こんにちは、Appyです!
「ピースボートで仕事ってできるの?」
最近、そんな声をよくいただきます。
とくに気になるのが「Wi-Fi環境でリモートワークは可能か?」や、「電話での顧客対応はできるのか?」といった通信面のリアル。
この記事では、船内Wi-Fiの実力や通話の安定性、時差への対応、そして“もしも”に備えるポイントまで──
私や乗船者の実体験をもとに、旅と仕事をどう両立できるのかを考えていきます。
🧭 関連記事|ピースボートのWi-Fi体験まとめ
👉 Wi-Fiガイド|通信速度・料金・時間帯・接続感
👉 ギガ節約術|ギガ爆消失の原因とスマホ設定
👉 リモートワーク|Zoom・通話・費用の実例
👉 Wi-Fi感じたこと|スターリンク船内の様子
リモートワークはどこまで可能?
「実際、船のWi-Fiでどれだけ仕事ができるのか?」
これは多くの乗船検討者が抱える不安のひとつです。
テキスト中心の仕事なら問題なし
結論から言うと、メールやチャット、ブログ更新など“テキスト中心の業務”であれば、問題なくこなせます。
私も観光情報の調べものや記事更新は、船内で毎日こなしていました。
このスクショは、通信が安定している時間帯に撮影したものです👇
ダウンロード速度は16.9Mbpsとかなり良好で、テキスト作業には申し分なし。ただし、アップロード速度は0.25Mbpsと控えめなので、画像の送信や動画投稿には少し時間がかかります。

Zoomや動画系は不安定
ただし、Zoom会議や動画アップロードなど、通信量の大きい作業は、船内では不安定と言わざるを得ません。とくに夕方や寄港日前日など、利用者が増える時間帯は明らかに接続が重くなります。
コージさんのLIVE配信に見る現実
実際に、公式YouTuber「世界一周の案内人・コージさん」が船内から定期的にLIVE配信を行っています。
不安定で何度も切断される配信もある
👇 コージさんのLive動画(不安定Ver.)
一方で、安定して配信できる日もある
👇 コージさんのLive動画(安定Ver.)
この違いは、おそらく時間帯や場所の違いによるものと思われます。
昼間のカフェなどではブツブツ切れていたものの、夜間の船室からの配信では比較的安定していたようです。
現地のZoom利用例もちらほら
また、共有スペースでは昼間にZoom会議をされている方を見かけたこともありました。
YouTubeやInstagramに動画を投稿している人もおられましたが、アップロードにはかなり時間がかかっていた様子でした。
リモートワークを予定しているなら…
スターリンク導入で通信環境は改善されましたが、「リアルタイムの双方向コミュニケーション」や「大容量アップロード」にはまだ安定性に課題が残るのが現状です。
リモートワークを前提に乗船される場合は:
- メール・チャット中心の業務に切り替える
- Zoom会議は港でまとめて対応する
- アップロードは寄港地Wi-Fiを活用するなど
事前に柔軟な仕事スタイルを準備しておくと安心です。
通話アプリ|船内Wi-Fiで電話はできる?
リモートワークで避けて通れないのが「通話」。メールやチャットで完結する仕事なら問題ありませんが、顧客対応やオンライン面談など、電話番号への発信が必要な場面もあります。
今回は、乗船中にお仕事をされていたお友達の体験や、私自身の実感、信頼できる外部情報をもとにまとめてみました。
LINE通話・Messenger・WeChat
相手も同じアプリを使っていれば、船内Wi-Fiでも比較的安定して通話できます。お友達は、仕事のやりとりで WeChat を使用しており、「特に問題なく使えた」とのこと。
LINE通話についても「つながりにくさを感じたことはない」と話されていました。
ただし、混雑時間帯(夕方〜夜)は遅延や通話切断が起きやすく、深夜〜早朝が比較的安定というのが共通認識です。
楽天リンク(Rakuten Link)
楽天モバイル契約者向けの無料通話アプリで、Wi-Fiやモバイル通信環境があれば、日本の固定電話や携帯電話にも発信できます。
私は日本国内では楽天リンクを愛用していますが、船内や海外での使用にはいくつか注意点があります:
- iPhoneユーザーは要注意。標準の電話アプリに切り替わり、有料通話になるケース(フォールバック現象)あり
- 通話品質はネットの安定度に依存し、不安定な時間帯は「ブツブツ切れる」「遅延がひどい」といった声もあり
今回ご協力いただいたお友達は、楽天リンクの通話機能自体は試されていませんが、楽天モバイルのポケット型Wi-Fiの通信そのものには大きなトラブルはなかったとのことです。
→ 詳しくは:my-best|楽天リンクの落とし穴とは?
IP電話(050番号)
私は「050Plus(NTTコミュニケーションズ)」というIP電話サービスを利用しており、船内Wi-Fiで市役所などへの通話に活用しました。
現在は050Plusの新規受付が終了していますが、「My050」や「SUBLINE」など、まだ利用できる代替サービスも存在します。
- 固定電話・携帯電話への発信が可能
- 有料だが、確実に“普通の電話番号”にかけられる
- ネット接続の安定性が鍵
ビジネス用途や行政手続きなど、「アプリ通話では不安」という方にとって、今でも現実的な選択肢です。
WhatsApp・Viber
相手も同じアプリを使っていれば、通話可能です。海外での普及率が高く、欧州・中南米・アジアではLINEより主流な場合も。
私はWhatsAppでガイドさんと通話しましたが、問題なく話せました。
最終手段は「港でまとめて通話」
どうしても安定した通話が必要なときは、港のカフェや図書館のWi-Fiを利用するのが確実です。
私の周囲でも「寄港地でZoom打ち合わせ」「港で顧客対応」をされていた方が多く、特に大切な場面は「港に頼る」人が多かった印象です。
結論:通話は「目的」と「時間帯」で使い分けよう
船内でも通話はある程度できます。
でも、「完璧に使える」とは限りません。
だからこそ、以下のポイントを意識しておくと安心です:
- 通話の種類(アプリ通話?IP電話?)
