乗船者について (1)
118回クルーズでは平均年齢が約75歳とのことで、後期高齢の方がちょうど平均世代にあたるイメージです。実際に90代の方も乗船されていました。それぞれの体力やペースに合わせて、思い思いの過ごし方を楽しんでおられました。
聴力や足腰などに不安がある場合は、車椅子や手すりなどのサポートについて、事前に相談しておくことをおすすめします。船内にはサポート体制や設備が用意されている場合もあり、あらかじめ確認しておくと安心してクルーズを満喫できます。
準備|料金・費用 (1)
正直なところ、心配しはじめるとキリがありませんが、リスクを無視するわけにもいきませんよね。
保険の選択はあくまで個人の考え方次第ですが、私はいろいろ不安だったので、ジャパングレイスの無制限の保険に加入しました。
クレジットカード付帯の海外旅行保険について詳しく調べた内容は、こちらの記事をご参照ください。

準備|持ち物・荷物・宅配サービス (6)
公式ルールではアルコール持ち込みNGとされています。実際には荷物に焼酎などを入れて送っている人もいますが、自己責任です。
漏れや破損で周囲の荷物に迷惑をかける可能性もあるので、厳重に包装しましょう。船内バーの価格はそこまで高くないという声もあります。

少なくとも118回、119回クルーズでは、宅配サービスや手荷物の検査や没収が行われたという情報は耳にしていません。
公式ルール上は「液体NG」と書かれていましたが、そうは言っても入れたいですよね。私は、液体洗剤、化粧水、シャンプー、焼酎などをナイロン袋に包んで入れました。
ただしあくまで「自己責任」。漏れや破損に備え、ジップロックや二重梱包にしっかり対策を。 段ボール自体も配送中にかなりダメージを受けるので、頑丈な箱+補強テープが安心です。

普段のコース料理レストランなら、Tシャツ+ジーンズでも問題ありません。ただし、ディナータイムにスポーツウェアやジャージだと少し浮いてしまうかもしれません。実際のところ、乗船中は人それぞれのファッションを楽しんでいて、私はあまり気にしていなかったんです。
とはいえ、パーティーイベントや特別な催しがあると、ドレスアップする方も多く見られました。そういう場面では、きれいめの服を1着用意しておくと安心ですね。実は私、きれいめの服をまったく持たずに乗船してしまって、「ワンピースぐらい欲しかったな…」と後悔しました。気になる方はぜひ事前に準備しておくことをおすすめします。
取り付ける場所にもよるのですが、私が滞在したバルコニー付の部屋では、天井や壁の壁紙が厚いせいか、10キロの最強のものでも取り外しが簡単でした。100均で販売されているものでも、できるだけ強力な磁石を選ぶことをおすすめします。

- ほとんどの人がベッド下などに畳んで保管して再利用していました。
- ただし船内はスペースの問題もあり、ヨレヨレになりやすいです。布テープなど補修グッズを持参すると安心。
- 船内ショップで新しい段ボールを購入することもできますが、値段が高めでした。
準備|両替・お金 (2)
日本であらかじめ複数の通貨に両替してみても、実際には足りなくなったり、逆に余ってしまったりと調整が難しいです。
特に100日以上先の使用額を正確に見積もるのは至難の業です。Wiseカードを用意しておくことで、必要なときにATMからお得に引き出せるので、安心できました。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください!

118回クルーズでは両替不可でした。ただし、オプショナルツアーに参加した場合、バス内で両替できる寄港地もあり、そこではツアー参加者のみが利用できました。
また、寄港地によっては下船してすぐに両替所が見当たらないケースもあるので、事前に現地通貨を少し用意しておくか、ATMやクレジットカードでの対応を検討するのがおすすめです。

準備|乗船日・帰国日 (2)
帰国日には乗船者の荷物を一斉に下ろすため、大変混雑しがちです。荷物が出てくるまで長いこと待たされたり、自分の段ボールがどこにあるのか探しにくいことも。
段ボールが裂けたり潰れたりと、荷物がかなりダメージを受けているケースも見かけました。実際、私の荷物もひしゃげていました。また、保安検査は意外と厳しかったです。
詳しい様子は、こちらの日記が参考になります。

入国審査や荷物の受け取り状況によって大きく左右されます。118回クルーズでは、思った以上に遅れてしまい、待たされました。「かなり遅れる場合」もあれば、「意外と早く進むケース」もあるようです。
遠方から参加されている方はスケジュールが立てづらく、下船後に1泊するかどうか迷うところですよね。実際、1泊してから移動する方もいらっしゃいました。また、横浜では、午前に下船予定であったため、その日のうちに自宅へ戻れるように横浜下船を選択された方もいらっしゃいました。
帰国日に関しては、当日の様子を具体的に綴ったこちらの日記が参考になります。

