寄港地編 PR

カヤオ寄港レポ⑥|マチュピチュ村散策とまさかのロストバゲージ

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こんにちは!ピースボート118回クルーズから帰国したAppyです。
今回は2024年10月28日から31日のカヤオ寄港レポ、第6弾をお届けします!

3日目の午後、マチュピチュ村を散策し列車でクスコに戻ろうとしたときに、まさかのロストバゲージ事件が発生し、暗黒モードに突入…。これぞペルーでの最大の試練!どんな展開が待っていたのか、ぜひご覧ください!

カヤオ寄港 3泊4日スケジュール

1日目 午後下船 (リマ泊)
2日目 早朝フライトにてクスコへ
ウルバンバ観光
夕刻列車にて夜間にマチュピチュ村入り
(マチュピチュ村泊)
3日目 午前 マチュピチュ遺跡観光
午後 マチュピチュ村観光
夕刻列車にてクスコへ(クスコ泊)
4日目 クスコ観光
夕刻フライトにてカヤオへ 夜 帰船

私たちが利用したガイドツアーはこちらです↓
クスコからの聖なる谷とマチュ ピチュでのプライベート 2 日間ツアー

前回の記事はこちら
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マチュピチュ村で自由散策と雨の午後

午前中の観光で晴天を満喫

3日目の午前中にマチュピチュ遺跡を満喫した私たちは、その後ランチを楽しみました。そして、ここでガイドさんとはお別れ。これでガイド付きのスケジュールは終了。午後は自由にマチュピチュ村を散策する時間となりました。このツアーは、クスコのホテル送迎までがセットです。

雨の午後

午後になると雨が本格的に降り出し、辺り一面が濡れた光景に変わりました。バス停にはカラフルなカッパを身に着けた人々が長蛇の列を作り、マチュピチュへ向かおうとしています。その様子を見ながら、午前中の晴天がどれほど恵まれていたかを実感せずにはいられません。マチュピチュ周辺は雨が多いことで知られ、天気は完全に運任せ。そんな中で、私たちが見たあの晴れ渡る空は、ラッキー以外の何者でもなかったということですね。

遺跡観光のベストタイムは早朝か夕方

実際に体験した混雑状況や口コミを踏まえると、マチュピチュ遺跡を訪れるなら早朝か夕方がベストタイムのようです。午前8時頃から観光客が増え始め、10時には混雑のピークを迎えるとのこと。一方、午後3時以降になると人の波が引き、比較的落ち着いた雰囲気の中で遺跡をゆっくり楽しむことができるようです。訪問時間を工夫することで、より充実した観光ができるのではないでしょうか。

お土産を眺めながら感じた温泉街のような雰囲気

その後は、お土産店を軽く見て回ることに。マチュピチュ村は、どこか日本の温泉街のような雰囲気があり、少しホッとするような安心感がありました。散策中には、ピースボートの仲間たちとあちらこちらで遭遇。まるで同窓会のような雰囲気で、楽しい時間を過ごしました。

いろいろとお土産を物色したものの、結局購入はせず。明日訪れるクスコの方が価格が安いと聞いていたので、ここでは買わないことにしました。とはいえ、散策中に目にした独特なお土産やローカルな雰囲気は、マチュピチュ村ならではの思い出になりました。

散策をひと通り楽しんだ後は、カフェでひと息つき、のんびりと過ごしました。マチュピチュ村での滞在時間は十分あり、ゆったりと観光を満喫することができました。オプショナルツアーでは時間制限が厳しいと聞きますが、今回のカヤオ4日間の旅では、自由時間が多かったおかげで、自分たちのペースで動けたのがとても良かったです。

泊まったホテルとそこから始まるトラブル

サントゥアリオ ホテルの概要と感想

今回、私たちがマチュピチュ村で宿泊したのは サントゥアリオ ホテル(Santuario Machupicchu) という3つ星ホテルです。ツアー会社から「最高のホテルをご用意します!」と言われて期待していましたが、実際に名前を知らされたのは当日。どんなホテルなのか、少しドキドキしながらのチェックインでした。

到着したのは前日の夜9時、そして翌朝6時にはチェックアウト。実質、寝るだけの滞在となりました。せっかくの宿泊先も、窓からの景色を早朝にちらっと見ただけで終わり、ホテル自体をじっくり楽しむ余裕はありませんでした。

シンプルだけど満足できる朝食

朝食はビュッフェスタイルで、シンプルながらも美味しくいただきました。特にコカ茶が置いてあり、朝から試せたのが良かったですね。高山病予防になると言われるこのお茶は、どのホテルでも提供されているそうなので、ぜひ試してみてください。

 

ホテルの立地は、駅から徒歩10分ほど。前を流れるウルバンバ川の景色は風情があります。マチュピチュ行きのバス乗り場も近く、観光には便利な場所でした。

部屋は少し暗い印象で、シャワーの水圧も弱め。しかも、ぬるいお湯しか出なかったのはちょっと残念。ただ、高山病予防のために熱いシャワーを避けるべきと言われていたので、結果的には気にならなかったです。全体として、可もなく不可もなくといった感じ。スタッフの対応は親切でした。

