こんにちは!ピースボート第118回世界一周クルーズに乗船中のAppyです。
昨日(9月30日)は、ポルトガルの第2の都市、ポルトに寄港しましたので、その観光レポをお届けします。ポルトでは多くの観光スポットが事前予約制であることを前日になって知り、もっと早くリサーチをしておけば良かったと後悔するところから1日がスタートしました。
それでは、現地レポを忘れないうちにサクッとお伝えします!
ピースボート ポルトでも早めの着岸!
9月30日、クルーズ船でポルトに到着し、7時40分に着岸しました。7時56分に下船許可が下りました。今回の第118回クルーズは、台風の影響で航海開始が1日遅れ、深圳への寄港がキャンセルされるなど、波乱のスタートでしたが、航海が始まってからは毎回早めに下船許可が降りており、順調に進んでいます。
私たちは8時半ごろに下船して、9時前にゲートでガイドさんと合流しました。ガイドさんとはWhatsAppで連絡を取り合いながら、下船後すぐにスムーズに合流できました。ポルトは地下鉄やトラムが発達していて観光に便利ですが、坂道が多いため、私たちはガイドツアーを選び、サリー会で出会ったご夫婦と4人で出発しました。
事前に計画した記事はこちら。↓
晴天の中、ツアー開始!
ポルト観光は事前予約が必須!柔軟なガイドの対応に感謝
ポルトでは、世界一美しいとされるレロ書店や、クレリゴス教会の塔に登る場合、さらにファドコンサートやワインの試飲などもすべて事前予約が当たり前のようです。予約をしないと、かなりの待ち時間が発生するか、最悪の場合、体験できないこともあります。
予約が必要なことを知ったのは前日で、私たちはレロ書店の訪問について、ガイドさんに相談することから始まりました。ガイドさんが会社の本部に連絡し、予約が取れるか確認してくれました。本部からの返答では、12:30に予約が取れたとのことで、それに合わせて観光がスタートしました。神対応に感謝!
ドウロ川沿いの観光スポット巡り
車は川沿いを進み、観光スポットに差し掛かるたびに車を停めて撮影しました。ポルトの街は車の量もほどほどで、高い建物がなく、海辺や川沿いの美しい風景と趣のある建物が並び、街中を走るトラムがさらに雰囲気を盛り上げます。
この日は気温も心地よく、快晴だったので、どの角度から撮っても写真映えする風景が広がっていました。私たち4人は、最高の旅のスタートに心が弾み、ウキウキした気持ちでいっぱいでした。
クレリゴス教会と塔(Clerigos Tower)
塔へは65歳以上は割引あり
最初に向かったのはクレリゴス教会です。この教会の塔に登れば、ポルトの街を一望できる絶景スポットとのこと。
ピースボートの大勢が来る前に早めに行こうということで、予約なしで向かうことにしました。塔に登るための料金は1人8ユーロですが、65歳以上と伝えると6.5ユーロで入場できました。年齢を告げて割引が適用されるか試す価値はあります。
この塔には約240段の狭い階段があり、団体が来れば上り下りが大変になるため、人数制限があるようです。幸運にも、この時は観光客が少なく、すぐに登ることができました。一番に訪れて正解でした。Good Job!