船内|船室 (1)
- 追加料金で下段を確保
3~4人の相部屋で「どうしても下段ベッドを使いたい」という場合は、追加料金を支払うことで下段を指定できます。まずは料金表をチェックして、該当するプランがあるか確認してみてください。 - トラブルの一例
追加料金を支払った人がいない部屋なら、上下ベッドを時期で交替するなど、乗船者同士の話し合いで調整しやすいです。ところが、誰かが下段ベッドを有料で確保していると、交替の自由度が下がってしまい、「不公平だ」と感じる人も出てくるそうです。 - 運次第な部分も…
こういった状況は「あるあるトラブル」のひとつです。お部屋のメンバー構成や、誰が追加料金を支払ったかによって変わるので、運要素も大きいようです。 - 追加料金はクルーズによる
下段ベッド指定に関する料金はクルーズやプランによって異なります。参加する回次の詳細をじっくり確認して、後悔のない選択をしてくださいね。
船内|船の設備 (1)
バスタオルが完備されており、自由に使えて便利でした。一度利用してみるとハマるかもしれません。
- サウナ
しっかり発汗できて温まれます。疲れもとれて気持ち良いので、リピート利用している人が多いです。 - ミストサウナ
私が行ったときは故障中で使えず、修理待ちの状態でした。男性側もかなり長い間故障中だったようです。こちらも人気があると聞きました。 - ジャグジー
温度設定は低めですが、毎日入っている常連さんも。人気があるため、空いているジャグジーと混んでいるジャグジーが場所によって分かれていました。時間帯によっても混み具合は違いました。 - プール
海水プールです。天候が悪い日や波が高い日はクローズすることも。夏のように暖かい日は、プールとアイスクリームでのんびり過ごす人もいます。意外に水が冷たかったです。
船内|Wi-Fi・通信 (2)
公共Wi-Fiや船内Wi-Fiのセキュリティが気になる方、海外からの金融取引で制限がかかると困る方、日本国内のサイトをいつも通り閲覧したい方には、有料VPN(NordVPNなど)がおすすめです。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

船内Wi-Fiは割高ですし速度も安定しません。多くの方は、必要最小限だけ利用されていました。デジタルデトックスをされていた方も多かったです。
港のターミナルで無料Wi-Fiを提供している寄港地もありました。繋がらないときもあるので、オフラインでも使える情報源(アプリやPDF)を準備すると安心です。
次の記事が参考になります。

船内|お風呂・シャワー・洗濯 (5)
節約したい方や、お気に入りの服を傷めたくない方には、手洗い洗濯という選択肢もあります。
とはいえ、正直ちょっと手間ではあります。部屋に洗面台はあるものの、毎日の洗濯となると、地味に体力を使います。
いちばんのネックは「干す場所」。部屋干しスペースが限られているので、うまく工夫しないと洗濯物で生活空間が占領されてしまうことも。
そこで活躍するのがマグネットフックやS字フック。壁やドアに取りつけて、即席の物干しスペースを確保できます。
特に強力マグネットタイプは、ピースボート愛用者の定番アイテム!
私もこれがなかったら、毎日どうやって干していたんだろう…というくらい助けられました。
ちなみに、船内は空気が乾燥しているので、洗濯物を干すと加湿の役割も果たしてくれますよ♪
▼設置例の写真つきレポートはこちら

はい、ピースボートにはコインランドリーもあり、定期的に利用している方も多くいました。
ただし、1フロアに1台しかないことが多く、118回クルーズでは「予約制」でした。時間になって行ってみると、前の方の洗濯物が残っていた…なんてこともあったようです。
とはいえ、こういった場でのちょっとしたやり取りがきっかけで、お友達ができることも。洗濯さえ、ちょっとした“イベント”になるのがピースボートの面白さです。
料金はランドリーサービスより少し安めで、大容量の洗濯ができるのも魅力。相部屋の方と一緒に利用している人もよく見かけました。
また、コインランドリーもランドリーサービス同様、値上げされたという情報があるため、最新の料金は事前に確認しておくのがおすすめです。
なお、洗濯ネットは必須アイテム。洋服の型崩れを防ぎ、取り出しやすくなるので、コインランドリー派の方は忘れずに準備しておきましょう。
ランドリーサービスは、水の使用量を抑える観点から、船内で推奨されている洗濯方法です。
有料ですが、自室の担当クルーが回収・返却してくれるので手間はかかりません。
使い方は、専用袋に洗濯物を詰めて、チェックシートに衣類ごとの枚数を記入するだけ。
この「枚数を数えて記入する作業」がちょっと面倒ではありますが、袋は意外と大容量で、ギュッと詰めればけっこう入ります。
ただし、乾燥機で仕上げるため、素材によっては服が縮むこともあるので注意が必要です。
実際に、パンツ(ズボン)が縮んで戻ってきたことも…。
なお、ランドリーサービスは以前は1袋800円でしたが、現在は1,000円に値上げされたそうです。
▶詳しい体験レポはこちら

