こんにちは!ピースボート118回クルーズから帰国したAppyです。
今回は、2024年10月28日から31日のカヤオ寄港レポ、最終回をお届けします!
この日は旅の締めくくり。高地の街クスコで迎えた朝から、夕方のフライトでリマへ戻り、船に帰るまでの一日をお伝えします。
カヤオ寄港 3泊4日スケジュール
1日目 | 午後下船 (リマ泊) |
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2日目 | 早朝フライトにてクスコへ ウルバンバ観光 夕刻列車にて夜間にマチュピチュ村入り (マチュピチュ村泊) |
3日目 | 午前 マチュピチュ遺跡観光 午後 マチュピチュ村観光 夕刻列車にてクスコへ(クスコ泊) |
4日目 | クスコ観光 夕刻フライトにてカヤオへ 夜 帰船 |
私たちが利用したガイドツアーはこちらです↓
クスコからの聖なる谷とマチュ ピチュでのプライベート 2 日間ツアー
前回の記事はこちら
カヤオ寄港の記事一覧はこちらをご覧ください。
夜のクスコ到着と朝のゆっくりした時間
前日の夜9時にクスコに到着しました。一時は置き去りにしてしまった荷物も、無事手元に戻り、疲れ切っていた私たちはようやく安心して眠ることができました。
しかし、疲れが体に溜まっていたせいか、目が覚めたのは朝の8時。この日は久々にゆっくりとした朝を過ごしました。
帰船に向けた一抹の不安
この日は16時発のフライトでリマに戻り、そこから船へ帰船するというスケジュール。クスコでの観光を楽しみながらも、心のどこかでずっと気がかりだったのは、フライトの時間です。
16時発のフライトというのは、帰船リミットが21時からすると、一見余裕があるように思えるかもしれませんが、遅延や欠航のリスクを考えると、決して安心できる時間ではありません。もしフライトが2時間以上遅延したら間に合わないし、フライトが欠航となり翌日にずれ込めば、オーバーランドが確定します。
次の寄港地の制約:イースター島はダメ
後から知ったことですが、次の寄港地であるイースター島では途中乗船ができないそうです。そのため、もし帰船リミットに間に合わなかったら、イースター島の次の寄港地であるパペーテを目指すしかありません。この事実を思い出すたびに、トホホと思ってしまいます。
フライトの遅延や欠航は航空便では珍しいことではありませんが、今回は船のスケジュールと直結しているだけに、そのリスクが通常以上に重くのしかかります。「どうか無事に飛んでくれますように」と願いながら、この日をスタートさせました。
クスコの中心:アルマス広場沿いのホテルを選ぶ
「ホテル プラザ デ アルマス クスコ」ホテルに滞在
今回宿泊したホテルは、「ホテル プラザ デ アルマス クスコ(Hotel Plaza de Armas Cusco) 」。クスコの中心地であるアルマス広場に面していました。この広場は、カテドラル(大聖堂)やラ コンパーニャ デ ヘスス教会などが立ち並ぶ人気スポットで、クスコ観光の拠点となる場所です。
窓なし部屋が逆にラッキーだった夜
予約時には眺めの良い部屋をリクエストしていましたが、通されたのはまさかの窓がない部屋。一瞬がっかりしましたが、これが後になって幸運だったことに気づきました。というのも、アルマス広場では夜通し音楽が鳴り響き、まるでカラオケ大会のような大音量が続いていたのです。
音程もお構いなしに張り上げる歌声や、時折響く太鼓のような音まで。広場沿いの部屋だったら、一睡もできなかったことでしょう。私たちの部屋には窓がなく、換気口から微かに音が入ってくる程度だったため、音害に悩まされることはありませんでした。
清々しい朝とホテルの屋上からの景色
翌朝、ホテルで朝食をとった後、屋上に上がってみました。そこには、煉瓦色の屋根が一面に広がるクスコの街と、青空に浮かぶ白い雲が描く、素晴らしい景色でした。空気が澄んでいて、とても気持ちの良い朝。ユネスコ世界遺産に登録されているクスコの街並みを眺めながら、この街の特別な雰囲気を改めて実感しました。