まずは登りたい、絶景の塔の上
塔の階段は、私の体力でも問題なく登れたので、それほど大変ではありませんでした。料金はかかりますが、ぜひ登ってみることをおすすめします。
塔の上からは、市庁舎やポルト大聖堂をはじめ、赤い瓦屋根が広がる街並み、その向こうにドウロ川、さらに対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアまで一望できます。また、教会内部も荘厳で、とても見応えがありました。ちなみに、塔に登らなければ入場料は必要ないので、多くの観光客が訪れる中心的なスポットだと思います。
塔を降りた後、トイレを借りるために立ち寄ったスイーツショップで、ポルトガル版のエッグタルトをお礼に購入。日本のものより少し甘めで、サクサクした食感が美味しかったです。1つ1.5ユーロでした。
ポルト大聖堂(Sé do Porto)
次に訪れたのは、ポルト大聖堂、カテドラルとも呼ばれる場所です。もともとは12世紀に要塞として建てられたもので、18世紀にバロック様式の外廊がクレリゴス教会を設計したナソーニによって付け加えられた新しい部分だそうです。
ガイドさんはゆっくりと、はっきりとした発音で説明してくれ、私たちが理解できるよう何度も丁寧に話してくれました。特に、回廊の内壁を飾る「アズレージョ」と呼ばれるタイル貼りがとても美しく、印象的でした。
入場料は3ユーロで、65歳以上の割引はありませんでした。こちらのカテドラルでも塔に登ることができ、低めではありますが、先ほど登ったクレリゴス教会の塔をしっかりと見ることができました。
今回一緒に訪れたご夫婦は、とても明るく気さくな方々で、旅の仲間が変わると、旅自体もまた違った楽しみ方ができるものですね。
サン・ベント駅(Sao Bento Station)
次に訪れたのは、観光客で賑わうサン・ベント駅。20世紀初頭に、かつて修道院があった場所に建設された駅です。特に目を引くのは、ホールの壁を飾る美しいアズレージョ(タイル画)。これらのタイルには、ポルトにまつわる歴史的な出来事が描かれています。
この駅は無料で見学できるため、観光スポットとして多くの観光客が訪れています。駅内では写真を撮る人々があちこちにおり、電車を利用する地元の人々にとっては、かなりの迷惑になっているのではないかと感じました。
レロ書店(Lello Bookstore)
次に訪れたのは、ガイドさんが予約してくれた12:30のレロ書店。間口の狭い小さな書店ですが、店内の美しい木造内装に驚かされました。世界で最も美しい書店の一つとも言われており、『ハリー・ポッター』に登場する書店に似ているとよく言われています。
実際、レロ書店の独特な雰囲気が『ハリー・ポッター』の世界観に影響を与えたのではないかとも考えられています。
ガイドさんによると、作者のJ.K.ローリングさんはポルトに住んでいたことがあるものの、この書店を訪れたことはないと語っているそうです。現在の店舗は1906年に建てられ、アール・ヌーヴォーなど複数の建築様式が融合したユニークな店内が特徴です。
創設当時、オーナーはここで人々が集い、会議やアイデア交換を通じて本が生まれることを願ってこの場所を作ったそうです。現在では、大手企業がオーナーとなっているそうです。
レロ書店のチケット情報と注意点
入場料は8ユーロでしたが、16ユーロのチケットと、優先入場権がついている50ユーロのチケットもあります。これらのチケット代は書籍購入時に使えるので、無駄にならない料金なのですが、バッグやノートなどのグッズは対象外で、本のみが適用されるということでした。レジでは、多くの人が「これは対象外です」と言われていたので、覚えておいたほうがいいですね。
公式サイト↓
