。
アラブからヨーロッパへ。
ちょっと遠回りしたけれど、おめでとうございます。
楽しい旅を!!
Chaiさん、こんにちは!
コメント、いつもありがとうございます。
ブログの引越し、冷や冷やでしたが、なんとかなりました。
でも、プロに頼めば良かったと後悔しています。
ちゃっぴーの口車に乗って、気軽に始めたのが運のツキです😮💨
簡単やし、数時間で終わるってゆうので信じたら、
えらい目に遭いました。
どこに地雷があるか、わかりません。
それでは気を取り直して、行ってきます✌️