- 通話の目的(雑談/ビジネス/行政)
- 利用する時間帯(深夜・早朝が安定)
- 通話相手がどのアプリを使えるか?
→ これらをうまく組み合わせて、「自分にとってベストな通話スタイル」を見つけるのが、船内Wi-Fiとの賢いつきあい方です。
実際にかかったWi-Fi費用と使い方スタイル
ピースボートでのWi-Fi利用は、旅のスタイルや仕事の有無によって、かかる費用が大きく変わります。
Zoom面談で月150万円!?動画ありリモートワーク派
私が乗船中にご一緒した方の中には、Zoomでの面談やオンライン講義を続けながら仕事をされていた方もいました。
その方は、1か月でなんと 150万円をWi-Fiに投入されたそうです。
「それでも、仕事の成果を考えれば十分に元が取れる」とお話しされていたのが印象的でした。
なお、当時(118回クルーズ)の料金は「10GB=13,000円前後」。
現在(120回以降)は「30GB=29,200円」と、1GBあたりの単価が半額近くに下がっています。
動画を多用するリモートワーク派にとっては、徐々に現実的な環境になりつつあります。
テキスト中心の常時接続派(10〜25万円)
Appy家のように、主にテキスト中心の作業(ブログ執筆や観光情報の検索、SNS投稿など)を日常的に行っていた方の場合、合計でWi-Fi費用は 10〜25万円超 に達することも。
「ネットは旅の一部」と捉えて、安心感や情報収集のために積極的に使う派の方に多く見られたスタイルです。
節約派(数千円〜1万円台)
一方で、「必要なときだけ1GBを購入する」「LINEの文字だけ」「港でまとめてネットを使う」といった節約スタイルも健在。
通信設定を工夫して、1クルーズで数千円〜1万円台に抑えたという方も多数いました。
「Wi-Fiは最低限でOK」という割り切りがあれば、このスタイルもとても快適です。
まとめ:Wi-Fiの使い方=旅のスタイル
実感として、Wi-Fiの使い方は、その人の旅の過ごし方そのものに表れているように思います。
- 情報を調べながら、発信もしながら、旅を楽しむ人
- 必要最低限にして、ネットから離れる人
- オンラインでも収入を得ながら旅を続ける人
どのスタイルも「正解」なので、自分の旅に合ったWi-Fiの使い方を見つけることが、ストレスなく楽しむコツだと思います。
世界一周しながら働くという選択肢(経験者談)
ここからは、私のお友達の実体験をもとに、お話します。
実際にリモートワークを続けてどうだった?
私の友人は、本業・副業・投資を抱えたまま世界一周へ。最初は「仕事を辞めるしかない」と思っていたそうですが、職場からの理解を得て、船内でも仕事を続けることになりました。
基本はオフラインでできる作業に集中し、Wi-Fiは必要最低限。結果として通信費は約5万円で済んだそうです。
気になったのは「通信」より「健康環境」
大きな通信トラブルは少なく、「むしろ集中できた」と振り返っていました。ですが唯一気になったのが、船内の空気。乾燥で喉を痛める人も多く、感染症リスクを心配する場面もあったそうです。
リモートワークにおいては、ネット環境以上に「快適に作業できる健康環境」が重要であると実感したとのことでした。
最大の課題は「ネット」より「時差」
LINEやWeChatといった通話アプリは使えましたが、日本との時差があるため、顧客対応のレスポンスには苦労したそうです。特に「即時対応」が求められる仕事では、連携に支障が出ることも。これは実際に働きながら乗船した人ならではのリアルな声です。
「いざ」という時に頼れる人はいるか?
友人がもっとも強調していたのは、ネット環境や時差以上に「国内に助けてくれる人の存在」。旅の終盤、予期せぬトラブルが起こり、家族のサポートなしには対応できなかったそうです。
「仕事と旅を両立させたいなら、通信状況だけでなく、もしもの時に頼れる人がいるかどうかがカギ。それがいないなら、無理に仕事を抱えて船に乗るのはおすすめしません。」
この言葉は脅しではなく、実体験から出たアドバイスです。
結論:必要なのは「ネットの準備」と「人の準備」
リモートワークの成否は、通信速度やWi-Fi料金だけでは決まりません。
時差への対応、作業環境、そして何より、トラブル時に支えてくれる人の存在。
もし「メールやチャットが中心の仕事」であれば、ピースボートでも十分こなせる可能性はあります。
でも、「地上と同じペースで働きたい」と考えるなら、ネット環境以上に“人の備え”を忘れずに──
船上ノマド時代は、少しずつ近づいてきているのかもしれません。
船内Wi-Fiの詳しい設定や節約方法は、こちらの記事で詳しくまとめています👇
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簡単な作業(記事執筆・メール送信・SNS更新)は問題ありませんが、オンライン会議や動画のアップロードは時間帯やエリアにより不安定になる場合があります。常時接続より、用途に応じて計画的に使うのがおすすめです。
→ → リモートワーク活用法はこちら(別タブで開きます)
テキスト投稿や画像の送信はできますが、高画質の動画やリアルタイム配信は難易度が高いです。データ量の多い通信は、ギガ数を大きく消費するため、注意が必要です。
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主にブログ運営や情報収集、仕事を続けたい人が常時接続を選んでいます。何か気になった時にすぐ調べられる、というのが最大のメリットで、「今度調べよう」が減るという声もあります。
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