https://www.livrarialello.pt/en/store/ticket-voucher
さらに、1チケットにつき1冊の書籍に買ったチケット代分の割引が適用されます。私たちが買ったチケットは8ユーロですが、2枚のチケットをまとめて16ユーロの割引を受けることはできません。このことを知らなかった私は、レジであたふたしてしまいましたが、最終的にポルトの写真が多く掲載された写真集を購入しました。追加で9ユーロを支払いましたが、素敵な思い出として残りそうです。
これだけの観光客が集まり、入場料を元手に本を購入するのであれば、何とも、世界一儲かっている本屋さんだなと思いました。
漁村で郷土料理のランチ
ガイドさんに「お腹がすいた」と伝えると、橋を渡った対岸の漁村エリアにあるレストランへランチに連れていってくれました。月曜日だったため開いているお店は少なかったものの、地元料理がリーズナブルに楽しめる素朴なレストランです。路上に設置されたテーブルは居心地が良く、私たち4人でゆっくりと食事を楽しむことができました。
ガイドさんは生粋のポルト出身で、街の道を自分の庭のように知り尽くしていました。私たちが訪れたのは、まるで日本の田舎のような落ち着いた雰囲気の場所で、「フィッシャーマンズビレッジ」と呼ばれているそうです。ドウロ川の対岸に位置するこの漁村では、新鮮なシーフード料理が名物です。
今回注文したのは、スペイン風リゾットに似た「カルディラーダ (Caldeirada)」というシーフード料理。エビやカニ、貝類がたっぷり入っていて、2人分の注文でしたが、4人でも食べきれないほどのボリュームでした。
お会計は、飲み物代も含めて4人で63ユーロ。唯一の後悔は、このカルディラーダの量が多すぎて、他の料理を試せなかったことです。次回は、2人前で本当に食べきれるかどうかを聞いてみたいところです。
世界遺産 ドン・ルイス1世橋
ランチはとてもゆっくりした時間を過ごしました。特に男性2人は、居心地が良すぎて、レストランから離れたくない様子。「もうポルトに住みたい!ここにずっといたい!」と笑いながら話していました。私も、これまで訪れたピースボートの寄港地の中で、一番気に入った街だと思いました。
気がつけばすでに15時近く。ガイドさんが18時にファドコンサートの予約をしてくれていたので、それに合わせて観光プランを調整しました。お腹もいっぱいで、すでに十分観光を満喫した気分でしたが、ガイドさんはまだ訪れるべき場所があると言います。それが、ドウロ川に架かる6つの橋の一つ、世界遺産に登録されているドン・ルイス1世橋です。
正直、橋なら外観で十分だと思っていましたが、実際にこの橋を渡ってみると、その価値に納得しました。1886年に開通したこの橋は、幅8メートルの2層構造で、上層はトラム用、下層は自動車用になっており、歩行者はどちらの層も通行できます。私たちはもちろん上層を、橋の脇に車を停めてもらい、歩行開始。真ん中まで行き、Uターンして戻ってきました。
トラムはひっきりなしに走っていましたが、乗客は少なく、橋の上を歩く人が多く見受けられました。何よりも、橋の上から見下ろす景色は予想以上に素晴らしく、この橋を訪れる価値を実感しました。その後、その他の5つの橋も案内してくれ、撮影。
次は、お待ちかねのショッピングです。
ボリャオン市場(Bolhao Market)でお買い物
ボリャオン市場は、ポルトで最も古い市場と言われています。2年前に改装され、モダンな雰囲気に生まれ変わっていました。市場内には生鮮食品店がずらりと並び、食べ歩きが楽しいスポットです。私はスイーツやナッツを船内へのお土産として購入し、さらにポルトワインの試飲もしてみました。1杯2.5ユーロでした。フレッシュジュースも2.5ユーロで同価格!