荷物デリバリーサービスの裏に潜むトラブル

マチュピチュ村では、車両が使えないという特殊な事情から、ホテルから駅までの荷物デリバリーサービスが一般的なおもてなしとして提供されています。ホテルスタッフが重い荷物を運んでくれるサービスは、観光客にとってはありがたいです。

…しかし、このサービスが後にロストバゲージというトラブルを引き起こすことになるとは、この時点では夢にも思いませんでした。レポ①ではサラッとお伝えしましたが、この記事ではトラブルの詳細をお伝えしますね。

マチュピチュ駅へ:迫られる選択

自由散策後、列車の時間へ向けて準備

ガイドさんはいないので、いよいよ自力で列車に乗る準備を進める時間がやってきました。私たちのリュックはホテルスタッフが駅前まで届けてくれることになっていたため、余裕を持って散策を楽しむことができたのですが、ここからが試練の始まりでした。

駅には列車の発車時間の30分以上前に到着し、ホテルスタッフを待つことに。しかし、発車の20分前になっても一向に姿を現しません。不安が募り、「もしかして待ち合わせ場所が違うのでは?」という疑念が頭をよぎります。そこで、私たちは手分けして周囲を探し始めました。しかし、どこにもホテルスタッフの姿はありません。

その間にも他のホテルのスタッフが次々と現れ、宿泊客に荷物を渡している様子が目に入ります。それがさらに焦りを加速させました。発車15分前。さすがに「マズイ」と感じ始めます。ホテルまでの距離は徒歩で約10分。もしホテルスタッフが忘れているのならば、こちらから取りに行けばいい…ですが、その場合、列車の時間には間に合わない。時間は刻々と過ぎていきます。

電話に出ないホテルスタッフ

慌てて私のスマホでホテルに電話をかけましたが、誰も出ません。次に相方が駅事務所に駆け込み、事情を説明してスタッフに助けを求めました。駅事務所のスタッフが何度もホテルに電話をかけてくれましたが、応答なし。焦りと不安がピークに達します。

ツアー会社にもWhatsAppで連絡を入れましたが、返ってきたのは「荷物がないなら列車に乗らないでください」という厳しい一言。発車10分前。荷物を優先して列車を逃すか、それとも荷物を置き去りにして列車に乗るか。

選択を迫られる瞬間

最終的に私たちが下した決断は、「荷物を諦めて列車に乗ること」。発車5分前、私たちは重い気持ちのまま列車に乗り込みました。リュックを取り戻せる保証はなく、この旅が暗い思い出に終わるのではという絶望感に包まれました。

荷物を残して列車に乗る:暗黒モードと奇跡の結末

WhatsAppでツアー会社と交渉開始

列車に乗り込んだ私は、WhatsAppを通じてツアー会社に連絡。ツアー会社の迅速な対応にはいつも感心しており、今回もすぐに返信が届きました。ただ、その内容は心が沈むものでした。「なぜ列車に乗ったのですか?荷物を置き去りにするなんて!」という厳しい指摘。事情を説明しつつ、なんとか荷物を取り戻すための交渉が始まりました。

ホテル側は「荷物を届けたが、誰もいなかった」と主張。一方でツアー会社は、私たちの説明を信じてくれました。乗船前から相談を重ねてきた信頼関係がここで生きたようです。ただし、ホテルのミスであるにもかかわらず、「荷物はお客様の責任」との一点張り。理不尽さを感じつつも、「リュックには今夜飲む薬が入っている」と強調。ようやく、ツアー会社の態度が「それは大変だ。なんとか届けます!」へと一転しました。

景色も心に響かない列車の旅

今回、ツアー会社が手配してくれたのは360度の絶景を楽しめる割高な席。これは前日の列車変更の償いとして用意されたものでした。しかし、リュックの行方が気になり、提供されたスナックやおつまみも手につかず、目の前の絶景にも心が動きませんでした。

「貴重品は手元にあるし、リュックが戻らなくても船には必要なものが揃っている…」と半ば諦めの気持ちが芽生えつつ、どこか期待も捨てきれない複雑な心境でした。

奇跡の知らせ

オリャンタイタンボに到着後、迎えの車に乗り込んだ私たち。移動中、ツアー会社からメッセージが入りました。「荷物を持って列車に乗ったので、クスコのホテルに届けます」とのこと。これを聞いて一気に安堵が広がりました。「薬が入っている」という主張が効果的だったのか、ツアー会社のスタッフが全力で動いてくれたようです。

夜10時、ホテルに荷物が無事到着。ペルーでこんなスムーズな解決は奇跡に近いのではないでしょうか。

ペルー式と日本式の違い

ツアー会社のスタッフは親切で、シニアを大事にする精神を持った方でしたが、やはりペルー流の対応には苦労しました。ホテル側の虚偽の説明もあり、最終的にツアー会社が費用を負担してくれた模様。途中で一部負担金を求められましたが、私たちは断固として「No」と返答。今回は、日本式の毅然とした態度で対応しました。

リュックが戻った安堵感も束の間、長旅の疲れが押し寄せてきました。飛行機の遅延や高山病の心配、時間通りの行動を求められる緊張感…。しかし、念願のマチュピチュ観光が無事に叶ったことに感謝し、明日のクスコ散策に期待を寄せて、この日は深い眠りにつきました。

次回は、翌日のクスコの街歩きの様子をお届けします。どうぞお楽しみに!

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