自由行動を選んだ理由
当初はクスコ観光をガイドさんにお願いしようと考えていましたが、最終的には自由行動に切り替えました。カヤオ寄港4日目ということもあり、疲労の度合いが予測できなかったことや、クスコは治安が良いとされているため、気の向くままに散策することにしたのです。
遠出はせず、アルマス広場を中心に徒歩で楽しめる範囲を歩き回る計画にしました。この街全体が世界遺産に登録されているので、どこを歩いても魅力が詰まっています。特に、煉瓦色の屋根と石畳の通りが醸し出す雰囲気は、歴史の重みを感じさせながらも、どこか温かさを持っています。
クスコの街ブラ:高地での息切れと市場巡り
ホテルを出て、いよいよクスコの街ブラをスタート。標高約3,400mの高地にあるこの街は、その美しい景観と引き換えに、坂を登るたび息切れを感じる場所でもあります。クスコ滞在3日目ともなると慣れてくるかと思いきや、やはりしんどさは拭えませんでした。
私自身は軽い頭痛になる程度でした。いつも元気な相方は、私よりも頭痛が気になっているようでした。この症状は、普段の体力とは全く関係がないようです。
高山病対策としては、まず体を高地に慣らすことが大切です。できれば、初日は標高が低いオリャンタイタンボやマチュピチュ村で宿泊し、ゆっくりと高地に順応していく方が安心です。クスコでの観光を存分に楽しむ対策が必要だと感じました。
サンペドロ市場へ:賑やかなクスコ市街
クスコの街中は、徒歩で散策するのにぴったりの場所です。ホテルを出て少し歩くと、至るところにお土産屋さんが並び、活気のある雰囲気です。
色とりどりの手工芸品やアルパカ製品が並んだ露店が続きました。この日は10月31日、乾季の終盤で、青空が広がる爽やかな天気。紫外線がじりじりと肌に当たる感覚と、涼しい空気でとても気持ちの良い日でした。
サンペドロ市場でお土産を物色
街ブラの目的地は地元の人々や観光客で賑わう「サンペドロ市場」。ここは、クスコらしいローカルなスポットです。
サンペドロ市場は、食料品から雑貨、お土産、食堂までが一体となった大規模な建物。市場内を歩いていると、地元の生活が垣間見える食材エリアを抜け、地元民や観光客で賑わう飲食店を通り過ぎ、お土産屋さんが集まるエリアにたどり着きました。
置いてあるものはどれも似たり寄ったり。この状態は、どの国を旅していてもよく目にする光景です。「これだけ同じ商品ばかりで、お店として成り立つのだろうか?」と、いつも心配になります。
船の前のお土産屋のテント、ウルバンバの路上販売、オリャンタイタンボ、マチュピチュ村、そしてこのクスコと、どの場所もラインナップはほとんど同じ。唯一異なるのは価格。最も安いのはウルバンバの路上販売で、その次にお得なのがクスコでした。
色鮮やかな手織りの布やアルパカ製品。現地らしくカラフルで可愛いアイテムがたくさん並んでいますが、ここで忘れてはいけないのが、「これ、日本で使うとどうだろう?」という疑い。現地では魅力的に見えるデザインや色使いも、日本に帰るとかなり浮いてしまうことがありますよね。お土産を選ぶときは、地元らしさと実用性のバランスを考えたいところですね。
アルマス広場の賑わいと物売り
街ブラを終えた私たちは、再びアルマス広場へと戻りました。ベンチに腰を下ろし、しばし周囲の風景を眺めていると、大聖堂の荘厳な佇まいや、広場を行き交う人々の賑やかな雰囲気が目に入ります。
しかし、のんびりしようと思った矢先、お土産を売る人々が次々と話しかけてきました。「絵を買いませんか?」「お土産はどうですか?」
No thank you.を繰り返しましたが、何度も交代で売り込みをしてくるため、ゆっくり座っていられない状況に。
「これでは落ち着けないな」と思い、スターバックスに入ろうかと考えましたが、ここまで来てスタバはちょっと味気ない気がしてやめました。そこで、宿泊していたホテルのカフェへ戻ることに。アルマス広場を一望できるこの場所なら、静かに景色を楽しめるはずです。