船内での洗濯方法は次の3通り。多くの方が手洗いを選んでいるようで、私自身も手洗い派でした。
- ランドリーサービス(有料)
専用袋に詰め込んで4日程度で返却 - コインランドリー(有料)
各階に洗濯乾燥機があるので利用する - 手洗い
船室の洗面台かシャワーエリアを使って、手洗いする
ご自身の生活スタイルや服装に合わせて選ぶのが一番です。快適に過ごせるよう、上手に洗濯方法を組み合わせてみてくださいね。
船内|食事・レストラン (1)
居酒屋「波平」やお寿司の「海」、5階・6階にあるレストランは、持ち込みNGと考えておいたほうがいいでしょう。
5階のカフェスペースや中央の吹き抜けにあるテーブルと椅子、8階のピザ屋さんなどでは、有料ドリンクがあるものの、水筒など自分で持参した飲み物を利用していても注意されることはありませんでした。実際、多くの方が普通に水筒を持ち込んでいました。
また、デッキスペースにもテーブルと椅子が設置されているので、天気が良い日は14階のビュッフェで食べ物をテイクアウトして外で食べるのも気持ちが良かったです。気軽に自分スタイルで楽しんでみてください。
船内|船内生活 (1)
西回りの世界一周クルーズ(例:ピースボート118回)では、地球の自転に合わせて時差調整が必要になります。時計を1時間遅らせる日があり、その日は「1日が25時間」になります。「まだ19時だったの⁉」という感じで、ちょっと得した気分に。
さらに、日付変更線を越えると“まるごと1日が消える”という体験も。118回クルーズでは「11月17日」が存在しませんでした。
ちなみに東回りの場合は1時間早める調整なので、1日が23時間に短縮され、やや体に負担がかかると言われています。
寄港地|オプショナルツアー・個人手配 (2)
118回クルーズでは、キャンセル待ち状態のツアーを他の乗船者に1,000円で譲るというシステムがありました。この1,000円はジャパングレイスに支払う譲渡手数料にあたります
キャンセル料発生期間に入った場合、キャンセルするとキャンセル料がかかるけど、譲渡なら1,000円で済みました。
ただし、回次やツアー内容によって異なる場合もあるので、気になる方は担当スタッフに直接確認してみてください。
最終的には、自分の旅のスタイルに合った選択をするのが一番です。それぞれにメリットとデメリットがあるため、「どちらが絶対に良い」とは一概には言えません。
オプショナルツアー
- メリット: 手配がラクで団体行動の安心感がある。
- デメリット: 費用が割高になりやすく、自由度は低め。内容に当たり外れがあるので、運の要素も大きい。
個人手配
- メリット: コストを抑えやすく、スケジュールの自由度が高い。
- デメリット: 飛行機やガイドなどの手配がうまくいかない場合、メンタル的なストレスが大きい。
詳しくは、以下の記事も参考にしてみてください。


寄港地|地図アプリ・eSIM (1)
データローミングやWi-Fiが使えないケースを想定して、旅に出る前にオフライン対応の地図アプリを準備しておくのがおすすめです。たとえば、Googleマップのオフライン機能、Organic Maps、MAPS.MEなどが便利です。日本で地図をダウンロードしておきましょう。
- 地図を見終わったらアプリを閉じておくと、バッテリーの持ちがだいぶ違います。
- 地図アプリはGPSを使うため、電池の減りが思いのほか早いことも。長時間の観光や移動がある場合は、モバイルバッテリーを持参しましょう。
- スマホ容量が小さい人は、地図のダウンロード範囲を絞るなど工夫しましょう。
次の記事を参考にしてください。

寄港地|トラブル (2)
「帰船時間に間に合わないと船は出発してしまう」というのは事実です。多少の遅れには対応してくれる場合もあるようですが、基本は自己責任と考えたほうが安心でしょう。
私自身、交通渋滞でヒヤヒヤした経験があるので、スケジュールには余裕を持って行動することを強くおすすめします。実際、帰船時間に遅れて船に置いていかれ、オーバーランドで次の寄港地で合流するというトラブルは何度か耳にしました。119回クルーズでは、日帰りオプショナルツアーがオーバーランドツアーへ変更された例もあったそうです。
私たちのモーリシャスでのヒヤヒヤ体験は、次の記事が参考に。遅れそうになった場合のリアルな対応がわかります。
モーリシャス観光レポ③-帰船リミットとの戦い

何らかの理由で帰船時間を過ぎてしまった場合、基本的に船は出航してしまいます。その後についてですが、パスポートを船に預けていた場合は、スタッフが港に残り、パスポートを渡すなどの対応をすることになるそうです。
一方、パスポートを持ち歩いていたなど、状況次第で対応が変わる場合もあります。また、発生する飛行機代やホテル代、スタッフの人件費などの費用は、遅刻した本人が負担することになることのこと。これは当然といえば当然なので、帰船時間には十分気をつけましょう。