実は、ポルトワインは食後酒で、各地から集めたワインを独自の製法で3年以上熟成させたものだけが「ポルトワイン」と呼ばれるのだそうです。その甘さはまるでスイーツのようで、私好みの味でした。
そんな買い物を楽しんでいると、ガイドさんからWhatsAppで連絡が。ファドコンサートの時間が近づいており、あと10分で集合するようにとのこと。まだまだ市場で過ごしたい気分でしたが、急いで戻ることにしました。
ファドコンサート(Fado Concert)
ファドは、ポルトガルの民族音楽で、かつてはリスボンの貧しい人々の間で親しまれていた大衆的な音楽だったそうです。つらい生活の中で、仲間とともに歌い、悲しみを分かち合ったのだとか。だからこそ、ファドのメロディーには独特の雰囲気が漂っているのでしょう。
半ば諦めていたファドコンサートでしたが、ガイドさんが予約してくれたのは、「FADO NA BAIXA」という会場でした。ボリャオン市場からは、車で10分ぐらいの距離ですが、かなりきつい坂道でした。
歩くにはハードそうで、車で会場の近くで降ろしてくれました。観光客でいっぱいの道を、効率よく時間通りに案内してくれるあたり、さすがプロだと感心しました。ガイドさんのおかげで、体力も十分残っていて、ファドコンサートを楽しみにしている自分がいました。
コンサートの料金は19ユーロで、ポルトワインが1杯ついてくるという設定。会場は暗く、狭い空間に椅子がぎっしり並べられており、2人の演奏者と男女1人ずつの歌手が交代で歌を披露してくれました。哀愁を帯びた心地よい音色で、ポルトの魅力にさらに惹かれてしまいました。というよりも、この音楽を通じてポルトガルそのものが好きになったと言っても過言ではありません。
ここでも何人ものピースボートの乗客に出会いました。自分で当日予約をした方も何人かいらっしゃったようです。皆さん、しっかりと情報を調べて行動されているのに感心しました。
霧に包まれたポルトを経て帰船
ファドコンサートが終わったのは19時過ぎ。お店を出るとガイドさんがすでに待っていて、すぐに車に乗り込みました。ピースボートまで車で約20分、電車だと1時間かかるところを短縮でき、早く戻れて助かりました。
夕暮れ時、海辺に急に霧が立ち込め、沿岸を走っていてもピースボートの姿がまったく見えないほど。この日は晴天だったものの、翌日からは雨の予報。天気が悪化する中、霧の中に浮かぶ幻想的なポルトの景色を楽しむことができました。そしてお天気に恵まれて、ラッキーな1日でした。
港近くのレストラン街を通ると、車窓からピースボートの乗客らしき人々が見え、船旅ならではの「どこに行っても仲間がいる」感じが面白いところです。
ターミナルのロータリーまで送ってもらい、20時前にギリギリ間に合うようにダッシュで船内のディナー会場へ。無事4人で夕食をとりながら、軽い「反省会?」も行いました。
今回のガイドツアー↓
ドライバー ガイドと地下室訪問付きのプライベート 1 日ポルト ツアー
終わりに
今回の1日ガイドツアーでは、特に印象に残ったのは、他に類を見ないリロ書店や、漁村でのリーズナブルで美味しい郷土料理、そして心地よいメロディのファドコンサートでした。
ショッピングの時間も十分に確保してもらい、リロ書店やファドコンサートの予約もその場で手配してくれたので、終始スムーズに観光を進めることができました。今回は歩行距離が少なく、翌日に疲れが残ることもなく快適でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。明後日はリバプールに寄港する予定です。また観光レポに追われそうですが、引き続きお楽しみに。ではでは!
ポルトの事前に計画した記事はこちら。↓
素晴らしいツアーを探して、うまくガイドと調整をできるのはすごいなあと思います。まだまだ観光をしたいというかそういう時でもあると思いますが、ピースボートでしか体験できないツアーがあります。今は何というのでしょうか。スタディツアーとか研修ツアーとか言ったかもしれませんが、相手国の受け入れの団体と一緒に活動するものです。115回の時にはほとんどなかったので聞いたらカウンターパートナーもコロナで疲弊していてできないんだと言っていました。
以前参加したのでは南アフリカでは刑務所の婦人、赤ちゃんの支援や若者と話をしたり、ブラジルではストリートチルドレンとの交流など十いくつかに参加しました。自分では行けない経験できないことばかりでした。少しですが視野が広かったような気がしました。
tutigasakiさん、コメントありがとうございます!
観光は捨てがたいのですが、ピースボートらしいツアーは、イースター島で参加予定です。あと、訪問2度目のパペーテではビーチクリーンに参加したいと思ってます。抽選になるぐらい人気だそうで、運任せになりますが。
すでに何度も体験されたのですね。
素晴らしい👍
ピースボートを通じて視野が広がりそうで楽しみにしています!