広場を見下ろす絶好のロケーションで、クスコの美しい景観を眺めながらのカフェタイム。本当は、伝統料理のクイ(モルモットの丸焼き)なども試してみたかったのですが、朝食をしっかり食べたせいか、それとも高地の影響か、食欲が湧きませんでした。軽い食事を選び、のんびりと過ごすことに。
アルマス広場から空港へ:ホテルでの対応とタクシーでの移動
いよいよクスコを離れる時間がやってきました。まずはホテルのフロントへ向かい、預けていた荷物を受け取りました。昨夜のロストバゲージの一件が頭をよぎり、少し不安でしたが、フロントのスタッフはスムーズに荷物を渡してくれました。この対応には一安心。
タクシー手配とスムーズな移動
次に、ホテルにタクシーの手配をお願いしました。約10分ほどでタクシーが到着し、すぐに乗り込み空港へ向かいます。料金はホテルスタッフが教えてくれた通り10ソルで、最後に余ったソルをチップとしてお渡ししました。これで手持ちの現金もほぼ使い切り、なんとも気持ちの良い締めくくり。
リマではタクシー料金の交渉やぼったくり対策に神経を使いましたが、クスコではその必要がないように感じました。ホテルで呼んでもらったタクシーは安全で、配車アプリを使うまでもありませんでした。
このホテルのフロントスタッフはどなたも親しみやすく、気軽に声をかけやすい雰囲気でした。高級感があるわけではありませんが、ロケーションの良さと対応の親切さで十分満足できました。特にアルマス広場から徒歩圏内という立地は、荷物を預けてもすぐに取りに戻れる利便性が魅力でした。
広場近くのホテルは、音楽や騒音が気になる方にはおすすめできません。今回、私たちの部屋は窓がないおかげで静かでしたが、これは運が良かったと言えるでしょう。ホテル選びをする際は、口コミをチェックして、ネガティブな意見にも目を通し、自分に合った滞在先を選ぶことをおすすめします。
クスコ空港からリマへ:心配と安堵のフライト
クスコの玄関口:アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港
アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港は、アルマス広場からタクシーでわずか15分という便利な場所に位置しています。
16時発のフライトでしたが、念のため13時には空港へ向かうことにしました。スムーズに進むことを願いつつも、頭の片隅には常に「無事に帰船できるだろうか」という心配がありました。
空港到着:フライト状況の確認
空港に着くと、まず真っ先にフライト運行状況を確認。フライトリストには表示があり、今のところ問題なし。それでも、最後の最後まで油断は禁物。遅延や欠航があれば、すぐに自分たちで対応せねばなりません。定刻通りに飛んでくれるよう、心の中で祈りながらチェックインを済ませました。
13時30分には手続きが完了し、待合室で出発を待ちます。周囲を見渡すと、ピースボートの顔見知りの方々がたくさんいました。この日はカヤオへの停泊最終日。おそらく大勢のピースボート乗客が一斉にフライトを利用したため、空港内は日本人でいっぱいでした。刻々と迫る時間の中、ボードに表示された「定刻通り」の文字を確認し、ようやくホッと一息。
リマ到着とトラブルを乗り越えての帰船
私たちのフライトは無事にクスコを出発しリマに到着。「これで船に戻れるね」と喜び合いました。同行していた友人がスマホを飛行機内に置き忘れるというハプニングが発生。急いで対処しながらも、何とか帰船リミットに間に合い、全員が無事に船に戻ることができました。
最後の最後まで心配が尽きない1日でしたが、クスコからリマ、そして船への帰船がすべて順調に進んだことに感謝の気持ちでいっぱいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事で、カヤオ寄港レポは最終回です。次回の記事は、カヤオ寄港の4日間を振り返って、感想を記録します!